Remembrance 2006/09/06-2020/06/08  2020/07/01-

   ある日のできごと、心の呟き、よしなしごとetc

暗越奈良街道 暗峠  その3  20230627

2023年07月01日 | 
20230627 10:59


暗越奈良街道(くらがりごえならかいどう)は、かつては大阪と奈良を最短距離で結ぶ八丁八里(約34km)の道でした。

日本屈指の急勾配で、アスファルトではなくコンクリートの路面です。
今は国道308号線です 。


途中、真言宗のお寺がいくつかありました。

  

    

急峻な道をひたすら暗峠に向かって歩き続けます。
この急坂を郵便配達の人、宅配のトラックなどが通って行きました。
道幅が狭いので車には気をつけねばなりません。
 
11:03 

11:08    

川の音、ウグイスの声を聴きながら進みます。
この日の気温は、電光掲示板に「25度」とありました。
汗をいっぱいかきながらの登山です。

 

  

かなり疲れ果てながらも、登るのを止めるわけにもいかず、少しずつ少しずつ歩む私でした。
そんな時、励ましてくれたのが道路の斜面に楚々と咲いているホタルブクロでした。
花の前でちょっと休んで写真を撮る、すると、ちょっと元気になってまた歩き出せる。その繰り返しでした。

これまでの人生でこんなにいっぱいのホタルブクロを見たことがなかった。
きっとこれからもないだろうなぁ。



11:14    

昔は舗装されていなかったでしょうから、雨の日などは歩くのが大変だっただろうと思います。



こんな険しいところに私有地を所有するのも大変だろうなぁ

  

11:19    

右 くらがり峠
左 髪切山慈光寺

    

ホタルブクロとドクダミ   

テイカカズラ  



         


11:30    



11:36    





暗峠まであと600mです。
   
11:44 
 
華やかなアジサイにも励まされました。

     

11:51
ここからぬかた園地あじさい園までは2.2kmだそうな。
なるかわ園地・休憩所までは0.4㎞だそうな。
私は只管暗峠を目指します。
      

民家が見えてきました。なんだかほっとしました。
 
  
 

11:56 





    




12:00 

      




      

ここから、道が石畳にかわります。


きれいな石畳です。

ここが大阪府と奈良県の境です。
ここから向こうが奈良県生駒市です。
右から女性が歩いてきました。



暗峠の碑です!!
標高455m。
女性は石畳を横切り、まっすぐ歩いて行きました。

    



奈良県側から二人の男性が登ってきました。

  

南生駒駅から登ってきた男性たちは、なるかわ園地へ歩いて行きました。
 
  



※暗越奈良街道(くらがりごえならかいどう)をしばらく登ると松尾芭蕉の句碑「菊の香にくらがり登る節句かな」があるそうですが、見落としてしまいました。

※「弘法の水」も見落としてしまいました。

最近、見落としが多くて…。

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※https://www.city.osaka.lg.jp/higashinari/page/0000000318.htmlより引用

暗越奈良街道
シルクロードの終わるところ

 暗越奈良街道は、大阪と奈良を結ぶ最も近い道だ。
 それだけに、古来、様々な人と物とがここを通った。古くは、天平時代、大仏開眼に招かれたインド僧が(736年)、次いで中国の鑑真和上が(753年)、ここを通って奈良の都に入った。正倉院に残る宝物の中にも、この道を運ばれたものが多かったことだろう。この道は、シルクロードの東の端なのだ。
 戦国時代には、大和郡山城主となった豊臣秀長が何度も往来したことだろう。百年余を経た元禄7年(1694年)、松尾芭蕉がここを大阪へと歩いていた。そして、それから十年後(1704年)、大和川の付替えで、沿道の景観は一変した。多くの川や沼が消え、豊かな綿畑に代わったのだ。
  翌年(1705年)伊勢参りが爆発的に流行した折には、一日7万人がこの道を伊勢に向かっていた。この道は、伊勢街道のはじまりでもあった。
                                                                          堺屋 太一

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