Dr.Horiiのひとりごと

徒然なるままにクルマや日々の出来事を書きとめた雑記帳です。
個別連絡は075-934-0282までお願いします。

客注はこうするアイフル! 続編

2015-11-24 08:11:17 | 現代クルマ屋事情

無事に成約御礼のFIAT500 

前回からの続きダス。

若干苦労して探したこの物件は、クライエント様にご来店頂きご契約頂いた。

個体のコンディションは充分に納得できるものであったから、想定内と言えば想定内であったし、
Drの苦労は報われたのであ~る。


この編では、クルマ屋がお客様から頼まれた物件を如何に探すかを具体的にレクチャーしよう。


業者専用AAサイト

最も我々専業者が利用するのは、AAでリクエスト車を探すのがポピュラーな手法である。

普段AAで買うなと言うDrもこの時ばかりは例外となる。

それは選択肢の数が大幅に増えるのと、落札額を問わなければ良い物件は存在するのである。


一週間のAAタイムテーブル例

FIAT500に関しては、多くの売り物件が毎日出品されており、平均すると毎日10~20台もの物件が出品されている。

但し、クライエント様のご予算や希望色等で、その選択肢は限られるのは言うまでもない。


居ながらにしてAAリアル参加

時代は変わり、AA会場まで出向かなくても、オフィスのPCから参加できるのである。

ここで問題は、余り宛にならない出品車の評価点をどこまで信用するかである。

現車を見ないで落札するというのは、当然リスクがあるし、届いたらとんでもないズル物でハマッたというのは
殆どの業者が辛酸を舐めてるものだ。

ここで大事を取るなら、有料下見というシステムがどこのAAにでもあり、手数料を支払えば会場に待機してる
スタッフが現車を生で確認してくれるのであ~る。

下見員は正直で、悪いものは悪いと言ってくれるから大いに役立つのである。


業者在庫即落サイト

比較的最近出現したPCサイトである。

AAでは競り合うが、このサイトでは競り合うことは一切無く、リクエスト車をGET出来るのである。

但し、その即落額は出品業者の言い値になるから、かなり割高となる。

早い話が、直ぐに落札出来るが、価格はかなり高いという欠点がある。

同じ個体でも一般的にAAで競ったほうがリーズナブルであるから、個人的には余り利用したくない
サイトでもある。

以上、客注車を我々専業者はAAをメインに探すことを申し上げた。

しかし、AA以外の手法もある。


CARセンサーやGOOネットで探す?

選択肢は増えるが、ネタバレするのが難点である。

Drの場合は正直に告白してクライエント様に説明するようにしている。

また、クライエント様のほうから逆にサイトの物件を指定される場合もあるが、保有業者との折り合いが
付くかというハードルがある。

最近の手法は直接購入をお奨めして、メンテのみショップで受けて貰うこともある。


ヤフオクはNG?

選択肢は増えるかが、さすがにこれだけは避けたいところである。

個人売買に業者が参加して、個人に売るというのは恥ずべきことであろう。


AAや一般サイトを使わずに水面下での物件を探す方法もある。

それは同業者間での取引あり、知り合いの業者から売り物件を探すのである。

むしろこちらにほうが、ネタバレしないから理想的である。

但し、選択肢は限られるし、見つからない場合も多いのが難点である。


以上の手法はDrのショップに限らず多くの業者が取り入れている手法であろう。

お客様から欲しいクルマを探して欲しいというのは誠に嬉しいことではあるが、その物件探しは(時として)
並々ならぬ時間と苦労があることを知って頂ければと思う。

特に、ご予算や注文事項がシビアな場合は尚更である。

ある物(在庫車)を売るのは簡単であるが、無い物を探して売るのは労力が伴うということである。

更に、クライエント様に満足して貰うことを最優先したいから、ショップの利益を削られることも
多々あるのである 

それなりの苦労を伴っても探し物をいただくことは嬉しいことには違いない。

とりわけ、何が何でもDrのショップから購入すことが大前提であると言って下さる方もいらっしゃる。

Drはこれからもリクエスト物件には真摯に対応して、アナタ好みの物件を誠心誠意探したいと思います。



Drからのメッセージ曲ダス 




















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客注はこうするアイフル!

2015-11-20 09:54:05 | 現代クルマ屋事情

2008y FIAT500 1.4POP 正規物 3.6万km 検査無し

客注とは、お客様の注文で仕入れることである。

これはどこのショップでも一般的なことであり、在庫車以外のリクエストである。

物件さえ見つかれば、即売上げになるから、誠に有り難いことであるが、この物件探しは意外にも難題なの
であ~る。

その理由は、予算と言う成約の元で、出来る限りコンディションの良い物件を探す必要があることや、
探すにしても市場に流通してる物件は限りがある。

場合によっては、数ヶ月もクライエント様を待たせて、結局見つからないと言うことも無くは無い。

今回の例題であるFIAT500はご予算的には比較的シビアであったが、タマは山ほど流通してるのが救いであった。

しかし、その中で走行少ない上物というと、選択肢はかなり少なかったのである。


コンディションは上々


インテリアもNP


泣く子も黙る100PSエンジン


町内会長快調の図

この個体に関しては、Dr自身が現車確認出来ないから、大事を取って有料の下見サービスを使い現車確認させた。

結果は特にNPで、届いた現車もその通りであった。

落札は一瞬であっても、ここまでに到る道のりは長かったのである。

約一ヶ月以上、毎日AA出品車をチェック、ディーラーさんの下取情報なんかも時折聞いてみたりした。

クライエント様に喜んで貰う個体で、尚且つショップの利益も確保しなければならないと言う相反する要素に
苛まれるのであった 

正直なところ、商売とはいえかなり神経を使うのが、この無いもの探しと言うか、客注物件探しである。

かのように、探し物は嬉しい反面ストレスも相当なものである。

今回の500も、何とか良さげな物件が見つかり、まさにDrの肩の荷が下りたとというところである。

実はここからが本題であ~る。

次回は、我々中古車業者が客注物件をどのように探し出すのかを商売抜きでレクチャーしよう 

(続く)




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唯一のキャブ屋さんが・・

2015-09-06 00:10:52 | 現代クルマ屋事情

京都で唯一のキャブ屋さん

かっては整備工場の下請けとしての存在価値があったキャブレター屋さんも時代の流れで斜陽化してます。

その理由は明らかで、キャブレター車の時代はかなり以前に終わりました。

二輪車でさえ、キャブを捨てインジェクションの時代です。

キャブレター再生の需要は旧車くらいしかありません。

この京都で唯一の存在であったキャブ屋さんも近々廃業されるそうです 

今でこそ自社O/H路線を敷いてますが、その昔は結構このキャブ屋さんのお世話になりました。

しかし、少なくとも5年以上はキャブ屋さんから足が遠ざかっておりました。

Drはちょっと気になり、最後にO/Hを依頼したくなりました。


アウトビアンキA112ABARTHのキャブ

折りしもレストア中のキャブをO/Hして貰うのも悪くありません。

しかし、しばらく足が遠のいてたので、Drのことを覚えているかちょっと心配でした。

今だから言いますが、このキャブ屋さんは愛想が悪いので有名だったのです。

Drが開業直後の約30年近く前に、このキャブ屋さんの門を恐る恐る叩きました。

実は当時の事を克明に覚えております 


Dr; ごめんクサイ。

キャブ屋さん; どちらさん?。

Dr; あの~、キャブをO/Hして頂きたいのですが・・ (頭ペコちゃんスタイル)

キャブ屋さん; ウチは一般の人はしないからネ、業者さんしかやりまへんで~ (←かなり無愛想)


無愛想の理由は、職人気質もありますが、競争の無い独占状態(京都では)だったのと、当時はO/H以来が多数あって
忙しかったのでしょう。

明らかに売り手市場だったから、愛想は無用であったんでしょう。


今回もかなりブランクがあるので、恐る恐るの再訪でした。

キャブ屋さんの店はあいてるけど人影がなく、もしや廃業済かと思いましたが、呼べば店主が出てきました。

Drの予想を覆し、とってもニコニコ顔で愛想が良いじゃあ~りませんか!。

Drのこともキッチリ覚えてくれてました。

話は業界不振の話から、娘やお孫さんのことまで飛び出してきました 。(昔では有り得ない)

きっとこの店主氏は生来無愛想ではなく、忙しかったから余裕がなかったんだと思いました。

誰でも、忙しくて根をつめるキャブ再生という作業中に、得体の知れない一見が来たらイラチが来るでしょうw。


時代の流れとは言え、創業45年のキャブ屋さんが店じまいするのは寂しいことですネ 



 
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大手買取店の謎?

2015-02-03 09:36:23 | 現代クルマ屋事情

新着入庫のFIATグランデプントスポーツ(6MT)     走行3.8万km

この個体はお客様の注文品であり、AAにて仕入れました。

グラプンの6MTモデルは稀少で全国でも広告には10台もありません。

故に、勢いAA頼みになるのですが、この個体は元より大手買取店が保有してました。


 大手買取店の戦法

買取店はAA出品にて稼ぐのが本道ではあるのですが、出品前の期間を利用して、一般
小売や業者をターゲットにした二重戦法を敷くようになりました。

このAA前の潜伏期間はおおよそ1~2週間と思われます。

この戦法により、AAにての落札額よりも、より高価に売却できるタンスがあるということです。

敵ながらうまく考えており、いわばAA出品は保険であり、一般小売路線でもより高利益をと
いう作戦です。

しかも在庫期間は短いですから、資金の効率化は我々小売専業者の比ではありません。


業者在庫(即落)コーナー                    イメージ画像(本文と無関係)

AAが限られた日程と時間で催されるのに対して、このコーナーは日程時間の制約がありません。

売れるまでは長きに渡りアップされてますから、お客のいる業者はいつでも落札出来るの
です。

しかも、業販価格が明記してあり、AAのように競りあがることもありません。

但し、代償はAA落札額より高価になるのが難点です。

このグラプンに関しても業者在庫のコーナーにアップされておりましたが、AA出品の為に
商談期間は短いものでした。

評価は特に良くも悪くもないという物(自社評価)でしたが、少々気になったのは
付属品(取説保証書等)が無いということでした。

更に、AA出品の評価(会場評価)はパワステ不良(警告灯点灯)という由々しきもの
でした。

かのような評価であれば、高値落札は期待出来ないというものです。

しかし、安けりゃ買うという物好きな業者も無くはありません。

Drダス! 


難点は全てカバーする自信がありましたが、予想通りお安く落札出来ました。

大手買取店の個体はAA出品を待ったほうがお財布に優しいのです。

但し、絶対に落札出来るという保証はありませんがw。

現車が到着して驚いたのは、コテコテに汚れまくり、何の手入れもしてなかった
ことです。


砂だらけであった室内               クリーニング済

気の効いた業者であれば、最小限でも化粧直して出品するのが常識ですし、下見の印象も
違うと言うものです。

お見合いでもスッピンコテコテで行く人はいませんし、相手に対する礼儀と言うものです。


出てきたマニュアル付属品

稀に出品表になくとも、グローブボックスに仕舞い込まれてることもあります。

しかし、この個体はトランクのスペアハウスの工具の横に保管されてました。

大手買取店は何のチェックもしてないことになり、有る物を無いと記載してるのは自滅行為
です。


パワステはNP?

恐れていたパワステ不良は今のところちゃんと効いております。

もっとも、エギザミナーテストではセンサーエラーが記憶されてました。

最悪は高価なASSY交換も覚悟していましたが、お安く修復出来る可能性も出て来ました。


以上、推測すると大手買取店はクルマに対して全く愛情がないのか、出品台数が多すぎて
手が回らないかのかのどちらかか、又は両方でしょう。

かって、大手量販手在庫をDrが購入契約したにも拘わらず、AA出品をされてしまい他方で
販売されてしまったことがります。(二重販売)

通常では有り得ないことですが、台数が多すぎてレールに乗っているAA出品の停止を失念した
のですネ。

Drはお安いとは言えない逆キャンセル料を頂きました。

異業種参入で、我々業界は只ならぬ影響を受けてます。

今や、オート〇ックスまでが、車両の買取や販売に手を染めております。

まさに・・

仁義無き自動車業界w

日々、業界の地図は変化しつつあります。

クルマ屋オヤジは生き残りをかけて、頭貝割れ大根で悩む時代になりました 














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新車そっくりさんとは?

2015-01-16 10:20:26 | 現代クルマ屋事情

これは何ダス?                

ネット広告で発見した聞き捨てなら無いキャッチでありました。

もしかしたら、Drのプチレス路線の商品化かもしれませんネw。


車検は関係ないと思いますがw


やはりプチレス路線か?


結局はクリーニング屋さんか?

かのような作業は我々中古車専業店ならどこでもやっておりますネ。

そのノウハウを商品化したものだと思いましたが、少し違うようなんです。


メカまでプチレス?


保証付とは?

ここからが、いわゆる磨き屋さんとは違うところです。

少々ややこしいですが、中古車を有料保証付きで購入するのと同じなのですが、大きく
異なるのはクルマは購入せずに現在お乗りのクルマを対にして、同等のサービスを
提供
するということでしょう。

これは購入をターゲットにしないので、大幅に顧客の対象が広がります!。

ちょっと、Drの他店購入シリーズと似てますね(笑)。


微妙な価格?


こちらは別途                  長期保証は更に割り増しに

結論としましては、外内装をツルピカにして、メカまでもメンテして、新車購入と同等の
保証まで付けます
よということですネ。

このサンプル価格は国産車と思われ、輸入車ではたぶん不可でしょう。(保証料は数倍?)

また、個体のコンディションでも適応の可否はあるようです。

発案の会社はやはり中古車専業店のようで、アイデアとしてはは悪くないでしょう。

中古車を販売しなくとも、有料保証を付けられるのかは、ちょっと???ですが。


元祖そっくりさん                by 住友不動産

全てをパッケージンングしてるのが、商売として成り立ちやすいのでしょう。

Drのショップでも長年のノウハウで、かのような作業は可能です。

最小限の投資で最大の仕上がり

パックにせずにオーダーメイドでやりましょうか? 


新車そっくりさんはライフロードさんのHPより抜粋させて頂きました)


編集後記

クルマ業界も販売だけでは厳しい時代になり、買取店車検チェーン店の台頭と隙間的な
業種が出現するようになりました。
今回の「新車そっくりさん」もかなりの隙間に入った新業種です。
新たな業種が出来れば、弾き出される業者が必ず存在します。
まさに、戦争的な競合で、業界はゆっくり構えていては取り残されます。
ヒントは販売以外での利益を得られる商売ネタを考案することでしょうか?。








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指名買いはこうするアイフル

2014-11-26 10:16:53 | 現代クルマ屋事情

他店広告                   イメージ画像(本文と無関係)

今に始まったことではありませんが、他店広告の個体をショップ経由で買えないかと言う
リクエストが時折入ります。

ショップ経由の理由は、クライエント様がメンテを依頼したいからに他なりません。

かのような事例では、先方ショップに業販可能であるかを先ず打診して、可能であるなら、
条件の交渉となります。

ちょっと問題なのは、最近の傾向として、業販価格も一般価格も同じだとか、業販であっても
更に手数料で定価よりも余分に貰いますという舐めた業者が存在することです 

この風潮は定価を安く見せる為のインチキ価格表記業者に多いです。

かのような時勢ですから、業販取引の成約率は昔よりは減少しております。

むしろ、Drのショップは介在せずに、直接買ってきてくださいというケースもあります。

メンテはもちろん引き受けることを前提です。


今後とも、他店在庫をDrのショップ経由での購入は歓迎しますが、下記に留意していただけ
れば有り難いです。

■ 直接他店に問い合わせない

この場合の理由は後でDrのショップが介入することは、いわば後だしジャンケンになり、
悪いことはあっても、良いことはありません。

現車確認等はショップ経由でも可能ですから、窓口はあくまでもショップにして頂きたい
ということです。

過去例として新規物件を目敏く発見しては、全て直接先方業者に交渉されて、ご親切にも
業販可能かまでも聞いてくださるクライエント様がいらっしゃいましたw。

直接交渉の弊害は先方業者に足元を見られて、割高になる可能性が大いにあるからに
他なりません。

じゃあ、匿名で商品説明を受けるくらいなら良いだろうと思われるかもしれませんが、
これも微妙です。

理由は匿名であっても、購入希望の可能性ありと先方業者はカウントする場合があり、
業販を渋る場合や足元を見られる場合があるからです。

一旦、窓口に業販という判子を付いたら、後は直接クライエント様が詳細を直接聞いても
NPです。


先方は比較的親切に教えてくれますし、むしろ直接的な責任がないので、相手さんも
気楽なものなんですネ。



■ 割高になります。

最近の風潮として、介在業者の利幅がなく、まともな加修や保証を付ける経費が出ません。

従って、多くの場合は先方業者の乗り出し価格よりも割高になる場合が多いです。

また、原則的に他店在庫は現状にてのお引渡しを前提にして、必要な加修やメンテは実費
にてお願いしております。

最も、それなりの利幅がある場合は、加修やメンテ費用も利幅から賄えることもあり、
決して割高にならないこともあります。

あくまでも、先方業者の条件次第と言うことになります。

一台に二軒の業者が介在することになるのですから、少なくとも価格面では、お安くはなり
えないことをご理解下さい。



最近の成功事例                  マセ3200GT

常連様が発見後に、Drが即交渉しました。

コンディションの詳細等を先方に確認後に、お客様に報告して承認を頂き、先方より買い
付けました。

先方業者が比較的好条件を提示してくれたのが、決め手となりました。

お客様もショップ経由である割高感はなかったはずです。


まとめますと、クライエント様が他店在庫をショップ経由での購入にメリットがあるかという
ことになります。

一番大きなメリットは選択肢が大幅に大きくなることです。

これには異論がありません。

デメリットは遠方が多いので、メンテを受けられないことです。

そのための贔屓のショップ介在と言うことになりますが、そのためには一定の条件をクリア
させる必要があることです。

先方業者が三ヶ月保証付きで、この乗り出し価格だから、陸送費用は必要としても、同じ条件で、
Drのショップから買いたいというのは先ず無理だと思ってください。

むしろ直接買って頂いたほうが良いですw。


以上、少々ややこしいことを言って恐縮ですが、ショップ経由を拒否してるわけでは
ありません。

ご希望の固体を他店で発見されたら、先ずはご相談していただければ、最善策をアドバイス
したいと思います。

結果的に業販不可や条件不適合もありますから、直接購入をお奨めすることもあります。

すでに、先方業者と商談が進んでる場合も、直接購入をお奨めするかもしれません。

どちらの場合であっても、メンテはもちろんショップにて歓迎します。

全てはケースバイケースという事で、ご相談は歓迎する次第であります。










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騙されたDr (泣)

2014-10-03 10:15:11 | 現代クルマ屋事情

国産人気車               プライバシー尊重の図w

通常下取りした国産車は店頭販売しないから、AAや専業者に転売する。

この個体は人気かつ、走行距離も4.5万kmと比較的少ない上に
最上級グレードであることから、AAで高値を期待出来たのであ~る。

下取りしたユーザー様からは、頑張って高値で下取りしましたとPRするものの、更に高値を
期待するDrが居たのである 

AA出品当日に、関係者からTELがあった。

もしかしたら、売切り額の調整かと思ったが・・


ガビ~ン!                最悪の事態ダス 

現在の走行距離は4.5万kmであるが、平成24年12月の某AAにて、この個体の出品歴が
あったのである。


19万km→4.5万km改竄 

走行管理システムという団体が過去のAA歴のデーターを保有している。

よって、過去にAA出品歴のある個体は、全て誤魔化せないのである。

メーター改竄出品は高値期待どころか、ペナルティ物である。

当然かのような事態では、疑惑は出品者のDrに掛かる。

仕入先等を全て明確にして、疑惑を晴らす必要がある。

この場合の仕入先は、下取りした一般ユーザー様である。

どこから見ても、一般ユーザー様はそのような怪しい方ではなく、善意の第三者であると
思われた。

早速、ユーザー様に確認したら、ネットオークションで購入されたとのことであった 

出品者はブローカーまがいで怪しかったそうである。

案の定という結果である。

この個体は24年12月のAAで落札されて、翌年25年1月にメーター改竄されて、ネット上で
販売された。

更に驚いたことに、ユーザー様購入時の積算計は2.4万kmだったそうである!。

193,000km→24,000km


えげつない改竄である 

ユーザー様は諦めムードで、過去のデーターは無いと言われた。

早い話が、泣き寝入りだが、現在はネット売買のメーター改竄が問題視されており、先日も
逮捕された業者が居る。


ネット売買はブラック市場か?

ネットでは、いまだに走行不明やノークレームといった理不尽さがまかりまかり通っている。

悪質業者が業者AAにて、過走行車を格安にGETして、メーター改竄してネットに出品する
わけだ。

この個体はとても20数万kmには見えなかったが、一つ怪しかったのは、整備手帳が抜いて
あったことだ。

メーター改竄車は前歴を消す為に、全て記録を抹殺するのである。

(逆に怪しいと言えるのだがw)

店舗も無く、HNだけでどこの誰かも不明なネット購入は危険である。

車両のコンディションも二級~三級品以下が殆どである。

表舞台で通らない価格であるからネット出品されるという大前提を忘れてはいけない!。

今回のユーザー様はまさに安物買いの何とかになった被害者である。

本当に良い物は高価であるというのが常識なのである。

全てのネット購入を否定するものではないが、何割はこういうリスクを秘めていることを
言いたい。

次回は国内市場におけるメーター改竄の歴史をレクチャーする。(秘密)

題して・・

誰も書かなかったメーター改竄の真実


もしかしたら、業界暴露本になるかも 


(続く)
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仕入れルートのお勉強

2014-04-02 08:59:14 | 現代クルマ屋事情

AA(オートオークション)は業者の特権

我々中古車を主とする専業者がどのように商品車を仕入れているかをレクチャーします。

講師はこの道28年のスーパースター・・

Dr.Horii先生ダッス!。(←言うよネ~w)

これから、ワテもクルマ屋を開業したという方にも絶好のバイブルとなることは受け合い
ダス 

少々脱線しましたが、業者仕入れの定番は昔からAAが幅を利かせています。


NETでAAも主流に

NET普及で現車会場に行かなくても落札出来るようになりました。

居ながらにして全国のAA会場をターゲットに出来ちゃいます。

AA会員になるにはそれなりの条件が必要ですが、現在は無店舗でも一部入会できる様に
なったのはNETの普及かと思います。

ただ、AA出品車は玉石混沌でズルボロ処理に使われることも多いのです  

一般的に売り手に有利なのがAAですから、落札は慎重にしないとハマります。


同業者より仕入れ

昔からある手法で、ディーラーさんの下取りや同業者から回して貰います。

こちらは前歴のハッキリした固体で、現車確認も出来ますので、優良な個体が多いです。

AAに較べると圧倒的にこちらの仕入れがお奨めです。

しかし、業界もアナログからデジタル化されて、だんだんと横の繋がりが希薄になって
おります。

ディーラーは業販しなくなり、直接AA出品したりしますから、我々専業者には優良な
個体が入手しづらくなりました。

同業中古車業者も同じく、業販よりもAA出品に移行してます。


下取りも仕入れ

159を販売してムルティを下取りの一例ですが、小売店ではよくある事例です。

こちらは一長一短があります。

言わば、販売と仕入れが同時に出来るので、仕入れの手間が省けます。

しかし、下取りたくない個体や、販売車を現金化したい場合は、むしろ逆効果となり
ます。

下取り仕入れは諸刃の剣というところですが、Drのショップのような専門店では、
仕入れにくい稀少車が戻ってくるのは有利と言えましょう。


ユーザーより直接仕入れ

比率からは少ないですが、昔から一部の業者に存在しました。

現在はガ○バーなどの大手買取店の台頭で競争激化のためにやりにくいです。

しかし、そのショップならではの得意車種はこの限りではなく、ユーザーから買取依頼
が来ることも稀ではありません。

価格の折衝が可能であるのと、現車を確認出来るのがメリットです。


以上、業者仕入れのルートを大筋でレクチャーしましたが、稀に業者間でのバーター
(交換)もあります。

更に、少々マニアックになりますが、海外からの仕入れもあります。


並行輸入の図

国内に存在しない車種では競争がないのがメリットですが、リスクもそれなりにあります。

為替変動も大きく左右されますから、コンスタントに並行輸入を続けるのは難しいのが
現状です。

輸入ルートの確立やアフターサービス体制も必要で、どちらかいうとDrのような上級者
向けの仕入れと言えましょう。


長年の経験から言わせて貰うと、クルマの販売はそれほど難しくは無く、仕入れの
ほうが難しいと言えましょう。

思った車種を想定内の価格で仕入れできれば、必ず利益を生むことが出来るのです。

それは、即AAに出品すれば、利益を生み出します。

大手買取店がの手法がそれなのです!。

かなり即物的ではありますが、最も高効率とも言えます。


さあ、これだけ勉強すれば、アナタもクルマ屋が出来ちゃいますネ(笑)。

















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Dr、クルマ屋の傾向と対策を語る

2013-11-25 19:58:05 | 現代クルマ屋事情

開業時のショップw          露天で砂利でした

Drが開業した約28年前のショップ風景であります。

スタッフはDr一人でオフィスは六畳一間のスズキハウスでありました。

更にトイレもナシという劣悪な環境で始めたのです。

それから時は・・

ズズズ~と過ぎました 


曲りなりにもショップは未だ潰れずに健在です。

ショップの規模もしだいに拡張でき、立派と言えないまでも認証工場も併設出来ました。

Drのショップはともかく業界はこの28年間で大きく変りました。


インターネットの普及

これがショップの形態を大きく変えたと言っても良いでしょう。

ネットのおかげで無店舗でもクルマを販売出来るようになりました。

HPにしてみれば、無店舗やチャチな店舗も立派な店舗のショップと同列で戦えてしまう
わけです。

中途半端な店舗よりもネット無店舗のほうがいっっそう有利と言えなくもないわけ
です。

また、一般小売相場が崩れ始めたのです。

一級品は変らなくても、二級三級品は相場が崩れたのです。

また、夜も商売のウチで閉店後もスポットライトが常識でしたが、24時間天候にも左右されず
居ながらにして見られるネットのせいで夜のショップは真っ暗けになりました


大手買取店の出現

既存の販売店での癌がこの買取店の出現です。

中古車屋の儲けどころは下取り車を言い値で下取りして転売するの が旨みだったの
です。

一般ユーザーは売るだけというのは一般的でなく、通常は下取りが必要だったのです。

それが大手買取店が競って高値で買うから、従来のクルマ屋には商売ネタが無くなった
わけなんです。

しかし、その買取店も飽和状態で今はもう買取の旨みはなくなりつつあります。

そこで、買取点は販売や車検にまで手を出しはじめ、従来のクルマ屋の牙城をまたまた
脅かすようになりました 

以上、過去から現代までの業界の動向をレクチャーしました。

じゃあ、我々クルマ屋は・・

ど~したら生き残れるのでしょう?。


クルマ屋は二極化傾向にあるのダス。

つまり極論すると、大規模店か無店舗ネット店のどちらかです。

もちろん、その中間的に位置するショップも多くはございます。

大規模店とは認証整備工場までディーラー並みに完備している言わばミニディーラー
的なショップです。

Drのショップも規模こそ小さいですが目指すのはこの形態であります。


                   この両輪が大事!

クルマを売れば整備に結びつき、整備から集客すれば、販売に結びつくという
ことです。

いかに多くの顧客をGETするかが、ディーラーでも推進している囲い込み作戦です。

■ 販売だけで修理は外注のみは弱い。

■ 整備のみという修理工場もダメ。


修理工場衰退の大きな要因はクルマが良くなり壊れなくなったからに他ありません。


工場はケチるな!          低予算で拡張の図w

販売だけでは決してクルマ屋は伸びないでしょう。

出来れば販売と整備は同列くらいが理想だと思います(個人的見解)。


このミニディーラー的展開とは正反対の無店舗ネット系の展開を語りましょう。

こちらは全くの低資本で出来ちゃいます。

Drも事情で店を畳むとか、新規で開業するなら大いに興味があるところです。

気の利いたHPと高級デジカメ?と何台かは駐車出来るスペース(貸ガレージでよい)を
確保すれば開業できます。

修理メンテはむしろ止めて売るだけに徹したほうが良いでしょう。

それも現状格安販売がコンセプトであるのは言うまでもありません。

スタッフは店主一人でも可能です。


以上が現代の二極化現象ですが、Drが開業したような、プレハブ展示場スタイルは
もう流行らないというか、お先は暗いですからやめましょう 

両者とも在り来たりでなく他店にない特色や技?が望まれます。

クルマ屋の人口は異業種参入もあり、増加かつ混沌としております。

生き残るのは先ず時代に合わせたことをしないといけましぇん。


以上、僭越ですが読者に業者さんも多いので敢えて記事にしてみました。

皆様・・

頑張ってチョ~だい!












 
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車検戦争

2012-02-28 20:46:57 | 現代クルマ屋事情






車検専門店の例



大手用品店もw


ディーラーさんもw


果たして現代のクルマに車検制度か必要か否かは別にして、星の数ほど有る自動車整備業者にとって、
車検制度があるから、何とか生き延びているというのは疑いない事実です。

車検制度が撤廃されたら、殆どが廃業か倒産されるでしょう。

確かに一昔前のクルマは出来が悪いから、定期的な車検を受けて、多数の部品交換が義務付けられてました。

しかし、品質が向上したので、極論すれば車検制度は無くても大丈夫というのが本当でしょう。

もちろん、それなりに定期点検整備は必要ですが。

運輸省(陸運局)と整備振興会(天下り団体)と一般整備工場はもちろん密接グルな関係にあります。

従って、産業保護もあり決して車検制度は無くならないと思います。


前置きがまたしても長くなりました

この車検制度に目を付けたのが、最近の格安車検専門店です。

確かに、クルマ自体にあまり興味ない方は、その価格が魅力的に映るでしょう。


しかし、一業界人のDrはこのバッタ屋車検を好ましく思いません。

その理由は顧客を取られるかとかではありましぇん。

たぶん、この格安車検屋を始めた業者は自分だけ美味しい目をしようと思って始めたのでしょう。

しかし、すぐに二番煎じや三番煎じが蔓延るのが業界の常であります。

従って、車検の相場はどんどんと下落して、足の引っ張り合いです

従来の町工場はもちろん格安車検に顧客を奪われるし、新興勢力の格安車検屋も
自然淘汰されるでしょう。

だから、業界にとって何のメリットも無いと思います。

もしかしたら、従来の整備工場は半減して、格安車検屋が数社が生き残るのかも
しれましぇん。

町の電器屋が消滅して、大型量販店のみが現存する図式と同じかもしれませんネ。


クルマが良くなり、車検は格安で大丈夫なら、確かに一般ユーザーにメリットは
あるでしょう。

格安車検の落とし穴は、表示価格はあくまで何もしない料金です。

要整備、要部品交換は一般の工場以上に割高になる可能性があります。

又、格安指向のユーザーは決して定着しないということです。

次の車検時は又お安いところを探しますから、リピーターは無いのです。

これは、例の囲い込み作戦の反対ですから、どうかと思います



これはエサですw


格安オイル交換で顧客情報をGETして、車検の案内をするというのは、今や業界の
常套手段かもしれません。

これはディーラーさんなんかでも、良く使う手口手法です。

もしかしたら、Drのショップも初めてのお客様に、登録しますからと言って、車検証見せて下さいと言ってますネw(笑)。


Drのショップは専門色の強いクルマを扱ってるからまだ救われます。

格安車検屋とバトルになることは今のところありません 

輸入車に関しては、一部を除き格安車検屋のターゲットにはなってないようです。


以前に記事にしたように、業界は買い取り店の出現で大きく変わりました。

こちらは、販売面ですが、整備面でも似たようなことになりつつあるのです。

業界を生き残るにはヒジョ~にシビアな時代になりました



コメント (2)
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