1977y ヤナセ輸入モデル 4.6万km? 車検28/5
Dr世代のクルマ屋であれば、一度は扱ったことあるのがこのタイプ1ビートルです。
当時の輸入車ではそれほどポピュラーな存在であったわけです。
個人的にも、このユニークなビートルは嫌いではありませんでした。
子供の頃に住んでいた地に東モータース(京都ヤナセの前身?)というディーラーがあり、ダブルバンパーは
格好良いなと思ったものです。
時代の流れで、この余りに旧い設計のタイプ1は次第に流通しなくなりました。
一時流行ったキャルルックや6V仕様なども今は余り聞きませんし、タイプ1自体が差ほど人気があるようにも
思えません。
個人的にはもう少し希少価値を認められて欲しいクルマです。
ポルシェ911や356までは無理でしょうが、原点であるタイプ1はもっとも年月が経てば見直されるような気が
します。
綺麗なボディ
今回は珍しく下取り入庫したタイプ1をご紹介します。
いわゆる最終モデル(ドイツ生産)であり、人気のトーションバーサスと旧いフラットFtウインドウを踏襲した
新旧良いとこ取りがこの1200シリーズです。
また、キャブレターからインジェクション化されたのが大きな進歩で最もハイパワーなモデルと言えましょう。
(なぜか詳しいDrダス )
後にメキシコ製の同モデルがしばらく継続生産されたのは周知の通りです。
エンジンフードのルーバーはノンオリジナル
この個体に関しては比較的素性がよく、1オーナーではありませんが前オーナー様が友人から譲り受けられて
ガレージ保管されてました。
乗る頻度も週に1~2度だったそうです。
新車時からのマニュアル類
良くあるシートカバー
破れは無し(使用感はある)
狭い後席
おまけにRrのサイドガラスははめ殺しですから、後席の住人の居住性はよろしくありません。
ギッシリのエンジンルーム Lジェトロ燃料噴射
OPTの純正クーラー付きですから、メンテ性はかなり悪そうです。
ユニークな発想のウォッシャーポンプw
スペアタイヤの空気圧をウォッシャーのポンプに流用するという無駄の無い発送です。
もちろん多用すれば、スペアはペッチャンコになりますw。
唯一のラゲッジは決して広いとは言えません。
この個体ではクーラーのエバポも存在して尚更のようです。
超久しぶりに運転した
全てがユニークな設計のRrエンジン車ということで、門外漢には決して乗り易いとは言えませんが、慣れれば
それなり扱うことは出来ます。
インジェクションパワーは結構パワフルで、少なくとも必要充分な動力性能です。
低速トルク型エンジンは痛痒感を感じさせずに、交通の流れに乗れます。
ステアリングはRrエンジンのために当然軽くてノンパワステはNPです。
全体的に好調な個体で日常ラベルに使える固体ですが、気になった不具合はシフトが不明瞭で2速のシフトダウン
が困難でした。
後で、オーナー様に聞いたらコツがあるそうです。
その他クーラーはベルトが外してあり、壊れている可能性があります。
以上の不具合は一応改善予定です。
イタ車ショップとしては、番外故に現状特価も吝かではありません。
取り敢えずは、バタバタと空冷サウンドを轟かせて快調に走れますよ! 。