1967y AR1300GTJ
今をときめく段付クーペは他店購入からメンテに持ち込まれました。
他店と言っても、昔から懇意の業者さんで、この段付きの仕入れ段階からDrに相談がありました。
Drはどちらかいうと仏車屋さん故に、段付きなんかに手を出すよりワテに売りなはれと言いました。
しかし、蓋を開けるとその業者さん(
メンテは頼むと言われ、新オーナー様はショップに持ち込まれました。
GOODコンディション!
初めて拝見した段付きは、オリジナルを保った中々のコンディションでした。
これくらいのコンディションであれば、何台あっても売れるでしょう。
ステアリングはミスマッチ?
ほぼノンレストアのインテリアも悪くありません。
オリジナルなエンジンルーム
メカもオイル漏れや異音はなく、全体的に上々のコンディションです。
油脂類の交換
車検はどうも通しただけのようで、細部は今後の課題となりましたが、基本的には好調です。
エンジン始動性がやや悪いのと、アイドリングが若干乱れると訴えられましたが、Drの診断はポイントのメンテ
で復活するように思いました。
また、WEBERの同調がやや悪いように感じましたが、WEBERを分解できると思うとヨダレが出るDrでした(笑)。
ピレリCN36付
結構、前オーナーは拘りがあり、決めるところは決める方だったのでしょう。
さりげなく、オリジナルであっても、見えないところもコストを掛けるのは共感を感じます。
かのような、コンディションの良い個体のメンテ依頼を受けるのは光栄の至りであります 。
ツルピカ75TS ワンオーナー車!
Drのブログのヘビ-ユーザーと思われるオーナー様は、一見様というには語弊があり、むしろ常連一見さん?
というほうが正しいでしょう(笑)。
一見様というには、半端でない来店数と試乗歴で、このままいけば冷やかし常連さんの烙印も吝かではなかった
のですが、さすがに身の危険を感じたのか、今回はご契約頂きました 。
この他店在庫車をオーナー様がセルフで発見して、Drのショップ経由で買いたいといわれました。
所有ショップは懇意のショップ故に取引はスムーズに運びました。
最近の傾向として、Drのショップから買いたいというお申し出が増えて、たいへん光栄に思います。
車種やコンディション以前の絶対条件なのですから、こん嬉しいことはありません 。
75に関しては豊富な経験とパーツストックも決め手になったと思われます。
前置きが例によって長いですが、セルフで発見された75TSは中々のコンディションです。
ツエンダーキット?
NEWペイント済みのボディは文字通りツルピカでたいへん綺麗です。
インテリア良好
シートはRECAROに交換予定です。
好調なエンジン
現車が到着したら、試走して細部を評価するお約束でした。
こと75に関しては、新車時より多数扱っているので、評価には自信があります。
リフトアップして検証
オーナー様は到着と評価をドキドキ感で待ちわびていたそうです。
この緊張感と言うか、頭貝割れ大根くらいクルマで頭が一杯というのは、とても良いことです(笑)。
果たして試走結果は、全てが水準以上に好調な個体でした。
特に救われたのがミッションのシンクロが良かったことでO/Hは不用です。
エンジンマウントは駄目
メンバーにほぼエンジンが干渉しており、交換する必要があります。
その他は、ACブロワーがまともではありませんが、何とかなるでしょう。
この個体の初代オーナーはなんと当時のインポーターであるO商会のセールス氏だそうです。
メンテもバッチシで、丁寧に扱われて来たのが伺えます。
以上、二台のオーダーはコンディションがよい故に、請け甲斐があるというものですネ 。
これがコストを掛けても良くならないボロであればこうはいきません。
上物をセルフで見つけられたオーナー様に感謝と言うところです 。
他店購入を推奨する業者も居ないとは思いますが、少なくとも探す手間が省け、メンテでお客様を確保という
利点があることに気づきました。
ユーザー様の利点は全国から自由に探すことが出来るのとメンテ先の確保が出来ます。
ショップもユーザーも利点があるのであれば、悪い話ではありません。
車販一辺倒でメンテは必要悪のようであった業界は考え直さなければなりません。
Drのショップは車販至上主義を捨て、メンテ主導主義へと変わりつつあるようです 。