ガビ~ン! 冷凍車やおまへんか
常連顧客様から商売用に冷凍車を至急手配して欲しいと指令を受けましたw。
商売熱心なDrはクルマであれば何でもオーダーを受けちゃいます。
しかし、冷凍車はさすがにDrも扱ったことがなく未知の世界でありましたw。
俄勉強によるとベースはトラックでFRPの断熱箱を荷台に架装して冷凍装置を取り付けます。
特殊故に結構なお値段で架装には軽トラでさえ約100万円とお財布に優しくありましぇ~ん。
ちなみにコンプリートの新車では約160~180万円とお安くありましぇんw。
今回、Drが苦労して探した物件は約8万km走行の比較的コンディションの良い中古車でありました。
実はこの冷凍車が到着するのが妙に嬉しく新鮮な気持ちのDrでありました。
この気持ちは根っからのクルマ好きなら理解して頂けると思います。
では、早速Drもお初の冷凍車を検証してみましょう。
ツインコンプレッサー仕様
冷凍車にはシングルとツインコンプがありツインはもちろん乗室と荷室を別個に冷やせる訳でより強力な冷凍能力と安定さを備えます。
軽自動車の狭いエンジンルームに2個のコンプはシビアですからこんなエンジン下部に専用コンプが装着されているのですネw。
この位置では少なくとも地面に干渉しやすいのと水濡れの可能性がありますネ。
エンジンの上部(運転席シートを外したところ)
乗室用のコンプは驚くほど小型ですが純正の標準だと思われます。
これに較べると荷室専用コンプは一回り以上大きいです。
この個体はAA(業者オークション)でGETしたのですが一点気になる注意書きが出品表に書いてありました。
冷凍機ベルト無し 要点検
冷凍機とはコンプレッサーのことですがベルトが敢えて外してあるということはコンプレッサーが壊れていることに正比例?の可能性が大でありますw。
そう言えば比較的お安く落札できたのですが・・・
ガビ~ン! ズルガタやおまへんか
コンプのマグネットクラッチですが崩壊しており要交換です。
更にコンプ本体も焼き付きは無いようですが懸念は当然あります。
普通の業者なら手を出さない物件かもしれませんがDrは修理が好きなんです(笑)。
この手の特殊車はパーツ供給が独占状態とか数倍も高価だとかお先は明るくありましぇん。
巨大なコンデンサー?
こちらは荷台の下部サイドに装着されています。
何でも冷媒ガス(R134a)は十数本入るそうで真空引きは1時間はかかるそうですw。
荷室はそれなりに汚い
業務用のエアコンくらいの大きさの吹き出し口であります。
参考までに外観は同じ箱でも保冷車(冷却装置ナシ)、冷蔵車(有り?)、中温冷凍(マイナス5度)、低温冷凍(マイナス20度~)と種類があります。
この個体は中温冷凍車でコクピットに荷室の温度をコントールするパネルがビルトインされてます。
冷凍車でもブリーフテストの図w
この個体はスズキキャリーのA/T仕様です。
少々古いですが結構活発に走ります。
ハンドリングは弱アンダーで乗り心地は意外にもソフトで悪くありましぇん。
3気筒の12バルブ(シングルカム)の高性能エンジン?ですがコンプレッサーをダブル稼働させたときの走りがどれだけスポイルされるのか興味深いところであります。
この手の箱付きは後ろが全く見えずルームミラーは何の役にもたちましぇんw。
バックカメラがあればと思ったDrであります。
懸案の冷凍装置が復活するかちょっと心配ですが何とかなるでしょう。
冷凍車もDrにお任せ!
(ちょっと早いかも・笑)