二年ほど前にボディレストアした最終type116GTV2.0
今回はお客様からしばらく乗らなかったらエンジンが始動しなくなったというので出動してピックアップしました。
ある程度は自分でも整備される方でバッテリーを充電してプラグも交換したそうです。
セルモーターはちゃんと回ってクランキングするそうです。
左の黒いコードはボディアースですが
お客様のバッテリー端子がゴソゴソで付かないという言葉にDrは閃きました。
バッテリーをよく見るとプラスとマイナスが逆になっております。
ということは逆接続で多いに問題があるわけです。
たぶんセルモーターは反対の回転でエンジンが通常より逆に回転したはずです。
点火系はもちろんまともに働く訳はありません。
これが正常な接続
クルマによってはコードの取り回しで反対には接続出来ないこともありますが今回は不幸にしてどちらでも繋がってしまったのですね。
有りそうで無さそうであり得る?初歩的ミスと言えましょう。
バッテリーを繋ぎ直したらエンジンは問題なく始動しました。
エンジンが逆回転したら個体によってはタイミングベルトのテンショナーの関係でバルブタイミングがズレたりするここともあり得ます。
GTVはチェーンで常にテンションが掛かってますから事なきを得たのでしょう。
しかし、二次災害はあります。
やはりオルタネーターが壊れました やむなく取り外しの図
これはまさに逆説の悲劇でダイオードがパンクしたと思われます。
チャージランプはうっすら点灯して計測したら充電量はゼロでした。
オルタネーター破損だけで済んだようですが暗闇なんかで焦ってすると起こりうることもあるかなと思うDrでありました。
みなさん注意しましょうネ。