2007y DISTINCTIVE 走行3.2万km LHD
先日ご紹介しました
159Q4が入庫しました。
159自体は少ないながら販売実績はありますが、この3.2V6の6MT仕様は初体験でした。
短いストロークのシフト
従来のイタ車と違う短いストロークにカチカチ決まる小気味の良いタッチです。
どちらかいうと英国車感覚ですが、硬すぎることはありません。
この3.2V6の6MTモデルというのは正規モデルですが、一番売りにくいモデルですから
探すのも一苦労ということになります。
159シリーズの中でも人気があるわけではなく、むしろ4WD故に鈍重なイメージが否めませんでした。
ところが、この偏見は大きな間違いであったことが判明しました。
ファンツードライブ!
結論から言いますと、この6MTモデルはちょっとDrを感動させるくらい素晴らしかった
です。
まず、サイズや重量を全く感じさせない軽快感に面食らいました。
ちょうど164が二クラスほど下の軽快さを持ち合わせてるのと同じです。
3.2V6JTSエンジンもパワフルかつスムーズで、官能さも持ち合わせています。
軽いクラッチとカチカチ決まるシフトが大いに貢献しておりマニュアルの楽しさを
十二分に味わえます。
更に、ほぼニュートルに近い弱アンダステアーは全てのコーナーを何の不安もなく
クリアー出来ます。
テスト車はスタッドレスタイヤでしたが、乗り心地もしなやかで全体のバランスは
及第点以上のものを与えても良いでしょう。
260PS/6,300rpm 32.8kgm/4,500rpm
明らかに高回転型ですが、大排気量故に低速トルクに不満はありません。
ちょっと比較したくなったのは、Drの愛車のフェアレディZ33のエンジンです。
3.5L 230PS/6,800rpm 36.5kgm/4,800rpm
同じV6の24Vですが、馬力では159、トルクではZ33が大きいことになります。
排気量のより小さい159がハイパワーなのは、よりハイチューンエンジンであることの
証ですが、Z33はプラス300ccのトルクで優位ということになります。
果たして乗り較べると、Z33のほうがよりハイパワーを感じさせるのは重量の差でしょう。
159Q4 260PS 1,740kg 6.69Kg/PS(重量/馬力)
これに対してZ33は230PSながら1,480kgと軽量なので、
6.43kg/PSと優位になります。
まさに数値は正直と言うことになります
。
レザーでないバックスキン風のシート(アルカンタラ?)
機能優先のインパネ
やや素っ気無い感はありますが、個人的にはシンプルで悪くはありません。
大排気量のマニュアルシフト車は一般受けしませんから、一部のスポーツカーを
除けばほとんど存在しません。
この159Q4は希少なモデルだと言えましょう。
164QVの後釜にも違和感無く楽しめるモデルです。
もし4WDだから嫌だと言うのであれば、それは屁理屈であり、良いものは良いと言うの
がDrの持論
自動車ダス。
かっての164Q4に較べると随分と軽快だと言う事を付記しましょう
。