FIAT MULTIPLA 1.6 16V ELX Plus

鯰か深海魚か？　カバにも見える（笑）　　しかし見慣れると可愛い！


このどう見ても格好良いとは思えないムルティプラが中古車市場で現在
異常に高騰しているのをご存じですか？

現行モデルでなく↑の初代モデルがですよ！
ちなみに現行は不人気です(^^;。←三菱に似てる？

デビュー時はハッキリ言って人気が有りませんでした。

Drも並行輸入を考えておりましたが余りに不細工なので止めました（苦笑）。

正規物もMTしかないし奇をてらったスタイルの為販売台数は決して多くは
無かったです。

しかし！

モデルチェンジして廃盤後に人気が沸騰したという珍現象ですね。

それなら最初にみんな買っといたらと思うのですが・・（苦笑）

結果的に惜しまれながら消えていったということなんでしょうね？！
（本当は当時誰も惜しんでなかったはずなんですが）

現在の旧ムルティ人気の異常さは中古車市場価格に反映しています。

業者オークションでも軽く仕入れ値は200万円オーバーです！

一般小売値は当時の新車価格並という異常さです！

これは需要と供給から当然の価格だと言えるんでしょうね。


バランスの取れた横顔　　ガラスエリアの広大さに注目！


Drも先見の明はありませんでしたが遅ればせながらムルティは結構売りました。

人気前はお客様の要望で一台輸入しただけでした（^^;。


なぜか欧州に売れ残り新車が眠っておりまとめて輸入したらこれが飛ぶように
売れたのです！

本当にこんな「売り手市場」のモデルってそうありません！

ちょっと自慢ですがことムルティに関してはFAJ正規物に並行FAJ同等仕様に
LHD本国仕様に非常にレアーな1.9JTD迄全て販売しました。

しかし全てが捌ければ後はナシですから現在の異常相場に甘んじることに
なり逆言えば商売にはならない状態なんですね。

そんな状況ですが状態の良いムルティが入庫しましたのでご紹介します。

以下は完全な商売モード故買う気のない人は見なくても良いですよ（笑）。




2003y　ワンオーナー　WAYブルー　20,000km　Wサンルーフ　

Plus仕様はハイグレード版でダブルサンルーフにアロイに革巻きステアリング
＆シフトノブが標準です。


純正キーレスは確かOptのはずですがこれも付いてます。



控えめなリモコン付本革ステアリング


Drが各部チェックしたところコンディションは極上です。

メーター左横に携帯電話のハンズフリーホルダーがノンオリジナルで後付されて
います。　目障りに付き外そうと思いましたがビス止めで外せばビス穴が
見えるかもです（泣）

ラジオとシフトブーツ枠に汚れか傷かわからないのが少しありました。
（拭いたらとれるかもです）

基本的に外装内装機関と前オーナーが非常に丁寧に乗られた個体であること
が伺えます。


前後ダブルのガラスサンルーフ　　16V E/Gはバルケッタよりスムーズ？


1.6L/16Vエンジンは排気量以上にトルクフルで良く走りスムーズです。

ハンドリングも結構軽快でドンガラの大きさは感じません。

タイアの選択を間違え無ければしなやかと迄は言えないにしろ乗り心地は
及第点を付けられます。

経験的に故障は非常に少なく維持費もお安く可能です。

短いながらメーカー保証は4/20迄残っていますので早く買って保証継承を
して下さい（笑）。

ネットオークションの功罪

インターネットの普及でずいぶん世の中の流通が変わりました。

今まで個人売買というのはありましたがネットの普及で個人売買が迅速かつリアルタイムに活用出来るようになったわけですね。

おまけにセリ上げるというスリルとドラマティックさも加わり今やもう買い物の定番にまでなってるわけです。

このYahooなどに代表されるネットオークションがクルマ業界にどう影響したかを今回は考察してみます。

ネットオークションってたかが個人売買と思われるでしょう？

しかしこれが結構自動車（中古車）業界に影響を及ぼしてるのです！？

まずyahooオクでユーザーが買うということは我々ショップの売り上げを持っていかれてるということ！

たとえばショップにこの車種を探して欲しいとクライアントから本来依頼される
はずのところが知らぬ間にyahooオクで買われていたりします（泣）。

それはお手軽に選べて尚且つ安いからに他なりません。

ユーザーはショップに縛られることなくクルマ選びが出来るわけです。

但しアフターの問題がありいくら安くてもボロを買うと多大な出費で信頼おける
ショップに任せたほうが良かったなんてことも結構あるようです。

このあたりはユーザーの目利きの問題である程度の知識と経験がないとハマり
ます。

関連してヤフオク相場というのが出来てしまい一般の相場が崩れてしまったことですね！

但し全ての個体ではなくいわゆるどの車種も一級品と言われるバリ物は安く買えません。

二級品以降の個体に関しては明らかに相場が崩れてしまい一般ユーザーが店頭で買うより現状渡しではあるもののお安く買えちゃうわけです。

例えば相場の下落したアルファ164を例にすると最終の距離の少ない個体はそこそこ価格が通ります。

Drところもそんなに安くは売りませんし仕入れもそんなに安く買えないのです。

しかしそれ以外の古い個体は大幅値崩れしています。
それでもショップはそこそこのプライスタグを貼っていますがこれがおいそれと
売れません（泣）

このような個体はヤフオクに激安的価格で多数出品され相場が変に出来てしまっているわけですね。

このような現象は正直なところ我々ショップには歓迎すべきことではありません。

ただ、一つ言えるのはヤフオクの安いクルマは平均すると程度は良くはありません。価格相応なのが正直なところですね。

まあ、それでもそれなりの程度の個体を安く買えるのですから一般ユーザーには今までに無い恩恵があるわけですね。

中古パーツなんかも一般ユーザーが安く買えるようになりこれは明らかに業者の利益を奪っております（苦笑）。

業者にメリットが全く無いかというとそうでもありません。

高額な一般誌面の広告料を払わずにヤフオクなんかに手軽かつリアルタイムにPR出来ます。

又、下取車を処分するときなんかもメリットがあるでしょう。

本当にいまやネットオークション自体が一大マーケット化しておりそれこそプロアマ混合で鎬を削っています。

業者でもネットオークション屋というのも出現しました（^^;。
無店舗販売でも成り立つわけですからね。

全てのユーザーがネットを利用するわけではもちろんありません。

個人間のトラブルが嫌で利用しない人ももちろん居ます。

逆になんでもヤフオクで買わないと気が済まないという方もいらっしゃいます笑）

Drはヤフオクを当初かなり毛嫌いしておりました。

しかし時代の流れに逆らうよりは時代に合わせるがこれ又原則であります。

良いとこ取りで活用するのがやはり現状ベストなんでしょうね。

読者の皆々様はヤフオク派ですかそれともショップ派ですか？

Drみたいにケースバイケースで使いますか？

ご意見あればカキコして下さいネ！

買い取り店の出現

読者の皆様には直接関係ないかもしれませんが業界の動向を考察するのも
興味深いものがあります。

そして間接的には一般ユーザーへの影響が無いわけではありません。

そこでDrは「自動車業界」なる若干堅いカテゴリーを作ってみました。

初回はタイトルのごとく過去には存在しなかった買取店の出現で業界が
どう影響を受けたかを考察します。

Drはかれこれ20年間自動車業界に足をつっこんで来ました。

昔と今で業界はすごく変わりました！

一つは買い取り店の出現ともう一つはインターネットの発達です。

ガ○バーとかの買い取り店の台頭はどう影響するのでしょう？

一般ユーザーには競って買ってくれるのでメリットがあります。

我々販売業者にとっては完全に逆になり買い取り店は明らかにマイナス要素
です（泣）。

買い取り店出現以前はクルマを売るだけというのは難しくほとんどが
買い換え時の「下取り」として引き取られました。

そして下取値はかぎりなく業者の言い値であり業者はこの下取り車の価格は
必ず利益を生み出す価格なのです。

つまりユーザーは上(ウワ）物を購入する店の言い値で車両を売らねばならない
ことになります。

ちなみに下取りでなく売るだけの換金行為は更に二束三文的な価格に
なります(^^;。

そこでガ○バーなどの買い取り専門店がこの自動車業界特有の流通に
目を付けたのです。

もうユーザーは業者の安い下取値に甘んじることなく何社もの買い取り店が
競って値段を入れてくれます！

そして買い取り店は仕入れた車両を業者オークションで転売して利益を
追求するのです。

そこで大きな痛手を受けたのがいわゆる業販屋さんです。

業販屋とはディーラーの下取り車をまとめて買ったり大量に仕入れて買い取り店
と同じく業者オークションに流したり我々小売店に卸販売します。

しかし一般ユーザーから直接買う買い取り店の出現で車両が仕入れられなく
なった訳です！

これははっきり言って死活問題ですね。

早い話が只でさえ少なくない人間が従事している自動車業界に異業種が参入
してきたのです。

そこで押し出された人間が業販屋さんですね(^^;。

Drの知る業販屋さんも機転と資本のある人は小売り部門併設もしています
がそうでない人はまさに開店休業状態のようです。

さてDr我々小売店への影響はどうなんでしょう？

功罪半ばありというところでしょうか？

罪は下取り車で商売が出来なくなったことです。

功は下取りしたくない車両を買い取り店が現金化してくれるのでユーザー
に「ガ○バーで現金化してきて下さい」と言うこともあります（笑）

自社の得意車種は出来る限り（高くても）直接下取りたいし国産車などの専門外
は下取りより現金で貰った方が嬉しいというのが本音でしょうね。

最も全てのユーザーが買い取り店廻りをするわけでなく面倒くさいことは
嫌いとソコソコであれば下取りに出す方も結構いらっしゃいます。

さらに買い取り店の陰謀？はユーザーから買った車両を自社のネットを利用して
さらにユーザーに直販しようとしていることです！

全国ネットを利用してクライアントにPCで共有在庫を見せて売るわけです。
これは誠に自然な発想だといえます。

業者オークションで薄利多売よりも一般ユーザーをターゲットにして高利多売？
を狙うのですね！

これははっきり言ってDrところも含め既存の販売店は打撃を受けます。

しっかしクルマってそんなに単純な物ではないですよね？！

やはり見て触って乗って選びたいと思うでしょう？
そのショップとの付き合いもあります。

少なくともDrところみたいなスペシャルショップは別に脅威感は感じません。

どこまで新規参入業者が業界に進出出来るかはちょっと見物ではありますね。

余談；更にガ○バー車検とかもあるようでDrもガ○バーさんからお声がかかり説明　　　会に出席しました（苦笑）　

Lancia Z（ゼータ）

シンプルで悪くないがやや無個性なZの横顔　なぜかアルファのアロイが付いている


某月某日当社の元純（準でない）構成員のU君が突然来ました。

彼が乗ってきたのはなんとランチャZ（ゼーター）です！



この時代のランチャ共通のフェイスでRrはかなりシンプルと言えましょう



DrはU君がてっきりレアーな個体をDrに見せに来てくれたのだなと思って喜んだのですが・・・・


「トイレ借りに来ました」←ガビ～ン(^^;


ちなみにこのU君はHTC時代にDrも認める腕利きメカでした。

そうあの当HP開設以来の盛り上がりをみせた「実録BBSメカ珍念物語」の
主人公です。（苦笑）

今や彼も立派に独立して・・・・・・・・・・

コ○ソマルケ（別名コ○ソマルナゲ）なるランチャをメインとしてワークショップを主宰しています。

なんでもDrを見習ってスタッフを雇い自分はあまり仕事をしないように
しているそうです？！←複雑

それはさておきこのZ（ゼータ）なるレアーな個体にDrが興味を示さない訳
はありません。

輸入されていたのは知っていましたが実際にお目に掛かるのはもちろん初めて
です。

U君が「乗り味はフランス車に近い」という言葉を確かめるべくエンジンを
かけようとしましたが・・掛かりません（汗）

なんとコンピューターのテンキーでパスワードを打たないと掛からないのです！


盗難防止のためこのテンキーでエンジンを始動する

Drもしらなかったのですがエンジンはなんとシトロンのエクザンティアと
同じでターボが追加されてるそうです。




イタ車らしからぬエンジン？　エクザンティアのエンジンですから（苦笑）

実際に走ってみるとパワーは充分でターボの存在は全く感じません！

感銘したのはU君の仰せの通りサスのストロークがたっぷり取ってありダンピング
も充分以上です！

もうこれはイタ車じゃない（笑）。←もち良い意味でですよ

Drはこのしなやかなサスと必要充分以上のパワー＆スムーズネスのE/gに
感動しました。

本当に単なる移動の道具でなく感性を持ちながら家族と荷物を満載でドライブ出来る
楽しみですね！

ロングドライブが目的ならATでないMTはむしろ大歓迎で楽しいですね。

個体の状態はバリ物ではないけど信頼性もありそうな感じです。
参考までにU君は日常の足というかサービスカーに使用してるそうです。

そりゃあサービスカーが故障したら格好つきませんよね！（苦笑）

そんな訳でなんでこういうジャンルの欧州製ミニバンがもっと輸入されない
のだろうという疑問（疑念）が自ずからわきました。

なんとか並行でも輸入されたのはルノーエスパスくらいでしょうか？


こちらは今となっては没個性的ですね　ちょっとアメ車みたいか？

並行輸入業者よりも正規のインポーターがこのジャンルを積極的に輸入してくれたら日本のイタフラ車市場ももう少し賑わうこと間違いありません。

なんといってもこのジャンルは国産ワンボックスの独壇場ですから。
（ちなみにDrは国産ワンボックスが嫌いです）

問題は販売価格がかなり高価になり下手すると至れり尽くせりの国産VIP
ワンボックスの倍くらいになることでしょうね。

正直なところ「そこまでの価値が有るか？」というところが最大の難関
であると思います。

現在では余程の物好きしか買いません（苦笑）。

このあたりの企業努力と国産VIPにないアイテムを探せば多くは売れない
にしても何とか可能性はあると思うのですが。

今後の当社も含めた課題であると思います。

サーブ 9-3 ＴS

2001y SAAB 9-3ts Aero 50,000km　結構スタイリッシュに決まってるでしょう？！


Drは正直なところ北欧のクルマはあまり好きではありません？！

その理由はなんか大味に感じるからです。（個人的に）
それは本音が半分に偏見が半分あることも告白しましょう。

ことサーブに関しては過去に当時サーブ人気の口火を切った900シリーズ
は数台販売したことがあります。

その時の印象は仕上げがMBなみに秀逸だったこととサーブの本家航空機からの
直伝である空力特性（風切音がない？）が良いことでした。

しかし変則？縦置エンジンのためかヒューヒュ～ドロドロ？という独特の
音が嫌なのと特に感性を感じない（中途半端？）走りの為に好きにはなれませんでした。

最もサーブの名誉の為に付け加えるとDrは高速巡航を経験してないので本当は
もっとサーブの長所があったのかもしれません。

そんなわけでサーブも縦置きを止めて通常の横置FWD方式に9シリーズが変わり
全然良くなったということも耳にしましたがDrは毛嫌いも有って乗る機会が
ありませんでした。

そんな折りに偶然9-3TSを下取りました。

Drはサーブに関しては完璧に門外漢でありますから間違ってるかもしれませんが
TSはターボスポーツでエアロ付のようです。
俄勉強(^^;によるとハイプレッシャーターボで205HPもあるようですね。

例によって前置きが長くなりましたが早速個体チェックも兼ねて乗りました。

先ず驚いたのがエンジンがそれこそアクセルペダルを少し踏んだくらいの低回転から有効なトルクを発揮してパワフルなことです！

アクセル開度と車速は完全に一致してすごく軽快かつパワフル＆スムーズに
走ります。

タービンの音もターボ感も良い意味で感じません。


DOHC 16V 205HP/5,750rpm 25.5kpm/1,900rpm バランスシャフト付　


改めてスペックを確認するとなんと最大トルクは1,900rpm/25.5kpmとあります！
こんなE/g特性はDrも正直なところ未体験かもしれません。

なんと言ってもA/Tとのマッティングは抜群で走り重視の方も不満はないでしょう。

他の乗り味に関しては特に感銘は受けませんでした。
なんとなく900シリーズの系統であることを彷彿させます。
つまりどこが悪いというところも無い代わりにここが秀逸というところも
ないと言ったらご理解頂けるでしょうか。（個人的見解）

全体の走りのフィーリングは国産車とドイツ車とフランス車の三つを足して
三で割ったような感じでしょうか？←意味不明（苦笑）

エアロはインチアップのせいか足周りのドタバタ感は明らかにあります。

サーブの存在は日本では地味ながら一応基盤は築いてるような気もします。
一時の900のような勢いはないですが個人的にこれはこれで（サーブのこと）
もう少し日本で売れても良いかななんて思います。

ディーラーの変遷など日本では一時サーブは不遇であったのかもしれません。
ボルボがワゴンで完全に定着したように「頑張れサーブ！」とDrも影ながら
エールを送りましょう。

Drところとサーブとのスタンスは基本的に変わりませんが今回の試乗で以前の
偏見の何割かは払拭しました。

又、最新のサーブも未体験につきDrは決して偉そうには言えません。

中古車試乗もサーブは穴のようで価格も比較的こなれておりサーブというブランド
に加えて持ち前の作りの良さと実用性を兼ね備えてあまりうるさいことを言わなければValue for monneyかもしれません。

事実、サーブの中古車で一儲けしたというショップがあるようです。
誰とは言えませんがM浦君です？！←トラックバックするで～！（笑）
この方はDrも尊敬する真の商売人です（^^)v。



カーボン調パネルは後付みたいでちょっとチープですが純正だそうです


話が若干それましたがちょっと宣伝させて貰えるならDrが下取どった個体は
程度上々でエアロも決まってレザーインテリアに電動シートも装着されます。
寒いこの季節ではヒーターより早く効くシートヒーターが有り難いですね。

同じ9-3でもちょっと目立ちたい方や走り重視の方には良いのではな～んて
思いますがどんなもんでっしゃろ？

Drはお買い得感有る一品であると自負しております。
車検も一年残っていて誰か買いませんか？（苦笑）