
初めて仕入れたアルファ?
時は1986年に遡ります。
Drがショップを開業した年です。
↑画像のアルフェッタGTは厳密には開業直前に仕入れたアルファです。
エンジンがいまいち不調で加速時に息つきをしますw。
たぶん、キャブレターだとは思いましたが、新米のDrには直す術がありませんでした

。
そこで、恐る恐る門を叩いたのは京都では輸入車の修理で超有名であったT自動車工作所という工場でした。
参考までにこのT自動車工作所はなんと木炭自動車wの時代から端を発し、あの京都御所の保有車両をも専属で整備する老舗中の老舗工場でした。
工場内には旋盤まであり、まさに自動車工作所であります。
当時の京都では、ディーラーよりもむしろこのT自工でメンテするほうがステイタスであったのでした。
その証拠に、ディーラーでさえ難解な修理はこのT自工に頼むという程でしたから

。
従って、新参者のDrには極めて敷居の高い工場だったのですw。
あの~、京都で一番上手とお聞きして見て欲しいのですが・・
超低姿勢モードに加えて、頭ペコちゃんスタイルのDrであります

。
低姿勢が功を奏したのか、Tの通称Sさん(有名人)はDrのアルフェッタGTに乗り試走してくれました!。
♪♪v(⌒o⌒)v♪♪イエ~イ!
かなり
ヘンコ気難しいと聞いていたのですが、そうでもないやんというDrでありました。
Sさんは試走後に言いました。
タマ(タイヤ)が大きいしやなw
ガビ~ン!w。

確かに少々太めのタイアw カンパ106E付
もしかしたら、Drはおチョくられてるのかと思いました

。
しかし、タマが大きいほど確かにエンジンには負担がかかるとも思いました。
このSさんの言葉はもしかしたら正論かもしれない????。
(時代はワイドタイア全盛前ダス)
しかし、もしそうであればよりワイドタイアのレース用車両はみんな息つきを起こすことになりますネ(笑)。
さすがのDrも悟りましたw。
引く手あまたの名人だから、こんなどこの馬の骨ともわからない新参者の相手はしていられないというのが本音だろうと言うことを・・

。
このSさんの気持ちも解らないではないし、特に恨み辛みとかはありませんでした。
それから約25年は経ち、今年の1月のことであります。
Drが事務所に居ると、少々場違いな老人がなにやら菓子折を持って立っているではあ~りませんか!?。
一見、怖そうにも見えたので少々引いたDrでありましたw。
(
もしかしたら押し売りかも)
T自動車工作所のSと申します。
ガビ~ン!
ここで会ったが100年(25年)目ダスw。
あの時の事は忘れてまへんで~なんてことは口が裂けても言えましぇ~ん

。
F田君(※)に聞いて借りに来ました

Sさんにお貸しした156V6用のカムタイミングSST
少々意地悪なDrは当時のことをヤンワリと話してみました。
しかし・・。
覚えてましぇ~ん
人間都合の悪いことは忘れるものですw。
最も、覚えていたらDrに頭を下げて来られることはなかったでしょう(笑)。
このSさんは御年80歳オーバーで現役バリバリだそうですw。
今でも現地からマニュアルを取り寄せ、自身で翻訳までして修理されてるそうです。
その修理魂にはまさに尊敬に値します。
Drは改めて、このSさんに敬意を表しました。
狭い京都の輸入車業界で雲の上の存在だったSさんとお近づきなれたことを嬉しく思うDrであります。
※ あの
F田名人のことです。
F田氏はなんとT自工に16年も在籍してました。
ちなみにデルタインテグラーレのメンテ&チューンで頭角を現してきた
コルソマヌケマルケ
のU君もT自工の出身ダス

。(過去にDrのショップにも在籍w)