
2000y ティプトロS 正規物 5.1万km 検27/8 P.O.A
Drはイタ車屋のオヤジではありますが、ポルシェに関しては、それなりに造詣がある
つもりであります

。
この場合のポルシェとは、もちろん911のことであり、最も好きなポルシェです。
古いナローに近いほうの911は何台も体験しましたが、実体験は空冷最終の993型迄でした。
今回は縁があって、ポルシェ初となる水冷996型を買い込みました。
Drの自家用車と言いたいところですが、現在の経済状況では、そのような贅沢は
許されずに、もちろん商品車ということになります

。

4,443x1,765x1,305mm 911は小さい!
新着入庫はPRのページではありますが、Drもお初の水冷911を検証してみましょう!。

かってのベストアングル?
このアングルが911ではベストのはずですが、この996型ではちょっとイメージが
変わりました。
個人的には・・

こちらがベストアングル?
デザインはともかく、この水冷ポルシェ911が従来の空冷式とどれだけの差異がある
かというのが最も興味深いところです。

3.4L 300PS/6,800rpm 35.7kpm/4,600rpm
水冷911と聞いても、ピンと来ませんし、余程興ざめなエンジンに成り下がったのでは
ないかという心配がありました。
しかし、杞憂に終わったようで、Drの評価は悪くありません。
ちゃんとフラット6のサウンドは健在ですし、996をもう少し静かにしたような音質と
ボリュームでしょうか?。
これに較べると、スバルレガシーは水平対抗とは思えない、つまらない音質です。
この水冷996型は、主にトラブルから、不人気であり、前作993型よりも相場が低い
という逆転現象が起きております

。
この個体も、整備記録を見ると、なんと例のインターミディエトシャフトにクランクシャフト&
ケースとエンジンの重要部品を正規ディーラーにて交換しておりました。
そのコストは天文学的とは言えないまでも、優に小型欧州車(新車)が買えるくらいです。
冷却方式やトラブルはさておいて、久しぶりに乗った911が、とても実用的かつ楽しい
乗り物であることを再確認出来ました!。
愛機フェアレディZ33を叩き売って、この911に乗り換えたい衝動にかられたくらいですからネw。

居住性は唯一無二!
ドアーのヒンジ位置が変わったのか、乗り降りが改善されてます。
Z33よりも、全然開放的でありますw。

プラス2の恩恵は高い!
乗車定員は4名ですし、エマージェンシー的使用はもちろん有効ですが、ちょっとした
荷物の置き場としては重宝します。
これに較べると、Z33は全く置き場がありません

。

ラゲッジはスペアのせいで狭い

フルプルーフな操縦 黄枠内はATインディケーター
911がライバルたるスーパースポーツカーと一線を画すのは、その実用性です。
それは乗り降りの容易さから始まり、視界の良さ(フェンダーの峰は健在!)やコンパクトな
外寸が違います。
この911なら近所のスーパーやコンビニでも、気遣いなしに行けちゃいます。
それこそ、毎日の通勤から、これ一台で済ますことが出来るわけですから、911はやはり
ユニークな存在です。

ティプトロSの左側ゲートは固定?
ゲートを倒して、マニュアルシフトを試みようと思ったら、全く動きません。
壊れてるのかと思ったら、固定式でしたw。

マニュアル操作はこちら!
ティプトロSは極めてスムーズですが、意外にも早めなシフトアップで2,000rpmも回らないのに
4th辺りまで入ってしまいます。
しかし、強大な低速トルクで、痛痒感は全くありません。
踏めば速い(はず)ですが、この996は意外にダルく市街を流すのに向いているようです。

205(前)+255(後)17インチ P-ZEROは新品!
乗り心地は固めですが、許容範囲というところです。
ハンドリングはニュートラルに近い弱アンダーながら、切り始めは少々粘ります。

元アプルードカー
現車のコンディションは年式からすれば秀逸で、何の不具合もありませんでした。
フェラーリを所有するのは(広い意味で)荷が重いですが、この911なら全くNPです。
1965年から、未だに基本設計を守り、生産が続行されているのは、驚異としか言いようが
ありません!。
ポルシェ社の苦労も相当なものだと思います。
空冷が水冷になっても、個人的には何の問題も感じません。
近所の買い物から、ロングツーリング迄もこなし、プライド&JOYも相当な911は、
一度は所有しても損はありません。
と言うか、
一度は所有すべき個体ですネ
。
※ この記事は以前に新着入庫としてアップ予定でしたが、諸事情にて入庫キャンセルとなった幻の
996です
。 従って、試乗記として再活用させて頂きました。
新着入庫ではありませんので念のため。