孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

パキスタン  下痢・熱中症を乗り越えてラホールへ

2014-04-17 20:58:58 | アフガン・パキスタン

(ワガーで行われている国旗降納式のセレモニー)

下痢・立ちくらみ・嘔吐・・・・病院へ
現在、パキスタンを旅行中です。

体調を崩してしまいました。
どうも、14日夜にラワルピンディで食べたビーフ・カバーブがスパイシー過ぎたようです。
もっとも、昼にラジャ・バザールの路上で食べたマトン料理も危なげでしたし、おじいさんが道端で売っていたミルクに炭酸を入れたような飲み物も相当に怪しげでしたので、どれが原因かは定かではありませんが。

14日夜から15日朝にかけて下痢になってしまいました。
下痢の方は峠を越した感もあったので、15日朝はチャイだけで何も食べず、下痢止めを服用して、予定どおりロータス・フォート観光に出かけました。

観光後にフォート近郊からそのままバスでラホールに移動しなければなりませんので、ホテルで寝ている訳にもいきません。
このあたりが、貧乏人の余裕のない旅行の悲しいところです。

日本語がおぼつかないガイド氏と一緒にタクシーをチャーターしてムガール帝国時代の遺跡であるロータス・フォート(正確には16世紀、一時的にムガール帝国の王位を奪ったシェール・シャーが建造した砦ですが)に無事到着。

しかし、下痢と食事抜きで体力が落ちているのに加え、強い日差しと暑さで、歩き始めてしばらくすると急に体調が悪化。

足が動かなくなり、汗が吹き出し、脳貧血のような立ちくらみ、更には嘔吐(食べていないので、水のようなものしか出ませんが)と、熱中症のような状態になって、歩くことはおろか。立ち上がることも難しくなってしまいました。

ガイド氏とドライバーに両脇を抱えられる状態でなんとか車に戻り、近郊の町の病院へ連れていってもらいました。
熱も出てきたようで寒気もします。

点滴でもして1~2時間横になりたかったのですが、ドクターの診断は「特別異常もない。昨夜食べたものの刺激が強すぎたのだろう」とのことで(正確な診断ではありますが)、抗生物質と吐き気止めの処方箋をもらい病院を出ました。

しばらく、病院近くのコンクリートのベンチで日差しの中で横になっていましたが、寒気も収まってきました。
急速に体調も回復してきましたので、薬局で薬をもらい、予定どおりガイド氏らと別れて一人でラホールにバスで向かいます。

国境を挟んでの応援合戦
夜9時前頃にラホールのホテルにチェックイン。
この頃までには、ルームサービスのサンドイッチを頼むぐらいには元気になりました。

ラホールは人口が1千万人ほどの大都会で。インドとの国境も近い都市です。
一人で歩き回るには大きすぎ、外国人もほとんど見かけない街です。体力・気力もそんな元気はありません。
なんとかつかまえた旅行会社関係者に案内を頼みます。

16日は、旧市街などの市内観光の後、国境の街ワガーで毎日行われている国旗降納式のセレモニーを見てきました。
国境を挟んでパキスタン側、インド側双方に何百人もの観客が陣取り、大音響の愛国歌が流され、それぞれの国への応援合戦のなかで国境に掲げられた両国国旗が降ろされます。

一度見てみたいと思っていたもので、実際、非常に楽しいイベントです。そのあたりは別途旅行記サイトで紹介します。普段、国旗を打ち振ったりするような“愛国的行動”は嫌っているのですが、ワガーでのセレモニーは嫌みのないお祭り騒ぎという感じで、微笑ましくもありました。

超満員のインド側に比べて、パキスタン側は空席も。
また、ボリウッド並にノリノリの雰囲気のインド側に比べると、パキスタン側で大はしゃぎしているのは一部の生徒たちと女性ぐらいで、男性陣はどちらかと言えばノリがいまいちの感もありました。

今日17日は有名な「断食するシッダールタ」像が展示されているラホール博物館へ行く予定です。
コメント
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