孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

パキスタン  ラホール博物館で断食仏陀に会う

2014-04-18 11:32:48 | アフガン・パキスタン

写真はラホール博物館に展示されている「断食するシッダールタ」

お釈迦さまは、それまでの何不自由ない王子としての生活に疑問を持ち、断食で悟りをひらこうとします。
結局は断食では悟りは得られず、菩提樹の下での瞑想によって悟りをひらき、仏陀となります。

断食中の痩せ細った体、浮き出る骨と血管、緩やかな衣の曲線・・・・2世紀前半頃に作られたとみられるガンダーラ美術でも最も有名な仏像です。

昨日は、このラホール博物館を見学した以外は、ホテル近くのバザールをうろうろしたぐらい。
あとはホテルで二度寝したり、うまくつながらないネットと悪戦苦闘したりしていました。

きわめて効率が悪い、時間がもったいないと言えばそのとおりですが、冒頭写真のような人類の宝とも言えるような作品を目にすることができたという意味では、それだけで十分すぎる1日だったとも言えます。

パキスタンの街は、いたるところにテロを警戒する自動小銃をもった警備・警官・兵士がいますので、テロ以外の犯罪については、非常に治安がいいとも言えます。

テロについて言えば、どこか食事できそうなところはないか、信号のない道をどうやって横断したらいいか、そんなことを考えてふらふら歩いていると、“テロ地獄”と呼ばれる国にいることもすっかり忘れてしまいます。

ラホールは大都会ですから、そのどこかの市場で爆発があっても、多くの人にとっては「それがどうした。そんなことより日々の稼ぎが大変」といった感じではないでしょうか。
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