孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

中国  プイ族「六月六」の五穀豊穣祈願

2018-07-18 23:10:12 | 中国
中国・貴州省を旅行中です。
今日(18日)で4日目。初日は古い町並み、二日目は雄大な滝、三日目はカルスト地形の造形美に深い渓谷・・・といったものを観光。

今日は、貞豊という街で行われた少数民族プイ族のお祭り「六月六」の観光です。

街の城門付近で行われた、民族衣装のプイ族による笛・太鼓・ラッパ・弦楽器などの演奏といった賑やかな“お祭り”のオープニングセレモニーも楽しめましたが、貞豊の郊外で行われた五穀豊穣を祀る素朴な儀式という非常に珍しいものを見ることができました。

田んぼのなかの小高い場所に祭壇が設けられ、鶏などの供物を携えた村人が大きく取り囲むなかで、村の長老たちが祈りの儀式を執り行い、その後長老・村人が祭壇の周囲をグルグル回ります。








派手な音楽などもなく、静寂と強い日差しのなかで淡々と執り行われます。

そうして祈りが終わると、村人は自分たちの田んぼに各自移動し、田にしつらえた小さな祭壇に手にしていた供物などをささげます。


NHKのドキュメンタリー番組にも出てきそうな光景です。

似たような儀式は日本各地、あるいは世界各地にもあるかとは思いますが、こうした儀式の一部始終を見るのは初めてのことでとても印象深いものがありました。

おそらく、この地方尾でも昔は各地で行われていたのでしょうが、今もきちんとした形で残るのは、今日見学した、街の中心部から車で30分ほどいった場所ぐらいなのでしょう。
コメント
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