「こんにちわッ、テディちゃでスゥ~!
ことしもォ、はじまりまスゥ~!!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!ジロ開幕~!)
こんにちは、ネーさです。
はい♪ 今年もグランツールの季節がやってまいりましたね。
2018年のジロ・ディ・イタリアは、
出発地がイスラエル→シチリア島を経由→イタリア半島を北上→
山岳決戦ののち一気に南下→ゴール地はローマ!
という変則コースです。
今回はどんな新スターさんが誕生するのか楽しみにしながら、
さあ、読書タイムもスタートですよ。
本日は、こちらのアートエッセイ作品を、どうぞ~♫
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―― 名画の中の料理 ――
著者はメアリー・アン・カウズさん、
原著は2013年に、日本語版は2018年3月に発行されました。
英語原題は『THE MODERN ART COOKBOOK』、
お料理のレシピと、
様々なお料理をテーマとするエッセイと、
お料理もしくは食材を主題とする絵画で構成されたこの御本の、
サブテーマは“混乱”かもしれません。
「えェ~とォ、うゥ~んとォ?」
「ぐるっるるがるるる?」(←訳:これってズレてる?)
「わざとォ、かなッ??」
多くのレシピ本では、
開いたページのどちらか片方がレシピ表と調理手順、
もう片方にはお料理の写真やイラスト、
という風に割り振りがされていますよね。
ですが、この御本では、
本文20ページに『ワイルド・アスパラガス』の調理法、
その左手の21ページに
エドゥアール・マネさんの『アスパラガスの束』と
同じくマネさんの『一本のアスパラガス』が
収録されていたりもするんですけども。
文章と、
その横に添えられている作品が
どこかズレるんじゃ?
と戸惑ってしまうこと多々、なのです。
例えば、
本文36ページ、
《パブロ・ピカソの『殻つきウニのスクランブル』》
なるレシピの左ページには、
ルイス・ブニュエルさん撮影による
ダリさんのお写真が。
「ふァ? ぴかそォさんはァ??」
「がるる??」(←訳:ウニは??)
そして158ページのレシピ、
《クロード・モネの『ミレーのロールパン』》
の左ページにあるのは、
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホさんのスケッチ『収穫』。
「これはァもうゥ、さくせんッでスねッ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:著者さんの作戦だ!)
著者・カウズさんの、作戦なのか、狙いなのか。
ともあれ、
微妙な違和感がもたらす小さからぬ衝撃を乗り越えれば、
こころ穏やかに文章を読み、
図版を観賞できる準備も整います。
そうして、あらためて読み、観てゆくと、
この御本に収録されている図版、
なかなかに珍しいものが多いことに気付かされます。
201ページの
フリーダ・カーロさん作『人生に直面し恐怖する花嫁』(1943)、
私ネーさ、知りませんでした。
253ページの、
マックスフィールド・パリッシュさん作の壁画作品も、
おお、初めて拝見しましたよ!
パリッシュさんの画が、いまも大事にされてるなんて!
なんだか感動です!
「うれしィ~おどろきィ!」
「がるるぐる?」(←訳:得した気分?)
章ごとに、
前菜からスープ、卵、魚、肉……と進んで、
デザートがあり、
ラストはデザート。
野菜や、パンとチーズについての解説あり、
詩人さんの詩歌あり、
名作家さんの日記からの引用あり、と
お皿への盛り付けぶりや
スパイスの利かせ方にも凝りに凝ったこの一冊、
読み終えたときには――
「ふゥ~、ごちそうゥさまァ♫」
「ぐるるるっる!」(←訳:美味しかった!)
と、大満足できるはずです。
アート好きさんも、
食いしん坊さんも、どうか、ぜひ♪
ことしもォ、はじまりまスゥ~!!」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!ジロ開幕~!)
こんにちは、ネーさです。
はい♪ 今年もグランツールの季節がやってまいりましたね。
2018年のジロ・ディ・イタリアは、
出発地がイスラエル→シチリア島を経由→イタリア半島を北上→
山岳決戦ののち一気に南下→ゴール地はローマ!
という変則コースです。
今回はどんな新スターさんが誕生するのか楽しみにしながら、
さあ、読書タイムもスタートですよ。
本日は、こちらのアートエッセイ作品を、どうぞ~♫

―― 名画の中の料理 ――
著者はメアリー・アン・カウズさん、
原著は2013年に、日本語版は2018年3月に発行されました。
英語原題は『THE MODERN ART COOKBOOK』、
お料理のレシピと、
様々なお料理をテーマとするエッセイと、
お料理もしくは食材を主題とする絵画で構成されたこの御本の、
サブテーマは“混乱”かもしれません。
「えェ~とォ、うゥ~んとォ?」
「ぐるっるるがるるる?」(←訳:これってズレてる?)
「わざとォ、かなッ??」
多くのレシピ本では、
開いたページのどちらか片方がレシピ表と調理手順、
もう片方にはお料理の写真やイラスト、
という風に割り振りがされていますよね。
ですが、この御本では、
本文20ページに『ワイルド・アスパラガス』の調理法、
その左手の21ページに
エドゥアール・マネさんの『アスパラガスの束』と
同じくマネさんの『一本のアスパラガス』が
収録されていたりもするんですけども。
文章と、
その横に添えられている作品が
どこかズレるんじゃ?
と戸惑ってしまうこと多々、なのです。
例えば、
本文36ページ、
《パブロ・ピカソの『殻つきウニのスクランブル』》
なるレシピの左ページには、
ルイス・ブニュエルさん撮影による
ダリさんのお写真が。
「ふァ? ぴかそォさんはァ??」
「がるる??」(←訳:ウニは??)
そして158ページのレシピ、
《クロード・モネの『ミレーのロールパン』》
の左ページにあるのは、
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホさんのスケッチ『収穫』。
「これはァもうゥ、さくせんッでスねッ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:著者さんの作戦だ!)
著者・カウズさんの、作戦なのか、狙いなのか。
ともあれ、
微妙な違和感がもたらす小さからぬ衝撃を乗り越えれば、
こころ穏やかに文章を読み、
図版を観賞できる準備も整います。
そうして、あらためて読み、観てゆくと、
この御本に収録されている図版、
なかなかに珍しいものが多いことに気付かされます。
201ページの
フリーダ・カーロさん作『人生に直面し恐怖する花嫁』(1943)、
私ネーさ、知りませんでした。
253ページの、
マックスフィールド・パリッシュさん作の壁画作品も、
おお、初めて拝見しましたよ!
パリッシュさんの画が、いまも大事にされてるなんて!
なんだか感動です!
「うれしィ~おどろきィ!」
「がるるぐる?」(←訳:得した気分?)
章ごとに、
前菜からスープ、卵、魚、肉……と進んで、
デザートがあり、
ラストはデザート。
野菜や、パンとチーズについての解説あり、
詩人さんの詩歌あり、
名作家さんの日記からの引用あり、と
お皿への盛り付けぶりや
スパイスの利かせ方にも凝りに凝ったこの一冊、
読み終えたときには――
「ふゥ~、ごちそうゥさまァ♫」
「ぐるるるっる!」(←訳:美味しかった!)
と、大満足できるはずです。
アート好きさんも、
食いしん坊さんも、どうか、ぜひ♪