「こんにちわッ、テディちゃでス!
ははのひィはァ……うゥ~んとォ?」
「がるる!ぐるがるる?」(←訳:虎です!何を贈ろう?)
こんにちは、ネーさです。
Happy Mothers's DAY!な今日5月13日は、
街にカーネーションのお花があふれていましたね♫
しかし、ネーさ母の希望は《お花よりも日傘がいい!》……
ふぅ、ヒトの好みってそれぞれだわ~と振り回された一日の、
しめくくりの読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!
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―― タラント氏の事件簿 [完全版] ――
著者はC・デイリー・キングさん、
画像の日本語版は2018年1月に発行されました。
1935年から1979年にかけて本国アメリカで発表された
ミステリ作品12編から成る短編集です。
「いきのォながァ~いィ、みすてりィ!」
「ぐるがるるるる~!」(←訳:人気なんだよね~!)
謎めいた紳士、トレヴィス・タラントさんを探偵役に、
そして語り手の私=ジェリー・フィランさんを相棒役に配した
《探偵タラント》シリーズは、
古き佳き時代のミステリを愛好する活字マニアさんには
よく知られた“名探偵もの”です。
ただ、同時代の他の名探偵さんたちと
タラントさんを比べる時、
おやっ?と思わされるのは……
「はーどんぼいるどォ、じゃなくてェ~」
「がる!」(←訳:怪奇!)
探偵タラント氏が誕生したのは、
1934年のこととされています(初出誌は不明)。
そのころ既に、
ダシール・ハメットさんは『マルタの鷹』を発表していて(1930)、
ミステリを専門とする米国の雑誌には
数多くのハードボイルド小説が掲載されていたのですが、
著者・キングさんが描いたのは、
ハードボイルドよりも、
《怪》を重視した作品でした。
たとえば。
真っ暗なメトロポリタン博物館で
一夜を明かす……
古写本の呪いと闘うために……。
「えッ? のろいィ??」
「ぐるるるがるー!」(←訳:そんなのヤダー!)
ミステリ好きさんにはお馴染みの密室の謎も、
やはり、不気味な空気が漂います。
ドアを叩けど、まったく応えのない
アパートメントのペントハウスから
大音量で響き渡るのは
パレストリーナの鎮魂曲の、暗い調べ……
警官とともにドアをぶち破り、
部屋に入ったタラントさんとフィランさんが目にしたものは。
「どことなァ~くゥ~…」
「がるるるるるるる?」(←訳:おどろおどろしい?)
この“ほの暗さ”の源は、
著者・キングさんの異色さから来るのでしょうか。
1895年生まれのキングさん、
心理学を学び、コロンビア大学で修士号を、
イェール大学で博士号を取得、
ミステリ小説家として活躍するも
後年は心理学の研究に専念した――という、
ちょっと変わりダネな作家さんです。
「ふむむッ、めずらしィ~けいれきィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:本物の博士だ!)
心理学の博士さんと、
怪奇の香りがする短篇ミステリ。
現代のミステリとはひと味違うミステリを読みたい!
とお考えのミステリ好きさんにおすすめの逸品です。
万人向け、とは言えないかもしれませんが、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪
ははのひィはァ……うゥ~んとォ?」
「がるる!ぐるがるる?」(←訳:虎です!何を贈ろう?)
こんにちは、ネーさです。
Happy Mothers's DAY!な今日5月13日は、
街にカーネーションのお花があふれていましたね♫
しかし、ネーさ母の希望は《お花よりも日傘がいい!》……
ふぅ、ヒトの好みってそれぞれだわ~と振り回された一日の、
しめくくりの読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

―― タラント氏の事件簿 [完全版] ――
著者はC・デイリー・キングさん、
画像の日本語版は2018年1月に発行されました。
1935年から1979年にかけて本国アメリカで発表された
ミステリ作品12編から成る短編集です。
「いきのォながァ~いィ、みすてりィ!」
「ぐるがるるるる~!」(←訳:人気なんだよね~!)
謎めいた紳士、トレヴィス・タラントさんを探偵役に、
そして語り手の私=ジェリー・フィランさんを相棒役に配した
《探偵タラント》シリーズは、
古き佳き時代のミステリを愛好する活字マニアさんには
よく知られた“名探偵もの”です。
ただ、同時代の他の名探偵さんたちと
タラントさんを比べる時、
おやっ?と思わされるのは……
「はーどんぼいるどォ、じゃなくてェ~」
「がる!」(←訳:怪奇!)
探偵タラント氏が誕生したのは、
1934年のこととされています(初出誌は不明)。
そのころ既に、
ダシール・ハメットさんは『マルタの鷹』を発表していて(1930)、
ミステリを専門とする米国の雑誌には
数多くのハードボイルド小説が掲載されていたのですが、
著者・キングさんが描いたのは、
ハードボイルドよりも、
《怪》を重視した作品でした。
たとえば。
真っ暗なメトロポリタン博物館で
一夜を明かす……
古写本の呪いと闘うために……。
「えッ? のろいィ??」
「ぐるるるがるー!」(←訳:そんなのヤダー!)
ミステリ好きさんにはお馴染みの密室の謎も、
やはり、不気味な空気が漂います。
ドアを叩けど、まったく応えのない
アパートメントのペントハウスから
大音量で響き渡るのは
パレストリーナの鎮魂曲の、暗い調べ……
警官とともにドアをぶち破り、
部屋に入ったタラントさんとフィランさんが目にしたものは。
「どことなァ~くゥ~…」
「がるるるるるるる?」(←訳:おどろおどろしい?)
この“ほの暗さ”の源は、
著者・キングさんの異色さから来るのでしょうか。
1895年生まれのキングさん、
心理学を学び、コロンビア大学で修士号を、
イェール大学で博士号を取得、
ミステリ小説家として活躍するも
後年は心理学の研究に専念した――という、
ちょっと変わりダネな作家さんです。
「ふむむッ、めずらしィ~けいれきィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:本物の博士だ!)
心理学の博士さんと、
怪奇の香りがする短篇ミステリ。
現代のミステリとはひと味違うミステリを読みたい!
とお考えのミステリ好きさんにおすすめの逸品です。
万人向け、とは言えないかもしれませんが、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪