テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ゲームの勝ちワザ!

2018-05-22 22:17:29 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むふゥ! にほんでもォ、げきそうゥちゅうゥでス!」
「がるる!ぐーるるがるるるる!」(←訳:虎です!コースがすごいんだ!)

 こんにちは、ネーさです。
 現在イタリアでは《ジロ・ディ・イタリア2018》が開催中ですが、
 ここ日本では《ツアー・オブ・ジャパン2018》の真っ只中!
 特に5月25日の、スタート地点が富士スピードウェイ、
 ふじあざみラインで山頂フィニッシュの第6ステージは見物ですよ♫
 当日の晴天を祈りながら、
 さあ、ここからは読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



     ―― 動物たちのすごいワザを物理で解く ――



 著者はマディン・ドラーニさん、リズ・カローガーさん、
 原著は2016年に、日本語版は2018年4月に発行されました。
 英語原題は『FURRY LOGIC  The Physics of Animal Life』、
 『花の電場をとらえるハチから、しっぽが秘密兵器のリスまで』と
 日本語副題が付されています。

「んッ? どうぶつとォぶつりィ、でスかァ?」
「ぐるがるるるるるる?」(←訳:どう結びつくんだろ?)

 そうよね、動物のすごいワザと物理、って?
 ああ、そういえばコウモリは超音波を駆使する……というお話は
 よく耳にするけれど?と思いながら、
 パラパラっとページを捲ってみると。

 こんな一文が目に入ってきました。

  《激しい雨でも飛べる蚊》。

「むゥ! なァるほどッ!」
「がるるぐるがるるる!」(←訳:それは科学ミステリ!)

 蚊についてのミステリが論じられているのは、
 本文94ページの、
 『激しい雨でも蚊が飛べるわけ』に於いてなのですが、
 いやー、びっくりさせられました。

 ニュートンの運動の第2法則?
 万有引力に重力加速度にキャピテーション泡?
 ブーリガン構造にαキチン繊維?
 
 どどど・どうしよう?
 文系の私ネーさがクラクラしちゃうような単語が
 第2章『力』全体に続出ですよ?

「おちついてッ、ネーさッ!」
「ぐっるるがるる!」(←訳:ゆっくり読もう!)

 そうね、ゆっくり、あせらず。
 この御本とうまく付き合うコツは
 そのあたりにありそうです。

 なぜ、蚊は激しい雨でも飛べるのか?
 雨粒に当たっていないから?

 いえ、当たっていない訳ではないのです。
 雨中の蚊の行動を録画し、分析してみると、
 雨の粒は蚊に当たっている。

 しかも、蚊はまったく避けようとしていない。

「ええッ? あたッてるのォ?」
「がるるるる?」(←訳:避けないの?)

 避けない。
 雨粒は当たっていて、
 それは蚊にとっては巨大なダメージであるはずなのに、
 すぐ回復する――
 早い場合は100分の1秒以内に。

 これはマジック……ではなくて、
 ロジックで解明できる事象なのだと、
 著者さんたちは説きます。

 はたして、蚊の身に備わったワザ=物理のチカラとは?

「なんどもォ、びッくりィ!」
「ぐるるるがるるるる?」(←訳:まだまだ隠しワザが?)

 6つの章の各テーマは、
 熱、力、流体、音、電気・磁気、光。

 各章でくりひろげられる
 自然界にひそむ物理のパワーゲームを、
 文系の活字マニアさんも、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪


 
コメント
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