「こんにちわッ、テディちゃでス!
すぽーつゥにゅーすゥ、いッぱいィでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるるぐるる!」(←訳:虎です!忙しい日曜日でした!)
こんにちは、ネーさです。
CL決勝はレアル・マドリーが三連覇達成!
ジロ・ディ・イタリアはC・フルームさんが総合優勝に王手!
ツアー・オブ・ジャパンはマルコス・ガルシアさんが初の総合優勝!
イニエスタさん効果も継続中!
……って、ホント、せわしない一日でしたね。
その疲れを癒すための本日の読書タイムは、
さあ、こちらの短編集を、どうぞ~♪
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―― 猫の楽園 ――
著者はエミール・ゾラさん、2018年4月に発行されました。
『ゾラ ショート・セレクション』と副題が付されています。
エミール・ゾラさん(1840~1902)の短編7作品から成るこの御本は
日本で独自に編まれた“ショートセレクション”ですが……
ヨシタケシンスケさんによる表紙画、
短編各作品の扉絵の可愛らしさにダマされちゃいけませんよ♫
「これがァ、おふらんすゥ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:おフランスのセンス!)
19世紀後半のフランス文学を代表する作家、
エミール・フランソワ・ゾラさん。
広く世に知られているのは、
『居酒屋』『ナナ』『テレーズ・ラカン』などの
長編小説作品、ではありますけれど、
短編作品も、もちろん、切れ味痛烈!
中でも、読後の印象が強いのは、
表題作品の
『猫の楽園』(原題『La Paradis des chats』)。
「にゃんこのォ、らくえんッ??」
「がるるるるぐるる?」(←訳:ササミ缶の国とか?)
ニャンコにとっての《楽園》とは、
ササミやマグロの赤身が降ってくる国、なのでしょうか。
いえいえ、『猫の楽園』は、↓こんな風に幕を開けます。
亡くなった叔母が、一匹のアンゴラ猫を遺してくれた。
こいつときたら、本当にぐうたらな猫だった。
ある冬の盤、暖かい熾火(おきび)の前で、
猫はこんな話を始めた。
そう、新しい飼い主の“私”に、
猫が語って聞かせるのは、
叔母さんの家にいた頃の、
ちょっとした冒険譚。
2歳とえば、ニャンコ本人(本猫)にしてみれば若い盛りです。
フカフカの寝床と、
極上のお肉をゴハンにもらって、
ああ、毎日しあわせ♫……とはなりません。
「おそとにィ、でたいィ~!」
「ぐるがるるる!」(←訳:外で遊びたい!)
窓越しに目にする屋根の、なんと魅力的であることか。
屋根の上で自由に遊ぶ猫たちの、
なんと愉しげであることか。
そうして猫は、ある日、見つけてしまうのです。
台所の窓が、
閉め忘れられているのを!
「わほゥ! まどをォ、ぬければァ~」
「がるる!」(←訳:お外だ!)
物語の題名の、
『猫の楽園』が意味するもの、とは?
いくつもの読み解き方を可能にしている結末を、
さて、
読み手の私たちは
どう受け止めるべきなのでしょうか。
「ぷふふッ♪」
「ぐるぐる♫」(←訳:くすくす♫)
以前に御紹介した
『大きなかぶ チェーホフ ショートセレクション』と同じく
《世界ショートセレクション》シリーズから刊行されているこの御本、
海外文学好きな御方、
短編作品が好きな御方におすすめです。
訳者・平岡敦さんのあとがきも含めて、
皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね~!
すぽーつゥにゅーすゥ、いッぱいィでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるるぐるる!」(←訳:虎です!忙しい日曜日でした!)
こんにちは、ネーさです。
CL決勝はレアル・マドリーが三連覇達成!
ジロ・ディ・イタリアはC・フルームさんが総合優勝に王手!
ツアー・オブ・ジャパンはマルコス・ガルシアさんが初の総合優勝!
イニエスタさん効果も継続中!
……って、ホント、せわしない一日でしたね。
その疲れを癒すための本日の読書タイムは、
さあ、こちらの短編集を、どうぞ~♪

―― 猫の楽園 ――
著者はエミール・ゾラさん、2018年4月に発行されました。
『ゾラ ショート・セレクション』と副題が付されています。
エミール・ゾラさん(1840~1902)の短編7作品から成るこの御本は
日本で独自に編まれた“ショートセレクション”ですが……
ヨシタケシンスケさんによる表紙画、
短編各作品の扉絵の可愛らしさにダマされちゃいけませんよ♫
「これがァ、おふらんすゥ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:おフランスのセンス!)
19世紀後半のフランス文学を代表する作家、
エミール・フランソワ・ゾラさん。
広く世に知られているのは、
『居酒屋』『ナナ』『テレーズ・ラカン』などの
長編小説作品、ではありますけれど、
短編作品も、もちろん、切れ味痛烈!
中でも、読後の印象が強いのは、
表題作品の
『猫の楽園』(原題『La Paradis des chats』)。
「にゃんこのォ、らくえんッ??」
「がるるるるぐるる?」(←訳:ササミ缶の国とか?)
ニャンコにとっての《楽園》とは、
ササミやマグロの赤身が降ってくる国、なのでしょうか。
いえいえ、『猫の楽園』は、↓こんな風に幕を開けます。
亡くなった叔母が、一匹のアンゴラ猫を遺してくれた。
こいつときたら、本当にぐうたらな猫だった。
ある冬の盤、暖かい熾火(おきび)の前で、
猫はこんな話を始めた。
そう、新しい飼い主の“私”に、
猫が語って聞かせるのは、
叔母さんの家にいた頃の、
ちょっとした冒険譚。
2歳とえば、ニャンコ本人(本猫)にしてみれば若い盛りです。
フカフカの寝床と、
極上のお肉をゴハンにもらって、
ああ、毎日しあわせ♫……とはなりません。
「おそとにィ、でたいィ~!」
「ぐるがるるる!」(←訳:外で遊びたい!)
窓越しに目にする屋根の、なんと魅力的であることか。
屋根の上で自由に遊ぶ猫たちの、
なんと愉しげであることか。
そうして猫は、ある日、見つけてしまうのです。
台所の窓が、
閉め忘れられているのを!
「わほゥ! まどをォ、ぬければァ~」
「がるる!」(←訳:お外だ!)
物語の題名の、
『猫の楽園』が意味するもの、とは?
いくつもの読み解き方を可能にしている結末を、
さて、
読み手の私たちは
どう受け止めるべきなのでしょうか。
「ぷふふッ♪」
「ぐるぐる♫」(←訳:くすくす♫)
以前に御紹介した
『大きなかぶ チェーホフ ショートセレクション』と同じく
《世界ショートセレクション》シリーズから刊行されているこの御本、
海外文学好きな御方、
短編作品が好きな御方におすすめです。
訳者・平岡敦さんのあとがきも含めて、
皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね~!