テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 星から星へ ―

2018-05-07 22:15:35 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 にほんじゅゥ~でェ、ためいきィでスゥ~…」
「がるる!ぐっるるるがる!」(←訳:虎です!戻ってきてGW!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、今日はね、GWが明けてしょんぼり、
 雨模様にがっかり……な御方も多かったでしょうが、
 では、次のお休みに向けて新たな計画を練るのはいかが?
 本日は、想像力をぐいいっと刺激する
 こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



           ―― 天空の地図 ――



 著者はアン・ルーニーさん、日本語版は2018年3月に発行されました。
 英語原題は『MAPPING THE UNIVERSE』、
 『人類は頭上の世界をどう描いてきたのか』と日本語副題が付されています。

 先日は、科学好きさんの旅ゴコロをくすぐる
 『太陽系観光旅行読本』を御紹介いたしましたが、
 旅につきものなのが地図、でございます。

「ふァいッ! ちずがァ、ないとォ~」
「ぐるるがっるぅる!」(←訳:迷子になっちゃう!)

 古代から、現代まで。

 人間は地図を作り続けてきました。
 地上の地図を、
 そしてまた、頭上に広がる『天空の地図』をも。

「おつきさまァ、とかッ!」
「がるるぐるるがる!」(←訳:惑星の運行図とか!)

 ガス灯や電燈など、
 人口の光が一切なく、
 夜空の星々がよりクリアに、
 手を伸ばせば届くような近さできらめいていた時代、
 季節ごとに位置・高さを変えながら
 ぐるりと天を横切ってゆく星たちは、
 観る者に物語を感じさせたに違いありません。

 あれは、狩人オリオン……
 あれは白鳥、あれはサソリ……
 ライオンに、大蛇……。

 月のクレーターも、
 カニに見えたり、仙女さまに見えたり。

「みえかたもォ、いろいろッ♪」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:平面から立体へ!)

 古代ギリシャから16世紀まで、
 宇宙の中心は地球、と西洋では考えられてきました。
 いわゆる“天動説”の時代には、
 『天空の地図』も平面的です。

 そんな平面図が立体へ、
 奥行きのある世界へと変貌を遂げるのは
 ポーランド人の天文学者ニコラウス・コペルニクスさん、
 デンマーク人天文学者ティコ・ブラーエさんが
 新たな学説を唱えた後のこと。

「うまれかわるゥ~うちゅうゥ!」
「がるぐぅるるがるる!」(←訳:星座じゃなく星図へ!)

 この御本に収められているのは、
 古代エジプトの宇宙観を表わす天井画や、
 ヨハネス・ケプラーさんが描いた太陽系の構造図あり、
 画家アルブレヒト・デューラさんによる星図もあれば、
 ゴッホさんが描いた星月夜、
 そしてもちろん現代の、
 NASAが観測した6500光年彼方のかに星雲も。

 あ、そうそう、
 日本では宇宙に関する画像・映像というと
 どうしてもJAXA、NASAの資料が
 メインになりがちなんですけど、
 この御本にはESA(欧州宇宙機関)出典の
 画像資料も掲載されているんですよ。

「わりとォ、れあッ?」
「ぐるるがるる!」(←訳:電子の天文図!)

 銀河旅行は、まあ当分は無理だとしても、
 月旅行は、
 それに火星旅行も、
 近いうちには、もしかしたら……?

 星座と星図を眺め比べれば、
 想像力に翼が生えてゆくような『地図』の世界、
 インドア派さんもアウトドア派さんも、
 どうかぜひ、手に取ってみてくださいね♪
 
 
 
コメント
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