「こんにちわァ、テディちゃでスゥ!
ふゥ~…しんきょうゥ、ふくざつゥ~…」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!とうとうこの日が!)
こんにちは、ネーさです。
伊代表の、そしてユヴェントスの守護神ジャンルイジ・ブッフォンさんが
先ほど今季限りでの退団を発表しました。
ファンとしてはただただ感謝……けれど寂しさも増すばかり。
ついため息しそうになりますが、
そんな時には、いま評判の↓こちらのフィクション作品で、
充実の読書タイムを、さあ、どうぞ~
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―― 世界の終わりの天文台 ――
著者はリリー・ブルックス=ダルトンさん、
原著は2016年に、画像の日本語版は2018年1月に発行されました。
英語原題は『GOOD MORNING,MIDNIGHT』、
加藤直之さんによる美しい表紙画からもお分かりでしょうか、
これは“地球と宇宙”のものがたり……。
「ふむむッ! えすえふゥ、でスねッ!」
「ぐるるるがぅるるるるぅ?」(←訳:幻想小説じゃないかなぁ?)
それは、はるかな未来――ではなさそうな、
ちょっと先の未来でしょうか。
老天文学者オーガスティン(略称はオーギー)・ロフタスさんは、
或るひとつの決心をしました。
わたしは乗るつもりはない、
故国への輸送機などに乗りはしない――
「ほッ、ほんきィでスかッ??」
「がるぐるるー!」(←訳:よく考えてー!)
それは“最後の船”だと思われました。
最後の救難ボートの、最後の一席。
北極圏の天文台で観測と研究に明け暮れる科学者たちを、
故国へ運ぶため、
空軍の輸送機がやって来たのです。
救援隊の隊長の言葉に従い、
学者さんたち急いで荷造りして、
故国への帰路に就いたというのに。
オーギーさんだけが搭乗を拒否しました。
「わわッ! ひこうきィ、とびたッちゃッたでス!」
「ぐっるぅっるるぅ!!」(←訳:行っちゃったよぉ!!)
ひとつの決心が
オーギーさんの人生をも決定しました。
北のはて、
世界の極北の天文台に、ひとりぼっち。
いえ、天文台にひとりぼっち、なんてものじゃありません。
世界は――この天文台以外の世界では、
何かただならぬことが出来(しゅったい)し、
人類は滅びてしまった……?
無線は完全に沈黙しています。
どの周波数も、通信衛星も、
わずかなノイズ以外は無音――応答なし。
「ううッ、うそでスよねッ??」
「がるぐるぅるる!」(←訳:いや嘘じゃない!)
オーギーさんの境遇から連想されるのは
《もしも無人島で》の問答です。
もしも無人島へ一冊の本を持って行くのなら、
あなたは何を選ぶ?
無人島へ持ってゆくのに選ぶのは、
マッチとナイフ、どちらがいい?
……それとも。
もしも、無人島への旅に
誰かひとり連れていっていいと言われたら、
あなたが選ぶのは……?
「あれれッ?」
「ぐるるるるっ!」(←訳:もしかしてっ!)
北のはての天文台は、
絶海の孤島、無人島、なのでしょうか。
オーガスティンさんは本当に
“最後の船”に乗りそこねた
“人類最後のひとり”だったのでしょうか。
飛び立つ輸送機を見送った後、
オーガスティンさんが発見したのは――?
「ありえないィよねッ??」
「がるぐるるるる!」(←訳:いや有り得るよ!)
SF的な設定ではありますが、
ミステリアスな要素も強いので、
この物語がどう千変万化してゆくかは、
どうか、読み手の皆さま御自身の眼で
追っていってくださいね。
派手ではない、かもしれません。
けれど、幾重もの波紋と余韻を与えてくれる
味わい深い作品です。
ぜひ、一読を♫
ふゥ~…しんきょうゥ、ふくざつゥ~…」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!とうとうこの日が!)
こんにちは、ネーさです。
伊代表の、そしてユヴェントスの守護神ジャンルイジ・ブッフォンさんが
先ほど今季限りでの退団を発表しました。
ファンとしてはただただ感謝……けれど寂しさも増すばかり。
ついため息しそうになりますが、
そんな時には、いま評判の↓こちらのフィクション作品で、
充実の読書タイムを、さあ、どうぞ~

―― 世界の終わりの天文台 ――
著者はリリー・ブルックス=ダルトンさん、
原著は2016年に、画像の日本語版は2018年1月に発行されました。
英語原題は『GOOD MORNING,MIDNIGHT』、
加藤直之さんによる美しい表紙画からもお分かりでしょうか、
これは“地球と宇宙”のものがたり……。
「ふむむッ! えすえふゥ、でスねッ!」
「ぐるるるがぅるるるるぅ?」(←訳:幻想小説じゃないかなぁ?)
それは、はるかな未来――ではなさそうな、
ちょっと先の未来でしょうか。
老天文学者オーガスティン(略称はオーギー)・ロフタスさんは、
或るひとつの決心をしました。
わたしは乗るつもりはない、
故国への輸送機などに乗りはしない――
「ほッ、ほんきィでスかッ??」
「がるぐるるー!」(←訳:よく考えてー!)
それは“最後の船”だと思われました。
最後の救難ボートの、最後の一席。
北極圏の天文台で観測と研究に明け暮れる科学者たちを、
故国へ運ぶため、
空軍の輸送機がやって来たのです。
救援隊の隊長の言葉に従い、
学者さんたち急いで荷造りして、
故国への帰路に就いたというのに。
オーギーさんだけが搭乗を拒否しました。
「わわッ! ひこうきィ、とびたッちゃッたでス!」
「ぐっるぅっるるぅ!!」(←訳:行っちゃったよぉ!!)
ひとつの決心が
オーギーさんの人生をも決定しました。
北のはて、
世界の極北の天文台に、ひとりぼっち。
いえ、天文台にひとりぼっち、なんてものじゃありません。
世界は――この天文台以外の世界では、
何かただならぬことが出来(しゅったい)し、
人類は滅びてしまった……?
無線は完全に沈黙しています。
どの周波数も、通信衛星も、
わずかなノイズ以外は無音――応答なし。
「ううッ、うそでスよねッ??」
「がるぐるぅるる!」(←訳:いや嘘じゃない!)
オーギーさんの境遇から連想されるのは
《もしも無人島で》の問答です。
もしも無人島へ一冊の本を持って行くのなら、
あなたは何を選ぶ?
無人島へ持ってゆくのに選ぶのは、
マッチとナイフ、どちらがいい?
……それとも。
もしも、無人島への旅に
誰かひとり連れていっていいと言われたら、
あなたが選ぶのは……?
「あれれッ?」
「ぐるるるるっ!」(←訳:もしかしてっ!)
北のはての天文台は、
絶海の孤島、無人島、なのでしょうか。
オーガスティンさんは本当に
“最後の船”に乗りそこねた
“人類最後のひとり”だったのでしょうか。
飛び立つ輸送機を見送った後、
オーガスティンさんが発見したのは――?
「ありえないィよねッ??」
「がるぐるるるる!」(←訳:いや有り得るよ!)
SF的な設定ではありますが、
ミステリアスな要素も強いので、
この物語がどう千変万化してゆくかは、
どうか、読み手の皆さま御自身の眼で
追っていってくださいね。
派手ではない、かもしれません。
けれど、幾重もの波紋と余韻を与えてくれる
味わい深い作品です。
ぜひ、一読を♫