テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 喜劇は走る ―

2018-05-31 22:21:37 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪なんくるゥないィ~さァ~♪」
「がるる!ぐるるぅるるがるる~!」(←訳:虎です!ポジティヴに行こう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 はーい、白星スタートとは行かなかった新生サッカー日本代表ですが、
 落ち込んじゃダメですよ。
 そもそもガーナって強いチームなんですから、
 簡単に勝てるワケないんですもん。
 むしろ、W杯本選に出られる幸せを改めて噛みしめながら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 ↓こちらの御本を、どうぞ~♫
 
  



         ―― 時代とフザケた男 ――



 著者は小松政夫(こまつ・まさお)さん、2017年8月に発行されました。
 『エノケンからAKB48までを笑わせ続ける喜劇人』と
 副題が付されています。

「こまつのォおやぶんさんッ!」
「ぐるる~!」(←訳:再登場~!)

 ええ、以前に、小松さんの著作
 『昭和と師弟愛 植木等と歩いた43年』を御紹介いたしましたね。
 そこに綴られていたのは、
 多くの応募者の中から無名の青年を抜擢し、
 芸能の世界に小松さんを招き入れてくれた“おやっさん”――
 植木等さんへの敬慕、思い出を中心とする
 回想の記録でした。

 この御本でも、小松さんは徹頭徹尾、律儀者です。
 巻末の『エピローグ』は、
 さながら《おやっさん讃歌》。
 植木さんに捧げる敬愛は
 まったく色褪せていません。

 ただ、植木さんに出会ってもう50年以上ですから……

「げいのうかいィのォ、えぴそーどッ!」
「がるるるぐるるがる!」(←訳:いろいろ御存知です!)

 副題にありますように、
 昭和の喜劇王と呼ばれた“エノケン”さんこと
 榎本健一さんと語り合い、
 一方でAKB48とコントを作り上げるのも
 小松さんだけにしか出来ないステキなお仕事です。

 あの名コント、
 電線音頭で踊るデンセンマンのデザインは、
 漫画家・石ノ森章太郎さんのデザインだった!

 高倉健さんの頭を、
 映画の撮影ではあれど
 競馬新聞でバンバン叩いちゃった!

 裏方さんたちに助けられて、
 日劇の廊下の隅ッコに楽屋を作ってもらったり♪

 タモリさんのデビュー時代、
 ふたりでコントを演じたり♫

「このォおはなしもォ、たのしィのでッス!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:映画の吹き替え!)

 あるとき、依頼がありました。
 映画『トッツィー』の、
 ダスティン・ホフマンの“声”をやってみませんか、と。

 この顛末を記した章がとても活き活きとしていて、
 小松さん版『トッツィー』を観たくなっちゃいましたよ。

「おどろきのォ、きゃすてぃんぐゥもォ!」
「がるるるるるぐるるる!」(←訳:小松さんならこなせる!)

  《あれはアタシの青春でした》

 そう言い切れる、
 輝きと情熱の日々を、
 まだまだこれからも続く喜劇人のキラキラっぷりを、
 活字マニアの皆さま、
 どうかぜひ、一読を♪
 

 
コメント
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