テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

光を筆致に。

2018-10-05 22:14:20 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ていでんッ、しんぱいィでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるるぐるる?」(←訳:虎です!皆さまご無事ですか?)

 こんにちは、ネーさです。
 台風による塩害が原因と思われる停電や、
 またも北上中の台風……
 どうか今週末こそは
 穏やかな秋の連休であってほしいと雨空を見上げながら、
 さあ、本日の読書タイムは
 こちらのアートBOOKを、どうぞ~!

  



       ―― もっと知りたい ボナール ――



 監修・著は高橋明也(たかはし・あきや)さん、
 著者は島本英明(しまもと・ひであき)さん、2018年9月に発行されました。
 先日、展覧会情報でもお伝えしましたね、
 国立新美術館で『ボナール展』が開催されていて――

「あらためてェ、ちゅうゥ~もくゥ、なのでス!」
「ぐるがる!」(←訳:この光に!)

 ピエール・ボナールさんは
 1867年10月3日、
 パリ近郊の街、フォントネ=オ=ローズで生まれました。

 父ウジェーヌ・ボナールさんは陸軍省で要職を務める人物で、
 パリの名門校で学び、
 大学入学資格(バカロレア)も得て……と、
 裕福な階級の子息としては
 “絵に描いたような”理想のルートを進みます。

 いえ、進んでいるように見えた、のですけれども。

「ほんとはァ~…」
「がるぐるる!」(←訳:決心してた!)

 リセ(日本では高等学校に当たりましょうか)で学んでいる頃から、
 素描に取り組んでいたボナールさん、
 お父さんへの手紙に、
 絵画で生計を立てることは諦める旨を
 書き記したものの……

 やっぱり、諦めてはいなかったんですね。

「えふでをォ、にぎッてッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:画塾へGO!)

 私立の画塾アカデミー・ジュリアンに
 ボナールさんが登録したのは1887年のこと。

 そして1889年には、
 国立美術学校に入学。

「もうゥ、まッしぐらッ♪」
「がるるぐる!」(←訳:画家の道へ!)

 画塾の友人、美術学校の学友と
 ナビ派を結成して活動、
 《日本かぶれ》と呼ばれたりするうち、
 ボナールさんに転機が訪れます。

 生涯のミューズたる、
 マルトさんとの、出逢い――

「へんかァ、でスゥ!」
「ぐっるるがるるぐるる!」(←訳:ゆっくりだけど確実に!)

 1920年代、
 ボナールさんは世界的な名声を得ました。
 と同時に、彼の心はパリを離れ、
 南へとさまよい出ます。

 ルノアールさんやゴーガンさんが愛した南仏、
 サン=トロペやカンヌといった
 陽光ふりそそぐ南の地へ。

「ひかりのォ~くにィ!」
「がるるる!」(←訳:明るい色!)

 親友を、
 妻マルトさんを見送ったのち、
 ボナールさんは南仏の自邸ル・ボスケにて
 1947年1月23日、没しました。

 ボナールさんのお墓は、
 自邸近くの墓地にあります。

 マルトさんのお墓と隣り合わせに造られたそこは、
 いまも青い青い空が広がる、
 光の国――

「さらばァ、ぱりィ!」
「ぐっるがるるる!」(←訳:ずっとこの地に!)

 今秋の展覧会を機に
 日本でもより広まってほしいボナールさんの画業と略伝を、
 この御本で、皆さま、ぜひ♪
 
 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする