テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

いま、ふたたび。

2018-10-21 22:11:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむむむゥ~…ゆうしょうゥしたのはァ~…!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!若手さんだ!)

 こんにちは、ネーさです。
 秋晴れの宇都宮森林公園で開催された
 ジャパンカップ2018ロードレースで見事に優勝を遂げたのは、
 ロブ・パワーさん!
 (国籍はオーストラリア、所属チームはミッチェルトン・スコット)
 ジャパンカップ参加2度目にしての栄冠です。
 今日もまた全力で拍手を送ったなら(うぅ、掌が痛いわ)、
 さあ、ここからは切り替えて読書タイムですよ。
 本日は、こちらのMOOK本を、どうぞ~♪
 
  



          ―― 文藝別冊 氷室冴子 ――



 編者は河出書房新社KAWADE夢ムック編集部の皆さん、
 2018年8月に発行されました。
 『没後10年記念特集 私たちが愛した永遠の青春小説作家』と
 副題が付されています。

 氷室冴子(ひむろ・さえこ)さん――

 活字マニアさんは、いまも御記憶でしょうか。
 或いは、漫画の原作者さんとして、
 スタジオジブリ作品『海がきこえる』の原作者さんとして、
 御記憶かもしれませんね。

「とりかえばやァものがたりィ~!」
「ぐるるがるぐるるるる!」(←訳:現代に再生させました!)

 1980年から作家活動を開始し、
 “少女小説”ブームの中核を担った氷室さんの作品は、

 『クララ白書』
 『アグネス白書』
 『ざ・ちぇんじ!』
 『なんて素敵にジャパネスク』
 『銀の海 金の大地』

 などなど、傑作ばかり。

「おもいだしてはァ~…」
「がるるるる~…」(←訳:涙うるうる~…)

 このMOOK本には
 氷室さんへのインタビュー、
 氷室さんとお仕事をした経験を持つクリエイターさん、
 交流があった作家さんによる
 エッセイなどが収録されていますが、

 新井素子さん、
 菊池秀行さん、
 夢枕獏さん、
 荻原規子さん、
 須賀しのぶさん、
 高殿円さん、
 柚木麻子さん他……って、
 なんて豪華な執筆陣なんでしょうか。

「ためいきィ~…!」
「ぐるるがるる!」(←訳:スゴい顔触れ!)

 とりわけ印象深いのが、
 斎宮歴史博物館の榎村寛之(えのむら・ひろゆき)さんの
 『追悼 氷室冴子先生』
 と題された文章です。

 榎村さんは、
 平安時代を舞台にした時代小説の先駆者こそ
 氷室さんだった、というのです。

 平安時代の小説が未だ少なかった1980年代、
 現在ではライトノベルに匹敵する少女小説で
 《古典の再生》を試みる――

「おおしごとォ、なのでス!」
「がるるるぐる!」(←訳:勇気ある挑戦!)

 本文の後半には、
 氷室さん御自身によるエッセイ、
 群よう子さんとの対談、
 俵万智さんとの対談、
 そしてもちろん、作品ガイドも掲載されています。

 2018年現在、
 入手が困難になっている書籍がありますけれど、
 電子書籍化された作品もありますので、
 氷室さんの大ファンなんです!という方々は
 このMOOK本を手掛かりに
 あらためて氷室さんの御本を探してみてくださいね♪

「きッとォ、これからッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ぐんぐん再評価!)

 いま、読み返したい物語たち。
 誰かに教えたい、いろどり豊かな、ふたつとない世界。

 かつて氷室さんの小説にこころ躍らせ皆さま、
 まだ氷室さんの作品を読んだことのない方々も、
 ぜひ、一読を!

 
 
 
コメント
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