「こんにちわッ、テディちゃでス!
しゅッぱんしゃさんはァ、おおさわぎィ~♪」
「がるる!ぐるぅがるる!」(←訳:虎です!そりゃそうさ!)
こんにちは、ネーさです。
皇后陛下の愛読書は、
P・G・ウッドハウスさん著《ジーヴス》シリーズ!
と判明して、出版社さんへの問合せ&注文の電話が鳴り止まないとか。
いや~活字マニアの私たちには嬉しいニュースですね♫
秋の読書週間がこれでいっそう盛り上がることを望みつつ、
さあ、今日も読書タイムです。
本日は、こちらの新書を、どうぞ~!
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―― ゴッホのあしあと ――
著者は原田マハさん、2018年5月に発行されました。
『日本に憧れ続けた画家の生涯』と副題が付されています。
「ごッほさんッ、いつのォじだいィもォ~だいにんきィ!」
「ぐるがるぐるがる!」(←訳:西欧でも日本でも!)
フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホさん(1853~1890)。
著者・原田さんの
小説『たゆたえど沈まず』の主人公は、ゴッホさんです。
そこには、ゴッホさんの弟・テオさんをはじめ、
同時代に生き、
ゴッホさんと係わった人々も活写されていましたが、
それでもやはり、主人公はゴッホさんでした。
いまなお――
というより、いまにしてようやく、
世界中で高く評価され、
これ以上はないというほどの高額で
作品が売買されている画家・ゴッホさん。
彼の、小説とは別の足跡を、
原田さんはこの御本の中で追いかけます。
「ひかりをォ、もとめてェ~」
「がるぐる!」(←訳:南へ南へ!)
ヨーロッパ大陸の北域に生まれた多くのアーティストさんが
そうだったように、
ゴッホさんの生涯も“南の明るい光”を探し求めての
旅だったのかもしれません。
原田さんはそこへ
新たな解釈を付け加えます。
母国オランダから南へ、
パリへとやって来てはみたものの、
ゴッホさんはこの華やかな芸術の都と
正面きって向かい合うことを避けた――
大好きな浮世絵のような、
明るい光、
南の光を求めてのアルル移住、というのは
言い訳である。
南への脱出は、まぎれもなく“都落ち”なのだ――
「あうゥッ、そッ、そうなのッ??」
「ぐるるるがるる~!」(←訳:そんなの悲しい~!)
悲しい脱出行は、
ゴッホさんを救ったのかといえば……
答えは複雑です。
ゴッホさんは病み、
自ら幕を引いてこの世を去る結果になりました。
しかし、創作活動に関してなら?
「なにかをォ、みつけたのでスゥ!」
「がるぐるがるぐる!」(←訳:星に月に風に木々!)
ゴッホさんの最もゴッホさんらしい作品、
『星月夜』や『アイリス』といった油彩画は、
明るい陽光こそ射してはいても、
パリから遠く離れた寂しい地の果て、
“都落ち”したあげくの、
わびしい部屋で描かれたものでした。
さみしさ、わびしさと対極にあるような
『星月夜』に接し、
原田さんは思います。
《ちょっと怖くて異常なほど美しい》――
「うずまくゥ、よぞらッ!」
「ぐるがる!」(←訳:星の咆哮!)
思いを抱えつつ、
原田さんは歩きます。
終焉の土地、オーヴェル=シュル=オワーズへ。
ゴッホさんの、命日に。
「ええッ!」
「がるぅ!」
冷静さを敢えて振り捨て、
感情のままに、
ゴッホさんの足跡を辿る。
希望も絶望も、光も影も背負って。
アート好きな御方に、
とりわけゴッホさんのファン諸氏さんに
おすすめの一冊です。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~♫
しゅッぱんしゃさんはァ、おおさわぎィ~♪」
「がるる!ぐるぅがるる!」(←訳:虎です!そりゃそうさ!)
こんにちは、ネーさです。
皇后陛下の愛読書は、
P・G・ウッドハウスさん著《ジーヴス》シリーズ!
と判明して、出版社さんへの問合せ&注文の電話が鳴り止まないとか。
いや~活字マニアの私たちには嬉しいニュースですね♫
秋の読書週間がこれでいっそう盛り上がることを望みつつ、
さあ、今日も読書タイムです。
本日は、こちらの新書を、どうぞ~!

―― ゴッホのあしあと ――
著者は原田マハさん、2018年5月に発行されました。
『日本に憧れ続けた画家の生涯』と副題が付されています。
「ごッほさんッ、いつのォじだいィもォ~だいにんきィ!」
「ぐるがるぐるがる!」(←訳:西欧でも日本でも!)
フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホさん(1853~1890)。
著者・原田さんの
小説『たゆたえど沈まず』の主人公は、ゴッホさんです。
そこには、ゴッホさんの弟・テオさんをはじめ、
同時代に生き、
ゴッホさんと係わった人々も活写されていましたが、
それでもやはり、主人公はゴッホさんでした。
いまなお――
というより、いまにしてようやく、
世界中で高く評価され、
これ以上はないというほどの高額で
作品が売買されている画家・ゴッホさん。
彼の、小説とは別の足跡を、
原田さんはこの御本の中で追いかけます。
「ひかりをォ、もとめてェ~」
「がるぐる!」(←訳:南へ南へ!)
ヨーロッパ大陸の北域に生まれた多くのアーティストさんが
そうだったように、
ゴッホさんの生涯も“南の明るい光”を探し求めての
旅だったのかもしれません。
原田さんはそこへ
新たな解釈を付け加えます。
母国オランダから南へ、
パリへとやって来てはみたものの、
ゴッホさんはこの華やかな芸術の都と
正面きって向かい合うことを避けた――
大好きな浮世絵のような、
明るい光、
南の光を求めてのアルル移住、というのは
言い訳である。
南への脱出は、まぎれもなく“都落ち”なのだ――
「あうゥッ、そッ、そうなのッ??」
「ぐるるるがるる~!」(←訳:そんなの悲しい~!)
悲しい脱出行は、
ゴッホさんを救ったのかといえば……
答えは複雑です。
ゴッホさんは病み、
自ら幕を引いてこの世を去る結果になりました。
しかし、創作活動に関してなら?
「なにかをォ、みつけたのでスゥ!」
「がるぐるがるぐる!」(←訳:星に月に風に木々!)
ゴッホさんの最もゴッホさんらしい作品、
『星月夜』や『アイリス』といった油彩画は、
明るい陽光こそ射してはいても、
パリから遠く離れた寂しい地の果て、
“都落ち”したあげくの、
わびしい部屋で描かれたものでした。
さみしさ、わびしさと対極にあるような
『星月夜』に接し、
原田さんは思います。
《ちょっと怖くて異常なほど美しい》――
「うずまくゥ、よぞらッ!」
「ぐるがる!」(←訳:星の咆哮!)
思いを抱えつつ、
原田さんは歩きます。
終焉の土地、オーヴェル=シュル=オワーズへ。
ゴッホさんの、命日に。
「ええッ!」
「がるぅ!」
冷静さを敢えて振り捨て、
感情のままに、
ゴッホさんの足跡を辿る。
希望も絶望も、光も影も背負って。
アート好きな御方に、
とりわけゴッホさんのファン諸氏さんに
おすすめの一冊です。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~♫