テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《宇宙》を拾い読み。

2018-10-22 22:17:00 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 りゅうせいィ~そうさくちゅうゥ~♪」
「がるる!ぐるるがるるるる?」(←訳:虎です!今日は見えるかな?)

 こんにちは、ネーさです。
 ここ数日はオリオン座流星群のピークらしいですね。
 空気も乾燥していて、
 お星さまがきっきり視える……かもしれない時季には、
 読書タイムもこ~んな御本を、どうぞ~♫

  



       ―― 忙しすぎる人のための宇宙講座 ――



 著者はニール・ドグラース・タイソンさん、
 原著は2017年に、日本語版は2018年9月に発行されました。
 英語原題は『ASTROPHYSICS FOR PEOPLE IN A HURRY』、

 《分厚い本を読む時間はないが、
  それでも宇宙のことをしりたい、そんなすべての人へ。》

 と、冒頭に掲げられているこの御本、
 世界125万部のベストセラー!なんですって。

「うちゅうのォ、きそちしきィをォ~」
「ぐるるるるる!」(←訳:コンパクトに!)

 著者・タイソンさんは、
 アメリカ自然史博物館の天体物理学者さんにして、
 ツィッターフォロワー1200万超、
 人気TV番組『コスモス:時空と宇宙』の
 ホストを務めている御方です。

 なので、
 とにかく分かりやすさ優先の内容かと思ったら。

「あまいィのでスゥ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:予断はダメです!)

 そうなのよね、
 私ネーさ、本文が始まってすぐ、
 一般相対論、量子力学、量子重力理論、
 という理系単語の連打を浴びて
 ギブアップしそうになりましたが。

 いやいや、ここが踏ん張りどころです。
 分かる分からないは別にして、
 しぶと~く読み進んでゆくと……。

「すこォ~しずつゥ~…」
「ぐる!」(←訳:光が!)

 文系の読者さんにとって
 親しみが感じられるのは、
 御本の中ほどの
 《 7 周期表の宇宙 》でしょうか。

 水素、ヘリウム、リチウム、炭素、アルミニウム、
 鉄、ガリウム、イリジウム、といった
 さまざまな元素にまつわるエピソードは
 この御本全体を見渡す
 “足場”のような存在です。

 その“足場”に立てば、

   ニュートンはどうして天才と呼ばれるのか?

   宇宙の温度を計算で突き止めた天才たち

   真っ暗な宇宙には何もないのか?

   レンズ代わりになる星――クエーサー

   ダークマターなくして銀河なし

 などの疑問にも
 ひるむことなく向かっていけますよ♫

「みえるゥひかりとォ、みえないィひかりィ?」
「がるるるるるぐるる?」(←訳:地球外生命体はいるの?)

 宇宙のかたち、
 その誕生から現在に至るまでと、
 銀河とダークマター、
 太陽系と、太陽系外の惑星たち、
 宇宙的視野を持つことの大切さ。

 後半にゆくにしたがって面白さが加速するこの御本は、
 むしろ前半を後回しにするくらいの
 気ままで変則的な“拾い読み”が適しているかもしれません。

「あわてずゥにィ~!」
「ぐるるる~!」(←訳:焦らずに~!)

 秋の夜長、
 今日はどんな星座が天頂に輝いているだろうかと
 想像しながら、
 或いは実際に望遠鏡を覗いてみながら、
 味わいたい《宇宙のはなし》、
 ノンフィクション好きな文系活字マニアさんにおすすめです。
 ぜひ、一読してみてくださいな~♪

 
 
コメント
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