テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ひとクセある《笑》を。

2018-10-07 22:16:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 あいすくりーむゥびよりィ~でス!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!熱中症に注意!)

 こんにちは、ネーさです。
 暑さにフラつきながら雑貨屋さんに行けば……
 華やかなクリスマスカードがディスプレイされていて、
 えーと、いま何月だったかなぁ?と混乱しながら、
 はい、兎にも角にも読書タイムですよ。
 本日は、連休の浮き浮きした気分にぴったりな
 こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



           ―― 火星人の殺し方 ――



 監修は松本人志(まつもと・ひとし)さん、2018年8月に発行されました。
 これは、一種の……アンソロジー、なのでしょうか、
 斯界のビッグネームたる松本さんが
 “或る御題”を後輩の芸人さんたちにふり、
 芸人さんたちはそれへ全力で応える、という形ですから――

「おおぎりィ、でスかッ?」
「ぐるがる?」(←訳:笑点かも?)

 監修者・松本さんが提示した“御題”は3つ。

   《火星人の殺し方》

   《ゴリラへの詫び状》

   《なぜ日本人はうんこが好きなのか》

 さあ、どうしますか、後輩芸人さんたち?

「……かせいィじんッ?」
「……がるる?」(←訳:……ゴリラ?)
「うんッ??」

 ムチャな難題にもひるまず、
 しかし、おそらくは歯を食いしばり、寝もやらずに、
 後輩芸人さんたちは答えをヒネり出しました。

 その中から、
 なかなか面白かった、と松本さんを感心させた
 吉本興業所属の若手芸人さん86人による
 123編の作品が、
 この御本に収録されています。

「わらッちゃッたりィ~!」
「ぐぅっるがるる~!」(←訳:ギョッとしたり~!)

 3つの御題は、
 いずれもシュールですけれど、
 芸人さんたちが最も嬉々として答えているのは、
 《火星人の殺し方》。

 マジメなハウツーものあり、
 ホラー風のものあり、
 SFあり、
 哲学作品あり。

 ただね、惜しまれるのは、
 ここにある作品の殆どが、

  “活字で読む”

 よりも、

  “舞台で演じる”

 という手法の方が、
 より笑いを取れそうな気がするのよね。

「らいぶゥでッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:アドリブ入りで!)

 芸人さん御自身が、
 舞台に立って、
 身振り手振りを交えつつ、
 ときにはマシンガントーク、
 ときにはゆる~いテンポで
 変幻自在に語れば、きっと。

「わらいィがァ~」
「ぐるるがるる?」(←訳:ドカンドカン?)

 とりわけ、
 横澤夏子さん、
 加茂川翔二さん(シャルロット)、
 山岡純也さん(おとんどぅ)、
 桂三語さん、
 たかしろさん(とんぺてぃーず)の作品は、
 演じているところを観たい!と
 真剣に考えてしまいましたよ。

「でもねッ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:例外もあります!)

 御本のラストを飾っている、
 和田崇さん(パーフェクト・ダブル・シュレッダー)の作品
 『なぜ日本人はうんこが好きなのか《書き下ろし短編》』は、
 楽しい歴史SFコメディに仕上がっています♪
 これは“活字で読む”方が
 面白く感じられそうですよ。

「おわらいィすきなァ、おかたはァ~」
「ぐるるがるる!」(←訳:覗いてみてね!)

 読後には、
 松本さんのニヤリ顔を思い浮かべてしまいそうな
 変わりダネ大喜利集、
 短編好きさん&ショートショート好きさんにおすすめです。
 ぜひ、一読を♪
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする