テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

その花の名は。

2018-10-14 22:28:40 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むぎゅゥ~! ぷるぷるッ!」
「がるる!ぐるる!」(←訳:虎です!ブルル!)

 こんにちは、ネーさです。
 初秋を超えて一気に晩秋の予感さえ漂う関東全域……
 マスクの売行きも急上昇したようですね。
 身体が温まるショウガココアやハチミツレモンを片手に、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらのご本を、どうぞ~♪
 
  



         ―― ときめく薔薇図鑑 ――



 文は元木はるみさん、写真は大作晃一さん、2018年9月に発行されました。
 『ときめく金魚図鑑』『ときめく猫図鑑』『ときめくラン図鑑』他、
 多数の写真や図版でビジュアルに構成されている
 《Book for discovery (ときめく図鑑)》シリーズの最新刊です。

「いまァ、きせつはァ、あきィでスけどォ~」
「ぐるがるるるる!」(←訳:バラ咲いてます!)

 ええ、そうですね。
 10月~11月は、秋バラのシーズンで、
 各地のバラ園、植物園は賑わうそうですから、
 春も初夏も秋も冬も、と
 ほぼ一年中、私たちはバラの花を目にしている訳ですが。

 かくも人類をトリコにするバラとは、
 どのようなお花なんでしょう?
 いつ出会ったんでしょう?

「えェ~とォ、たぶんッ?」
「がるぐるるぅがる?」(←訳:古代ギリシャとか?)

 著者・元木さんによれば――

 米国のコロラド州やオレゴン州では、
 7000~3500万年前の
 中生代白亜紀から新生代第三紀始新世の地層から
 バラの化石が見つかっています。

 そして、世界で最も古い薔薇に関する記述は、
 紀元前2600年頃に
 古代シュメールの都市国家ウルクに実在した
 王ギルガメッシュを主人公とする『ギルガメッシュ叙事詩』
 とされています(紀元前2000年頃成立)。
 
「ふァ~…きげんぜんッ!」
「ぐるがるるる~…!」(←訳:気が遠くなる~…!)

 また、最も古い薔薇の絵は、
 紀元前1500年頃に描かれたギリシャの
 クレタ島にあるクノッソス宮殿跡で発掘されたフレスコ画
 『青い鳥のいる庭園』とされています。

 じゃあ日本では? というと、
 薔薇に関する最古の文献は
 『常陸風土記』の《うばら》(721年頃成立)、
 『万葉集』では《うまら》、
 『古今和歌集』では《さうび》
 という呼び名で登場しています。

「ながいィ~おつきあいィなのでス!」
「がるるぐるるる!」(←訳:今後もよろしく!)

 薔薇の歴史に続いては、
 薔薇を愛した人々、
 日本で開花した薔薇、
 薔薇の分類と咲き方、
 花の系統とグループ分け、と来て……

「おしゃしんッ、きれいィ~!!」
「ぐるるるる!」(←訳:この色と形!)

 現代の薔薇マニアさんに大好評のバラのお花が、
 ずらーりと紹介されています。

 その中には、活字マニアさんにも
 親しみがあるに違いない名前のものもありますよ。

 《ダーク・レディ》、
 《シェエラザード》、
 《デズデモーナ》、
 《王妃アントワネット》、
 《フェルゼン伯爵》、
 《ウィリアム・シェイクスピア2000》――

「あはァ! きいたことォありまス!」
「がるるぐるるるがる!」(←訳:バラに相応しい命名!)

 それぞれのお花がどんな色合いで、
 どのような特徴を備えているのか、
 その点は、どうか、
 皆さま御自身の眼で確かめてくださいね。

 薔薇を使った料理、
 薔薇にまつわる古書、
 といったページも楽しい一冊、
 ぜひ、手に取ってみてください~♪
 
 
 
コメント
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