テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ふうがわり《捕物》譚。

2018-12-03 22:15:42 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぴかぴかァいィ、なるゥためにィ~!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!今年も探そう!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、ハンド&ネイルクリーム必携の季節が到来しましたね。
 今年はどんな新製品があるのかな?と
 バラエティショップのハンドケアコーナーをうろうろしています。
 そして、本日の読書タイムも
 “探索”をテーマとするこちらの御本を、さあ、どうぞ~♪
 
  



           ―― のっぺら ――



 著者は霧島けいさん、画像の文庫版は2018年8月に発行されました。
 《あやかし同心捕物控》とシリーズ題名が付されています。
 表紙の画からお分かりでしょうか、
 この御本で探偵、いえ、探索方を務めますのは……

「わおゥ! おかおがァ、ありませんでスゥ~!」
「ぐっるるるるがぅる!」(←訳:のっぺらぼうじゃん!)

 今夏に拙ブログにて御紹介しました
 《『妖怪』時代小説傑作選》アンソロジー『あやかし』(2017年11月刊)で知った
 霧島けいさん著《あやかし同心捕物控》――

 夏の時点では、
 入手可能なのは電子書籍版のみ……とのことだったのですが、
 めでたくも書籍版があらためて刊行されましたよ♪
 嬉しいわね~♫

「さッそくゥ、ちょうせんッ!」
「がるぐる!」(←訳:捕物冒険!)

 お江戸の奉行所といえば、
 桜吹雪を背負ったド派手なお奉行さまが
 北町にいらしたもので、
 もう一方の、
 南町奉行所は知名度の点で、いまひとつ……

 だったのは、もう過去のお話。

 いまや、南町にも利け者の同心さんがいるんです。

「だんなァ~!」
「ぐるるがる~!」(←訳:柏木の旦那~!)

 南町奉行所の定町廻り同心、
 柏木千太郎(かしわぎ・せんたろう)さんは、
 父上は人間、
 母上は妖(あやかし)、という血筋ゆえ、
 見た目がフツーじゃありません。

 いわゆる、のっぱらぼう、なんですね。

「でもォ、まちのォにんきものッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:花形同心なのさ!)

 そりゃあまあ、
 千太郎さんを知っているお江戸者だって
 のっぺらぼうさんと夕暮れ時にばったり出くわせば、
 ぎょっとして腰を抜かしそうになりますけれども。

 江戸っ子の信条は、意地とやせ我慢。

 悲鳴を腹に押し戻し、
 にっこり会釈なんぞしてみせるのが礼儀ってもんです。

「こんばんわァ~」
「ぐるがるるる!」(←訳:良いお日和で!)

 加えて、千太郎さん、
 デキる同心さんです。

 情に篤く、正義感もあって、
 剣にも秀で、
 難事件を解いてもみせる。

「おしゃべりィ、できないけどォ?」
「がるるぐるるる!」(←訳:そこは以心伝心!)

 同僚で友人の片桐正悟(かたぎり・しょうご)さん、
 下っ引きの伊助(いすけ)さんをフォロー役に
 千太郎さんが挑みまするは、

 第一話『あやかし同心』
 第二話『ばらばら』
 第三話『へのへのもへじ』

 の、3つの謎。

 時代小説好きな御方にも、
 ファンタジー系な物語がお好きな方々にも
 おすすめしたい短編3作品です。

「おとこはァ、かおじゃァないィのでス!」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:知恵さえあれば!)

 ユーモアたっぷりの捕物シリーズ、
 次回は続編作品を御紹介したしますので、
 お楽しみに~♪
 

 
コメント
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