テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 光と影の、ラブレター ―

2018-12-21 22:18:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 えッ? たんぽぽッ??」
「がるる!ぐるっ!がるるる!」(←訳:虎です!わあっ!たんぽぽ!)

 こんにちは、ネーさです。
 寒い~寒いわ~とボヤいていると、
 庭の片隅に何やら黄色いモノが……?
 近付いていってみれば、
 タンポポのお花が!!
 暖冬って本当なのね?
 いやキツネかタヌキに化かされているのかも?と疑いながら、
 本日の読書タイムは、
 さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



        ―― 文豪たちのラブレター ――



 編者は別冊宝島編集部の皆さん、2018年9月に発行されました。
 SNS発のヒット作となった
 『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』に続いて
 別冊宝島編集部さんが放つ《文豪たち》案件は、
 ご安心ください、マジメです。

「おわらいィ、じゃないィのでス!」
「ぐるるぅるがる!」(←訳:パロディもなし!)

 ここで取り上げられているのは、
 明治から昭和にかけて
 “文壇”という夜空で輝いた星さんたち19人。

 その19人の文豪さんを、
 いえ、文豪さんたちのラブレターを、

   第一集《君のことを愛しています。――愛する手紙》

   第二集《君のためなら何でもする。――赤裸々な手紙》

   第三集《あなたを、好きになれてよかった。――切ない手紙》

   第四集《お前は、私の妻であればよい。――想う手紙》

 に分けて、紹介しています。
 
 (お手紙の内容は、
  原文そのままではなく、
  歴史的仮名遣いや旧漢字は
  現行の仮名遣い、新字体にほぼ改められています)

「むむゥ~! さすがァ、ぶんごうゥさんッ!」
「がるぐる~!」(←訳:個性強烈~!)

 良い意味での個性というか、
 隠しようもない文才というべきか、
 書き手の感情が吐露された文章は……

「じわわァ~んとォ!」
「ぐるる!」(←訳:予想外!)

 あら? 
 この御方、こんなにワガママだったの?
 こちらは意外にあっさりしてるわね~…?
 堅苦し~い御方もいれば、
 書簡純文学の高みに達しちゃってる御方も?

「このォおてがみィにはァ~…」
「がるる~…」(←訳:溜め息~…)

 静かな熱を秘めた漱石さんのお手紙、
 どこかおっとりしている中島敦さんのお手紙、
 人間関係が大混乱気味の谷崎潤一郎のお手紙にも、
 すごいなぁ、と
 私たち読み手は唸らされますが。

 どこか“突出”しているのは、
 太宰治さんのお手紙でしょうか。

 私信、というより、詩歌。
 こころの波の、ありのままのかたち。

「さみしィようなァ~…」
「ぐるるるがるる~…」(←訳:まぶしいような~…)

 上記の作家さんの他に、
 芥川龍之介さん、高村光太郎さん、
 若山牧水さん、北原白秋さんといった文豪さんのお手紙と、
 解説文、人物相関図なども併載されている
 活字マニアさんにおすすめの御本は、
 歴史好きな方々も、一読してみてくださいね。
 レブレターの行間からは
 濃く滲み出ている“時代”の光と影、
 その息遣いを、ぜひ♪



 
 追記:Twitter更新いたしましたので、
    お時間があったら

     こちら

    を覗いてみてくださいね。
    今回は私ネーさが今イチ推しの俳優さんを描いてみました~♪
 
コメント
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