テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 歌う花たち ~

2018-12-14 22:15:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うむむゥ~…ぎぶゥあッぷゥでスゥ!」
「がるる!ぐるがる~…」(←訳:虎です!挫折です~…)

 こんにちは、ネーさです。
 はいっ、双子座流星群がやって来ました!
 さっそく夜空を……って、ムリだわ……寒すぎます……
 玄関のドアを開けて10秒で挫けました。
 大急ぎで暖かな室内に引き返して、
 さあ、読書タイムにいたしましょう。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



       ―― 京都の花屋プーゼの花日誌 ――



 著者は浦沢美奈(うらさわ・みな)さん、2018年10月に発行されました。
 京都の中京区寺町二条にお店を構えるお花屋さん《プーゼ》
 (藤井大丸店内にも出店、
  また夷川通にもアトリエがあります)さんによる
 “二十四節気の花暦”写真集です。

「ひゃわァ♫ あざやかァ~むらさきィ~!」
「ぐるるるがる!」(←訳:冴えた色だね!)

 御本の表紙になっているのは、
 本文9ページでも紹介されている
 《立春》のアレンジメント。

 ヒヤシンス、アスター、スイートピー、
 ムスカリ、ハイドランジア、といった花々のバランスに
 もう陶然ですねえ……。

「ふむむッ! これがァ、りッしゅんッ、ならばァ?」
「がるぐるる?」(←訳:次の節気は?)

 ええ、そこがこの御本の醍醐味と申せましょうか。

 二十四節気は、

  立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨

  立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑

  立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降

  立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒

 に分けられます。

 今日12月14日は、冬至の手前の、大雪(たいせつ)に当たりますね。

「あつかッたりィ~さむかッたりィ~」
「ぐるるがるるる!」(←訳:季節はそれぞれ!)

 著者・浦沢さんは時節ごとに感じる色や形を 
 花で表現してゆきます。
 それも、浦沢さんが生まれ育ち、いまも暮らしている町――
 日本の中でも特別な意味を持つ
 京都という都市のエッセンスを取り入れながら。

「なァるほどッ、だからァ~」
「がるるるる!」(←訳:洋なのに和!)

 ねこやなぎ、
 あせび、八重桜、芍薬、
 とらのお、おだまき、
 弁慶草、水引草、ぐみ、
 ひば、さつま杉、など“和”の草花が
 カーネーションやラナンキュラス、
 大輪のバラの花と一緒に
 仲良く花器に納まっているのは、
 不思議なようであり、
 当たり前のようであり、
 でも、見惚れます。
 惚れ惚れいたします。

「おはなのォちからでェ~!」
「ぐるるがるぐぅーる!」(←訳:年末も栄養チャージ!)

 年の瀬で忙しくって、
 長編小説を読む余裕はとてもないけれど、
 ああ、本なしには生きてゆけない~…
 とお嘆きの活字マニアさんは、
 この御本で元気を復活させてくださいな。
 花に関する解説文、
 花の豆知識等、
 実は読み応えもある御本なんです。

 旧暦と現代の暦に思い馳せ、
 昔ながらの草花と
 最新の品種・新色のお花の対比にも目を瞠らされる
 豊潤な一冊を、皆さま、ぜひ♪
 

 

 追記:Twitter更新いたしましたので、
 おヒマでしたら、

  こちら

 を覗いてみてくださいね~♫
 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする