テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2018年のBEST BOOKを探せ(その5)!

2018-12-29 22:14:33 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はれたァひはァ~だいあもんどッ!」
「がるる!ぐるるっるがるるる!」(←訳:虎です!シルエットあでやか!)

 こんにちは、ネーさです。
 晴れた夕空にダイアモンド富士が観測された今日は、
 2018年版《BEST BOOKを探せ!》もファイナル回となりました。
 第1回から順に、アートブック&絵本、
 コミックのジャンル、
 小説、ノンフィクション、と巡って
 第5回の本日は“総合”編です。
 2018年《BEST BOOK》の頂点に立つのは……
 こちら!!
 
  


       ―― ヒイラギ荘の小さな恋 ――


 著者はチャールズ・ディケンズさん、
 イラストはヨシタケシンスケさん、翻訳は金原瑞人さん、
 2018年10月に発行されました。
 『ディケンズショートセレクション』と副題が付されたこの御本には、
 短編作品6篇が収録されています。

 ……ええ、分かっています、
 我ながらツッコミどころ満載の選考だということは。
 
   そもそもこの《ショートセレクション》シリーズは、
   児童書として刊行されている作品。

   著者のチャールズ・ディケンズさんだって、
   1812年に生まれて1870年没、という、
   現代からはとんでもなく遠くかけ離れた“過去のひと”だろう?

 って叱られるかもしれませんが、
 100年経っても200年たっても、、
 この作品の良さは変わりません。

「いッしゅんだけどォ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:永遠なんだ!)

 とりわけておすすめしたいのは、
 表題作品『ヒイラギ荘の小さな恋』です。

 微笑ましくも美しい、
 夢のような恋のおはなし。

 或いは、他愛ない、とさえ言える小咄。

 けれども、ごく短い物語の背後には、
 広大な世界が、
 ひとの世の営みが存在することが確かに感じられ、
 読み手のこころを打ちます。

 そうしてさらに、
 『ヒイラギ荘』の物語がその真価を発揮するのは、
 読了直後ではなく、
 読み終えて、何日も、何ヶ月も、
 もしくは何年も経ってから。

 時が過ぎても、
 ふっと思い出す。

 何かの拍子に、ありありと文章がよみがえる。

 耳元に、瞼の裏に、物語の場面が立ち昇る。

 これは、そんな一冊、そんな物語です。

「ずッとずッとォ!」
「がるるるるる!」(←訳:忘れられない!)

 イラストのヨシタケさん、
 訳者の金原さんにも全力で拍手を贈りたいこの作品は、
 読者の年齢を問わぬ名作です。

 冬休み、本屋さんへ行く機会があったら、
 どうか皆さま、探してみてください。
 『ヒイラギ荘の小さな恋』を。
 そして、ぜひ、一読を♪




 さて、次回からは
 これも毎年恒例の《新春特別企画》に挑みます。
 Twitterも更新しましたので、
 おヒマでしたら、

  こちら

 を覗いてみてくださいね~♫
 
 
 
 
コメント
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