ゴオォ~ン、ゴォ~ン……
鐘が鳴ります、おごそかに鐘が。
2018年が暮れてゆくよ、と
ビッグベンの音色がロンドン市民に告げております。
今年もやってまいりました、新春特別企画!
例年のごとく、
霧けぶるグレートブリテンの首都、
ロンドンのダウニング街に響くのは……
ん?
ダウニング街?
ベーカー街じゃないんですか?
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「ふ~ぅ!
困難なミッションを達成した後の、この充実感!」
おや。
椅子に掛けてくつろいでいるのは、
名探偵テディちゃムズの兄・マイクマフト氏じゃありませんか。
「サンタクロースさんの手伝いは無事に終わったし、
あとはもう、のんびり気ままに
年越しすればいい。
おっとと、
扮装用のアゴ髭を外して、と」
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「よし!
ではいつものように、ディオゲネス・クラブに行って、
美味しいパイとホットワインでもいただこうかな♪」
官庁街と、首相官邸があるダウニング街、
そのすぐ近くに
ロンドン随一の変わり者が集まるディオゲネス・クラブがあり、
マイクマフト氏の住居はクラブのほぼ真向いです。
街路を渡れば、
あたたかな炎が揺れる暖炉、
極上のウィスキーが素早く給仕されてくる、
座り心地の良いソファが待っている――
ああ、なんたる幸運だろうか、と
マイクマフト氏がにっこりした、その瞬間。
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リリン!と電話が鳴りました。
「うん? 何事じゃ?
大晦日の、こんな時刻に電話とは」
マイクマフト氏が受話器を耳に当てるなり、
息せき切った様子の相手が言うことには。
『マイクマフトさん、
白髭連盟より緊急出動の要請です!!』
「むむむむっ!」
マイクマフト氏、
思わず受話器を握りしめます。
はて、白髭連盟とは?
緊急出動とは何のことやら?
マイクマフト氏の“のんびり年越し”は、
いったいどうなるんでしょうか?
~その2!に続く~
鐘が鳴ります、おごそかに鐘が。
2018年が暮れてゆくよ、と
ビッグベンの音色がロンドン市民に告げております。
今年もやってまいりました、新春特別企画!
例年のごとく、
霧けぶるグレートブリテンの首都、
ロンドンのダウニング街に響くのは……
ん?
ダウニング街?
ベーカー街じゃないんですか?
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「ふ~ぅ!
困難なミッションを達成した後の、この充実感!」
おや。
椅子に掛けてくつろいでいるのは、
名探偵テディちゃムズの兄・マイクマフト氏じゃありませんか。
「サンタクロースさんの手伝いは無事に終わったし、
あとはもう、のんびり気ままに
年越しすればいい。
おっとと、
扮装用のアゴ髭を外して、と」
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「よし!
ではいつものように、ディオゲネス・クラブに行って、
美味しいパイとホットワインでもいただこうかな♪」
官庁街と、首相官邸があるダウニング街、
そのすぐ近くに
ロンドン随一の変わり者が集まるディオゲネス・クラブがあり、
マイクマフト氏の住居はクラブのほぼ真向いです。
街路を渡れば、
あたたかな炎が揺れる暖炉、
極上のウィスキーが素早く給仕されてくる、
座り心地の良いソファが待っている――
ああ、なんたる幸運だろうか、と
マイクマフト氏がにっこりした、その瞬間。
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リリン!と電話が鳴りました。
「うん? 何事じゃ?
大晦日の、こんな時刻に電話とは」
マイクマフト氏が受話器を耳に当てるなり、
息せき切った様子の相手が言うことには。
『マイクマフトさん、
白髭連盟より緊急出動の要請です!!』
「むむむむっ!」
マイクマフト氏、
思わず受話器を握りしめます。
はて、白髭連盟とは?
緊急出動とは何のことやら?
マイクマフト氏の“のんびり年越し”は、
いったいどうなるんでしょうか?
~その2!に続く~