テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2019!新春特別企画♪《白髭連盟》その1!

2018-12-30 22:19:14 | ♪2019!新春特別企画♪
 ゴオォ~ン、ゴォ~ン……
 鐘が鳴ります、おごそかに鐘が。
 2018年が暮れてゆくよ、と
 ビッグベンの音色がロンドン市民に告げております。

 今年もやってまいりました、新春特別企画!
 例年のごとく、
 霧けぶるグレートブリテンの首都、
 ロンドンのダウニング街に響くのは……
 ん?
 ダウニング街?
 ベーカー街じゃないんですか?
 
  

「ふ~ぅ!
 困難なミッションを達成した後の、この充実感!」

 おや。
 椅子に掛けてくつろいでいるのは、
 名探偵テディちゃムズの兄・マイクマフト氏じゃありませんか。

「サンタクロースさんの手伝いは無事に終わったし、
 あとはもう、のんびり気ままに
 年越しすればいい。
 おっとと、
 扮装用のアゴ髭を外して、と」

  

「よし!
 ではいつものように、ディオゲネス・クラブに行って、
 美味しいパイとホットワインでもいただこうかな♪」

 官庁街と、首相官邸があるダウニング街、
 そのすぐ近くに
 ロンドン随一の変わり者が集まるディオゲネス・クラブがあり、
 マイクマフト氏の住居はクラブのほぼ真向いです。

 街路を渡れば、
 あたたかな炎が揺れる暖炉、
 極上のウィスキーが素早く給仕されてくる、
 座り心地の良いソファが待っている――

 ああ、なんたる幸運だろうか、と
 マイクマフト氏がにっこりした、その瞬間。

  

 リリン!と電話が鳴りました。

「うん? 何事じゃ?
 大晦日の、こんな時刻に電話とは」

 マイクマフト氏が受話器を耳に当てるなり、
 息せき切った様子の相手が言うことには。

『マイクマフトさん、
 白髭連盟より緊急出動の要請です!!』

「むむむむっ!」

 マイクマフト氏、
 思わず受話器を握りしめます。

 はて、白髭連盟とは?
 緊急出動とは何のことやら?
 マイクマフト氏の“のんびり年越し”は、
 いったいどうなるんでしょうか?


    ~その2!に続く~

コメント
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