テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ふうがわり《捕物》最新巻。

2018-12-09 22:16:53 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 ふァいッ! とりいだしましたるゥ~はァ~♪」
「がるる!ぐるるがぅるっるぐる!」(←訳:虎です!ダウンジャケットです!)

 こんにちは、ネーさです。
 寒ぅっ!風邪予防のためにも痩せ我慢はしないわ!と、
 今日からダウンジャケット解禁してみました。
 ついでにショウガ入りココアも用意したら、
 はい、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~♫
  
  



          ―― とんちんかん ――



 著者は霧島けいさん、2018年12月に発行されました。
 先日ご紹介しました《あやかし同心捕物控》シリーズの、第三作目です。

「のッぺらァ~おにいさんッ!」
「ぐるるるがるるる~!」(←訳:お江戸を見回り中~!)

 柏木千太郎(かしわぎ・せんたろう)さんは
 江戸の街の治安を担う南町奉行所の定町廻り同心。

 奉行所には、北町と南町に各25騎の与力と、
 同心も各100人が配されているのですが。

 100人の同心さんがいたって
 この御仁は見間違えっこない、
 他の“八丁堀”連中とはひと味違うぜ、と
 江戸っ子さんたちが保証するのは。

 ええ、柏木さんのルックスゆえ。

 千太郎さんには、
 目がない・鼻がない・口もない、
 つまりは《のっぺらぼう》。

「だいじょぶゥ! なれるゥ~からッ!」
「がるるる!ぐるるる!」(←訳:そうそう!慣れるよ!)

 わっ! かっ、顔がないっ?
 のっぺらぼうじゃんっ!!
 
 なんていう衝撃も、
 ひとつ乗り越えふたつ乗り過ごせば、
 もう大丈夫、千太郎さんとお友達になれます。

 そうして、
 千太郎さんの良き理解者である
 同僚の片桐正悟(たかぎり・しょうご)さん、
 下っ引きの伊助(いすけ)さんと、
 せっせと町の見回りをしている最中のこと。

 おかしな娘さんと知り合いました。

「おかしィてェ~…?」
「ぐるがるぐるる?」(←訳:その子も妖怪系?)

 いいえ、その娘さんはあやかしではない、
 らしいんですけど。

 何かが、
 彼女に憑いている……?

「それはァ、やッかいィでス!」
「がるるるぐるぅ!」(←訳:取扱注意だねぇ!)

 表題作品『とんちんかん』は、
 笑いも絡めつつ、
 江戸の暮らしのオモテとウラを描き出す
 ちょっとせつない物語です。

 もう一作、収録されているのは
 『憑き物』。

 こちらは、よりいっそうややこしい《憑き》エピソード?

「ぱふゥ! えどじだいィッてェ~…」
「ぐっるるがるるる!」(←訳:けっこうタイヘン!)

 書店さんの新刊コーナーに配されたばかり、
 エンタ精神に富んだ捕物シリーズは
 ミステリ好きさんに、
 時代モノ好きな御方にもおすすめです。

 できれば、
 『のっぺら』→『ひょうたん』→『とんちんかん』と、
 刊行順に読み進んでゆくと、
 面白さも倍増し!ですよ♪

「ふゆやすみィにィ~!」
「がるるぐるる!」(←訳:お正月休みに!)

 皆さま、ぜひ、一読を♫
 

 
コメント
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