「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふうゥ~…きょうはァ、あつすぎィまスゥ~…」
「がるる!ぐるるがるる?」(←訳:虎です!ここは南半球?)
こんにちは、ネーさです。
まるでこれから真夏に向かう南半球であるかのような、
あっつあつの小夏日和は、
はい、怪談話日和でもありますね。
本日の読書タイムは、
前回記事にて予告しましたように、
こちらの御本を、どうぞ~♪
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―― ひょうたん ――
著者は霧島けいさん、画像の文庫版は2018年10月に発行されました。
《あやかし同心捕物控》シリーズの第二作目は、
よりディープに
“のっぺらぼうの世界”が描かれます。
「おえどォめいぶつゥ!」
「ぐっるるがる!」(←訳:のっぺら同心!)
江戸の町の治安を守る北と南の二つの奉行所――
柏木千太郎(かしわぎ・せんたろう)さんは、
南町奉行所にその人ありと評判も高い同心さん、でございます。
人柄がいい、腕が立つ、
仕事ぶりもいうことなし。
でもって。
のっぺらぼう。
「ほんもののォ~」
「がっるるぐるがる!」(←訳:のっぺらさんです!)
お顔がつるり、
なぁんにもない、のっぺらぼう。
初めて目にしたときはギョギョっとしますが、
まあ二度三度四度とお見かけいたしますと、
ああ、そういうもんなのかぁ、と
腑に落ちたりなんかして。
で、そうなるとまた、
新たな思いってヤツが湧いてきます。
「あらたなァ、おもいィ?」
「ぐるる?」(←訳:例えば?)
たとえば、そう――
のっぺらぼうって、ごはんは?
「ふァ?」
「がるぅ?」
ご飯は、お食事は、どうしているのかしら?
だって、のっぺらなんですから、
お口がないでしょ?
お口が無いってのに、どうやって食事しているの?
「ううゥ~むゥ?」
「ぐるる~…?」
その答えは、単純明快かつミステリアス。
千太郎さんが、いつも腰に提げている
ひょうたん。
小ぶりなひょうたんの口へ、
お酒をつつっと注ぎ入れれば、
ああら不思議、
千太郎さんの顔がほわっと赤くなります。
お蕎麦や、ご飯も同じ。
ひょうたんの中に納まれば、
千太郎さんは自分のお腹を撫で、
ああ食った食った、という仕種をいたします。
「じゃあァ、ひょうたんはァ~…」
「がるるるるるぐる??」(←訳:千太郎さんの胃袋??)
のっぺらぼうさんの秘密兵器、ともいうべき
このひょうたんが。
或る日、紛失? いや、盗難の被害に??
「それッ、まずいィでスゥ!」
「ぐるるがるるるるるるー!」(←訳:ゴハン食べられないよー!)
危機に陥った千太郎さんを、
同心仲間の片桐正悟(かたぎり・しょうご)さん、
岡っ引きの伊助(いすけ)さんは、
いかにして救い出すのか?
そして、ひょうたん消失の理由とは?
表題作品の第一話『ひょうたん』、
サスペンスを加味した第二話『丑の刻参り』、と
2編から成るユニークな捕物控は、
全活字マニアさんにおすすめです。
また、年内にはシリーズ第三作も刊行されるそうですから、
冬休みの読書タイムにも、
皆さま、どうか、ぜひ一読を~♪
ふうゥ~…きょうはァ、あつすぎィまスゥ~…」
「がるる!ぐるるがるる?」(←訳:虎です!ここは南半球?)
こんにちは、ネーさです。
まるでこれから真夏に向かう南半球であるかのような、
あっつあつの小夏日和は、
はい、怪談話日和でもありますね。
本日の読書タイムは、
前回記事にて予告しましたように、
こちらの御本を、どうぞ~♪

―― ひょうたん ――
著者は霧島けいさん、画像の文庫版は2018年10月に発行されました。
《あやかし同心捕物控》シリーズの第二作目は、
よりディープに
“のっぺらぼうの世界”が描かれます。
「おえどォめいぶつゥ!」
「ぐっるるがる!」(←訳:のっぺら同心!)
江戸の町の治安を守る北と南の二つの奉行所――
柏木千太郎(かしわぎ・せんたろう)さんは、
南町奉行所にその人ありと評判も高い同心さん、でございます。
人柄がいい、腕が立つ、
仕事ぶりもいうことなし。
でもって。
のっぺらぼう。
「ほんもののォ~」
「がっるるぐるがる!」(←訳:のっぺらさんです!)
お顔がつるり、
なぁんにもない、のっぺらぼう。
初めて目にしたときはギョギョっとしますが、
まあ二度三度四度とお見かけいたしますと、
ああ、そういうもんなのかぁ、と
腑に落ちたりなんかして。
で、そうなるとまた、
新たな思いってヤツが湧いてきます。
「あらたなァ、おもいィ?」
「ぐるる?」(←訳:例えば?)
たとえば、そう――
のっぺらぼうって、ごはんは?
「ふァ?」
「がるぅ?」
ご飯は、お食事は、どうしているのかしら?
だって、のっぺらなんですから、
お口がないでしょ?
お口が無いってのに、どうやって食事しているの?
「ううゥ~むゥ?」
「ぐるる~…?」
その答えは、単純明快かつミステリアス。
千太郎さんが、いつも腰に提げている
ひょうたん。
小ぶりなひょうたんの口へ、
お酒をつつっと注ぎ入れれば、
ああら不思議、
千太郎さんの顔がほわっと赤くなります。
お蕎麦や、ご飯も同じ。
ひょうたんの中に納まれば、
千太郎さんは自分のお腹を撫で、
ああ食った食った、という仕種をいたします。
「じゃあァ、ひょうたんはァ~…」
「がるるるるるぐる??」(←訳:千太郎さんの胃袋??)
のっぺらぼうさんの秘密兵器、ともいうべき
このひょうたんが。
或る日、紛失? いや、盗難の被害に??
「それッ、まずいィでスゥ!」
「ぐるるがるるるるるるー!」(←訳:ゴハン食べられないよー!)
危機に陥った千太郎さんを、
同心仲間の片桐正悟(かたぎり・しょうご)さん、
岡っ引きの伊助(いすけ)さんは、
いかにして救い出すのか?
そして、ひょうたん消失の理由とは?
表題作品の第一話『ひょうたん』、
サスペンスを加味した第二話『丑の刻参り』、と
2編から成るユニークな捕物控は、
全活字マニアさんにおすすめです。
また、年内にはシリーズ第三作も刊行されるそうですから、
冬休みの読書タイムにも、
皆さま、どうか、ぜひ一読を~♪