テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 夢の色、夢の絵筆 ~

2021-12-09 22:29:16 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪じんぐるゥ~べるゥ~♪」
「がるる!ぐーるーがるる♫」(←訳:虎です!ホーリーナイト♫)

 こんにちは、ネーさです。
 FMラジオから流れる
 クリスマスソングを聴きながら、
 さあ、ミュージックタイム……じゃなくて、
 読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
     ―― ヴァージニア・ステレット ―― 


 
 解説・監修は海野弘(うんの・ひろし)さん、
 2021年11月に発行されました。
 『Virginia Frances Sterrett』と英語題名が、
 『知られざるアメリカの女性挿絵画家』
 と日本語副題が付されています。

 昔むかし、その昔――
 といっても、
 100年ほど”昔”の、その頃は。

 《挿絵黄金時代》と呼ばれ、
 世にも美しい彩色挿絵を収録した
 豪華な”絵本”の全盛期でありました。

「おとぎィばなしィ~!」
「ぐぅるるるるるがる!」(←訳:シェイクスピアさん!)

 グリム童話や、
 ケルトの伝説、
 シェイクスピアさんの悲喜劇や
 アンデルセンさんの童話を主題に
 制作された絵本は、
 贈り物のための書物として人気を得て。

 アーサー・ラッカムさん、
 エドマンド・デュラックさん他の
 挿絵画家さんたちが
 誕生しました。

「たかがァさしえとォ、いうなかれッ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:影響力あるんです!)

 ディズニー映画に、
 フランスや日本のマンガに。

 彼ら《挿絵黄金時代》の画家さんは、
 後世のアーティストさんたちに
 多大な影響を及ぼす
 実力者でもありました。
 
 そして、
 そんな挿絵画家さんのひとりが、
 ヴァージニア・ステレットさん(1900~1930)。

「ううむゥ! みじかすぎるゥ!」
「ぐるるるがる……!」(←訳:31年の人生……!)

 この御本では、
 ステレットさんが挿絵を描いた

  『フランスの古いおとぎ話』
  『タングルウッド物語』
  『アラビアン・ナイト』

 という3作品が紹介・解説されています。

「わほゥ♪ あらびあんないとッ!」
「がるるぐるる~!」(←訳:ステキ過ぎる~!)

 ステレットさん版『アラビアンライト』は、
 とにかく衣装のデザインが
 素晴らしいんです!

 テキスタイルの花模様、
 デコラティブな装身具、
 ヘアスタイルも、
 なんてファンタジック!

「ゆめのォ、せかいィ!」
「ぐるがるぐるるるるるるる!」(←訳:精妙なるオリエンタリズム!)

 若くして世を去ったためか、
 ステレットさんに関する資料は少なく、
 研究書が執筆されることも
 ありませんでした。

 が、こうして今、
 現存するカラー&モノクロのイラストを
 収録したステレットさんの
 全作品集が刊行されるとは、
 挿絵本ファンの私たちにとって
 大いなる喜びです♫

 ステレットさんとは、
 どういう画家さんなのか、
 どんな挿絵を描いたのか、
 今でも愛される
 その理由は――

 アート好きな活字マニアさんに
 激おすすめの一冊ですよ。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♫
 
 
 

コメント
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