テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ずっと、そこに。 ~

2021-12-22 23:27:47 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 かぼちゃをォ、ぱくりッ!」
「がるる!gるるるがるる!」(←訳:虎です!ゆず湯にドボン!)

 こんにちは、ネーさです。
 カボチャのお料理、ゆず湯、と
 冬至のイベントを満喫したら、
 さあ、気分を変えて読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
      ―― 猫と生きる。 ――



 著者は猫沢エミさん、
 画像の復刻版は2021年9月に、
 底本である単行本は2013年に発行されました。
 『LA VIE AVEC UN CHAT』
 と仏語題名が付されています。

「にゃんことォ、いきるゥ……!」
「ぐっるがるる!」(←訳:ずっと一緒に!)

 猫と生きる。

 書いてみれば、
 たった5文字で済んでしまうことです、が。
 これを成し遂げられるひとは、
 いったい何人いるのでしょうか。

 著者・猫沢エミさんが
 《その子》と出会い、
 猫と生きる人生を決意したのは、
 1996年5月初旬、
 雨のそぼ降るどんよりと暗い日、でした。

「……ないてるゥ!」
「がるぐる!」(←訳:声がする!)

 ゴミ捨て場に積まれた袋のひとつから、
 声がする。
 みゅー、という、
 かわいい鳴き声が聞こえてくる。

 すぐさま駆け寄り、
 袋を取り上げたエミさんは
 愕然とします。

 袋の口は、
 細い紐を使って
 ぐるぐる巻きに縛られていた、んです。

「ゆるさんッ!」
「ぐるるる!」(←訳:許さない!)

 仔猫を救出し、
 ゴミまみれの身体を洗ってあげれば、
 ああ、気持ち良さそうに、
 ぐーんと伸びをする……。

 その瞬間、
 エミさんの心に湧きあがった思いは。

 この子を幸せにする。

「うんうんッ!」
「がるるるる!」(←訳:そうしよう!)

 名前は、ピキ。
 
 一匹で拾われたから、ピキ、
 と命名されたピキちゃんは、
 エミさんとともに
 平穏な生活を……じゃなくて。

 けっこう波乱万丈!な
 ニャンコライフを送る運命だったようで。

「ぱぱぱッ、ぱすぽォーとォ!」
「ぐるる!」(←訳:飛行機!)

 ミュージシャンであるエミさん、
 とある事情から日本を脱出?し、
 パリへ行くことになりました。
 
 ええ、パリに行く、と言っても
 観光旅行とは違います。
 腰を据えての、
 長期滞在!なんですね。

 で、ピキちゃんも一緒に、と。

「だッてェ~!」
「がるるるるるる!」(←訳:離れられないよ!)

 現在では、
 ニャンコやワンコとの空の旅も
 そう珍しくはありません。

 けれど、エミさんが渡仏したのは
 2002年の秋でした。

 ひとりと一匹の、空の旅。
 旅のはて、パリの街で
 私たちは
 何を見つけられるだろうか――

「いッしょならァ~」
「ぐっるがるる!」(←訳:きっと大丈夫!)

 ピキちゃんに続いて、
 ピガちゃん、ユピちゃん、
 そしてイオちゃん。

 どこどこまでも、
 猫とともに。

 著者・猫沢さんの半生記であり、
 愛する猫たちとの冒険記でもある一冊を、
 皆さま、ぜひ♪
 
 
 
コメント
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