テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 映画に見る夢 ~

2021-12-10 23:46:59 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひゃわゥ! とうちゃくゥでスよゥ!」
「がるる!ぐるるぅ!」(←訳:虎です!新品だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい! 壊れてしまった旧TVくんに代わり、
 我が家に新しいTVくんがやって来ました♪
 私ネーさが驚いたのは……
 リモコンのボタンが
 前のものより増えてる~!
 はあぁ、これが新製品ってヤツかぁ~と感嘆しつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
    ―― 職業としてのシネマ ――



 著者は高野てるみ さん、2021年5月に発行されました。
 観客席からは見えない
 《映画の世界》を描いた新書作品です。

「ちょしゃさんはァ、はいゆうゥさんッ?」
「ぐるるるがる?」(←訳:監督さんかな?)

 著者・高野さんは、
 映画プロデューサーさんであり、
 シネマ・エッセイストさんであり、
 株式会社巴里映画の
 代表取締役さんでもある御方ですが。

 この御本で高野さんが語っているのは、
 『配給』
 というお仕事について、なんです。

「えんのしたのォ、ちからもちィ?」
「がるるるる?」(←訳:アシスト役?)

 ええ、本文の第1章で
 先ず述べられているのが、
 『配給は裏舞台の仕事』であること。

 しかも、
 アメリカの大手スタジオが製作した
 メジャー作品ではなく、
 日本では知られていない作品の配給を
 するとしたら……?

「むゥ~んッ、それはァ~」
「ぐーるるがる!」(←訳:ハードル高し!)

 高野さんにとって、
 フランス映画は
 子どもの頃からの憧れ。

 大勢の日本の観客さんにも
 同じように”憧れ”を感じてもらい、
 作品を、監督さんを、俳優さんを、
 好きになってもらうには、
 どうしたらいいか、
 と考えると。

 行き着くのは、
 ”宣伝”です。

「こうこくゥ?」
「がるるー?」(←訳:ポスター?)

 雑誌を中心に、
 フランス映画の魅力を猛アピール。
 
 グルメや仏料理のブームと
 映画のプロモーションを連動させる。

 と書くと、
 手練手管を使っての、
 なりふり構わぬ売りっぷり、
 に見えますけれど。

 高野さんは、
 ”映画の作り手”側の思いを
 踏みにじることはしません。

 新聞社とのインタビューや記事で、
 監督が何を意図したのか、
 俳優さんの演技プランがどこにあったのか、
 正しく理解され、
 文章にされていたら、
 それは無上の喜び。

 観て良かった!
 という声を
 お客さんの口から聞いたなら、
 こみ上げてくる感動。

「うむむッ! えいがッてェ~」
「ぐるるがるる!」(←訳:本当に不思議!)

 映画を、
 どうやって観客さんに届けるか。

 作り手さんと観客さんの間を、
 どうつなげるか。

 御本の後半では
 監督さんや俳優さんのエピソード、
 映画祭の背景や、
 パンデミック時代の
 ミニシアターの在り方などにも
 話題が及びます。

「これからのォ、えいがかんッ!」
「がるるっるぐるるるるぅ?」(←訳:どうなってゆくのかなぁ?)

 高野さんが配給に係わった
 『テレーズ』『ギャルソン!』
 『サム・サフィ』などの作品を
 ご覧になった方々には
 特におすすめの一冊です。

 もちろん、
 映画好きな方々も、
 映像好きな活字マニアさんにも、
 おすすめですよ。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
 
 
コメント
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