テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 江戸の花影 ~

2021-12-13 23:33:39 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むッ? ふたござァりゅうせいぐんッ??」
「がるる!ぐる~る!」(←訳:虎です!見た~い!)

 こんにちは、ネーさです。
 三大流星群のひとつである
 《ふたご座流星群》の見頃は、
 今日13日から15日にかけて。
 国立天文台からのライブ配信を待つ間は、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  


 
       ―― 恋牡丹 ――



 著者は戸田義長(とだ・よしなが)さん、
 2018年10月に発行されました。
 短編4作品から成る連作ミステリの舞台は……
 はい、お江戸の町の奉行所の――

「きたまちィ~でスかッ?」
「ぐるがる?」(←訳:南町かな?)

 戸田惣佐衛門(とだ・そうざえもん)さんは、
 北町奉行所に勤める同心さんです。

 若かりし頃は、
 《八丁堀の鷹》
 と呼ばれちゃったりするほど
 キレキレだった惣佐衛門さんが、
 久しぶりに
 《鷹》らしさを発揮するのは。

「はんにんはッ、だれだッ!」
「がるる」(←訳:動機は?)

 季節は、春。

 桜が咲いて、
 うち揃って
 お花見に出かけたのは、
 藤兵衛店(とうべいだな)という長屋の
 住人さんたち。

 生憎と、
 お貞さんという女性と、
 その子の平吉くんは
 都合が悪くて、
 お花見に同行できなかったのですが。

 花の下での宴を終え、
 長屋の住人さんたちが
 帰ってきてみると……

 お貞さんと平吉くん母子が
 借りている部屋で、
 異変が??

「じけんでスゥ!」
「ぐるるがる~!」(←訳:お役人さま~!)

 惣佐衛門さんの推理方法は、
 黙って座ればピタリと当たる、ではなくて、
 足で探して、
 質疑を重ねて、
 ひとつずつ可能性を潰してゆくやり方です。

 もどかしいような、
 ハラハラするような
 捜査のはてに、
 惣佐衛門さんが行き着いた
 《答え》とは……?

「そうさはァ、しんちょうゥにッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:結論は大胆に!)

 《八丁堀の鷹》が登場する第一話
 『花狂い』に始まり、

 第二話の
 『願い桜』、

 表題作品『恋牡丹』、

 “終幕“となる『雨上がり』、
 
 の全4話は、
 連作ミステリであり、
 時代小説でもあります。

「えどからァ、ばくまつゥへッ!」
「がるるぐる!」(←訳:激変の時代!)

 短編ミステリならではの
 “良さ”が
 ピカリと光る文庫オリジナル作品を、
 皆さま、ぜひ♫

 
 
コメント
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