テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 探偵たちの《昔話》 ~

2021-12-17 22:22:27 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ううゥ! にしゅうゥかんッ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!2週間だなんて!)

 こんにちは、ネーさです。
 2021年も残りは2週間……
 いやいや、2週間あれば
 けっこう色々なことが出来るかも!
 と気合を入れ直しつつ、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
 ―― むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。 ――


 
 著者は青柳碧人(あおやぎ・あいと)さん、
 2021年10月に発行されました。
 『むかしむかしあるところに、死体がありました。』
 に続く、
 《日本昔ばなしミステリ》第2弾ですよ。

「ちからわざッ!」
「ぐる~!」(←訳:荒業~!)

 『一寸法師』や『桃太郎』、
 『浦島太郎』といった昔話を
 パロディ化した作品は、
 珍しくない……と言えるかもしれませんが。

   昔話を本格ミステリに
   仕立ててしまおう!
 
 というのは、
 大胆かつ知力を要する
 難行ですよね。

「こんかいィはァ~」
「がるるぐるるーる!」(←訳:探偵がサブテーマ!)

 著者・青柳さんの手にかかると、 

 『かぐや姫』は、
 『竹取探偵物語』に。

 『おむすびころりん』は、
 『七回目のおむすびころりん』に。

 『わらしべ長者』は、
 『わらしべ多重殺人』で。

 『猿蟹合戦』は、
 『真相・猿蟹合戦』。

 そして、『ぶんぶく茶釜』は、
 『猿六とぶんぶく交換犯罪』へ。
 
「むむむむッ?」
「ぐるっる……がるる!」(←訳:猿六って……もしや!)

 あら、気付きました?

 そうなんです。
 『ぶんぶく茶釜』を
 ミステリ化した物語に登場するのは、
 お猿の猿六さんと
 その友人の綿さん。

 猿六……さるろく……しゃーろっく?
 綿さん……わたさん……わとすん?

 つまり、猿六さんと綿さんとは。

「ほォーむずゥさんッ?」
「がるるるぐる?」(←訳:ワトスン博士?)

 おっとと、
 これ以上のネタばらしは許されません。

 『竹取探偵物語』
 から幕を開ける
 《昔話界の探偵譚》が
 『猿六とぶんぶく交換犯罪』で
 どのような結末を迎えるのか――

 ミステリ好きさんにも
 昔話好きな方々にも
 激おすすめの力作です。
 2021年のうちに、ぜひ~♪
 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする