テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

HALLOWEENキョロちゃん♪

2009-10-21 23:00:20 | えんぜる
 ミステリの連読で疲れたアタマには栄養補給が必要だわ!
 と声を大にして言っちゃうネーさです、こんにちは。

「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 おやつたいむゥ、だいかんげいッ!」

 美味しいおやつは大歓迎いたしますが、
 こういった可愛いお菓子も大歓迎ですね~♪
 森永チョコボールのキョロちゃんたちが
 HAPPY HALLOWEEN仕様でやってきてくれました。
 ↑上の画像は、左からキャラメル、いちご、ピーナツ、
 それぞれ異なるハロウィンイラストのキョロちゃんです。

「どれもォ、こッてまスゥ!
 ではァ、さッそくゥ、いただきま――」

 えいっ!(←素早くチョコボを奪い取るネーさ!)

「むぱッ? なにするのでスきゃッ!」

 トリックorトリーツ!は31日のハロウィン本番まで
 とっておきましょう~♪
 これは、テディちゃには見つけられないところに
 隠しておきますから。
 じゃあね!(←チョコボ3箱をいずこかへ持ち去るのでした……)

「……ま、まけないィもんねッ!
 きッとォ、さがしィだしてェやるゥ!」(←捜索開始!)

 (がさがさ、ごそごそ……ごそそっ?)

「あッ、はっけんッ!
 ごみばこォのォ、なかにィ、ちょこぼのはこがァ……んッ?
 ご、ごみばこォ?? (←何かに気付きました)

 …………きょえェ~~ッ!!
 からッぽにィ、なッてるゥッ!!」

  

  教訓:食べたいものは、食べたいときに。

 
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雷鳴雷撃ミステリ!

2009-10-20 23:14:32 | ブックス
 今日の夕焼けはきれいでしたよ~♪
 あかあかと染まる高尾山の上のお空に見惚れたネーさです。こんにちは~♪

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
 おさるのォおしりはァ、まッかッかァ~♪」

 …………。(←あらっ、ネーさの額に青筋が?)
 えー、本日ご紹介いたしますのは、
 夕焼けどころではない気象状況に見舞われる正統派ミステリです。
 さあ、ミステリ好きさん、こちらを、どうぞ~!


 
            ―― 矢上教授の午後 ――


 
 著者は森谷明子さん、’09年7月に発行されました。
 『Professor Yagami’s Afternoon』と英題が付されれています。

「ふむむゥ~、きょうじゅさんッでスかァ~?
 うむッ!
 ごほんのォ、ひょうしィでざいんはァ、そのためでスねッ!」

 大学ノート風の装丁デザインの表紙は、
 象牙の塔の住人さんである教授さんにふさわしいと申せましょう。
 しかも、舞台となっているのは
  ・中央線沿線の、
  ・東京の西のはずれで、
  ・周囲は緑豊か
 とありますから……
 この八王子市内かしら? それとも日野市内?

「ごきんじょさんッ、なのでスゥ~♪」

 大学の名前は明記されておりませんけれど、
 生物総合学部日本古典文学担当非常勤講師さんを勤めるその御方を、

「かたがきィ、ながィッ!」

 ひとは『矢上教授』と呼びます。
 『講師』と呼ぶべきなのかもしれませんが、
 教授たるもののイメージにぴったりの
 七十年配の白髪、白髯、という矢上氏の御姿に、
 みな、教授!と呼んでしまうのでした。

 広大なキャンパスの片隅、
 オンボロ研究棟の最上階に、
 矢上教授の研究室はあります。
 部屋の書棚を占めるのは、専門分野の日本文学関連の書物と
 ……古今東西の、ミステリ!

「みすてりィ!
 このきょうじゅさんとはァ、おともだちにィなれそゥでス!」

 矢上教授にとって、ミステリとは
 あくまで書物の世界の中の出来事……のはず、でした。
 或る夏の午後、強烈な雷雨が大学周辺を襲うまでは。

 豪雨と落雷による停電で
 外部との通信が不通になり、
 PCはダウンし、
 携帯電話の基地局にトラブルが起きたのか、
 通話もメールも出来ません。
 エアコンは止まり、エレベーターも動かず、
 さらには……研究棟のドアが、開かない~??

「わォ! りくのォことうゥでスッ!」

 ミステリファンさんならば《吹雪の山荘》的状況というような
 孤立&隔絶したシチュエーションで、
 ええ、そうです、事件が!

「おォ~!」(←なぜかガッツポーズ?)

 マスコミにもてはやされる有名教授や、
 著作がベストセラーになってしまった教授さん、
 単位取得が危うい院生さんや、
 教授と不仲らしき助手さんたち――
 矢上教授以外はみーんなあやしい人ばかり?
 同僚の中に、事件の犯人が?
 
 ユーモラスな展開の奥には
 堅牢な本格派のロジックが組まれているようです。
 ミステリ好きな御方は、もうぜひ~!

「かみなりィ、にがてなァおかたもォ、ぜひィ!」

 おへそを隠して、お読みください! 
 
  
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英雄と黒真珠?

2009-10-19 23:35:02 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 さあ、本日は、このところ恒例となりました、

「おやつたいむゥでスかッ、ネーさッ?!?」

 ち・が・い・ま・す・よ、テディちゃ。
 すっかり恒例となった感がありますのは、
 はいっ、こちらのDVDブックの御紹介で~す!


 
       ―― シャーロック・ホームズの冒険 vol.10 ――


 
 制作は英グラナダTVさん、
 画像のDVDブック日本語版は’09年10月に発行されました。
 vol.10となるこの号には、
 『もう一つの顔(THE MAN WITH THE TWISTED LIP)』と
 『六つのナポレオン(THE SIX NAPOLEONS)』が収録されています。

「むむッ!
 むッつのォ、なぽれおんおじさんッ!
 テディちゃもォ、よーくゥしッてるおはなしィでスよッ♪」

 ええ、人気の高い、とても印象的な御話ですね。
 得体の知れぬ連続彫像破壊事件を解き明かすための、

「きーわーどはァ、しんじゅッ!
 
 はんにんはァ、しんじゅをォ……あれェ?
 なんでェ、しんじゅッ?
 だいやもんどとかァ、るびーとかァ、えめらるどとかァ、
 ほうせきはァ、ほかにもあるのにィ!」

 確かに、ダイヤモンドやエメラルドに比べると
 《真珠》は……ちょっとインパクトが低い、と思われるかもしれません。
 キラキラ度や値段が上なのはダイヤでしょ?と。
 でも、それは現代の考え方なのです。
 ホームズさんたちが活躍した19世紀後半~20世紀初頭の時代、
 真珠はすばらしく貴重な宝石でした。
 
 真珠の養殖に箕作佳吉さん御木本幸吉さんたちが初めて成功したのが
 1893年のこと。
 現代では当たり前のようになっている養殖の真珠は、
 ホームズさんの時代には存在せず、
 《真珠》といえば、天然の真珠しかありませんでした。

 そしてこの、天然真珠の稀少であること、
 値段の高いことときたら、
 十分にダイヤモンドと肩を並べるほどであったのです。

「ふむむゥ~、おたかいィのでスかァ~」

 しかも、《ボルジア家の黒真珠》とは!
 教皇アレサンドロ6世が所有した真珠?
 渋く輝く黒色の、大粒真珠?

 いったいどれほどの歴史的価値がある宝石なのでしょう?
 ホームズさんは『世界有数』と評価していますが……。

「かんがえるのもォ、おそろしィ~!」

 大『移民』都市であったヴィクトリア朝のロンドン、
 コロンナ公妃のもとから盗まれた《ボルジア家の黒真珠》、
 粉々にされたナポレオン像……
 これら、何の関係もなさそうな点を線でつなぎ、
 事件を解決できるのはホームズさんだけ!ですね。

「そうでスともッ♪」

 『もう一つの顔』でもまた、
 19世紀末のロンドンの裏側が活写されます。
 ある日、消息を絶った一人の紳士……
 ホームズさんが彼を発見した場所、とは?

 ミステリ好きさん必見!のホームズドラマ、
 『六つのナポレオン』は特におすすめの一作です!
 ヴィクトリアンファッション好きな御方も、ぜひ!

「やぱりィ、ほーむずさんはァ、ひーろーでス!」
 
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~ 若衆さんの、迫真?ミステリ ~

2009-10-18 23:00:42 | ブックス
「てけてんッ、てけてけてェ~んッ♪
 みなのしゅうゥ~、きょうもォ、しばいィのォ、まくあけェだよッ♪
 よッておいでェ、よんでおいでェ~♪」

 はいはい、テディちゃ太夫、ご苦労さまでした。
 こんにちは、にわか小屋主のネーさでございます。
 さあさ、見物の旦那さまがた、お嬢さまがた、
 本日の演しものは、いえ、御本は、こちら~!



              ―― ろくろ首の客 ――



 著者は小笠原京さん、’09年3月に発行されました。
 副題に『花の若衆方書抜き帳』とあります。
 
「ふむふむッ、とりものちょゥ、でスかッ」

 このおはなし、捕物帖とは、ちょいっと趣きが異なります。
 奉行所の与力さん・同心さんは脇役以下の取り扱い、
 主役をあいつとめまするは、芝居小屋の、お役者さんたち――

 ときは、お江戸の、いつの頃の出来事でしょうか。
 日本橋に程近い、堺町に
 多くの見物衆を集めておりますのが
 市村座さん。

「おォ~、ほんとにィ、だいにんきィ!」

 現在、市村座さんの大看板、
 つまり《主演》を張っているのは、市川団十郎さんです。
 花のお江戸の、スーパー歌舞伎スターさんの筆頭格、ですね。

「かんばんやくしゃさんッ!
 まッてましたァでスよッ、ぱちぱちィ!」

 頂点は、団十郎さん。
 しかし、お江戸の歌舞伎芝居では他にも大勢の役者さんが
 それぞれの役どころを担い、
 夢の世界を創り上げてゆくのです。

 女方(おんながた)さんは、
 ご存知、女性の役を演じる男性役者さん。
 そして、若衆さんと呼ばれる役者さんは、
 男役を演じる助演級の若手役者さん、と申しましょうか。

 吉岡花之助(よしおか・はなのすけ)さんも、
 そんな若衆さんのひとりです。
 が、人気上昇中の花之助さんに敵意を持つ者もいるのでしょうか、
 或る日、気味の悪いことがありました。
 
 夜歩きを邪魔するように、
 すぅ~と飛んできたのは……ろくろ首。

「ぎゃわうひィィィッ!
 こ、こわいィ!」

 誰ぞの仕掛けた悪戯だろう、とは思うのです。
 でも、誰が?
 何のために?

 花之助さんの相談役にして知恵袋のベテラン女方役者さん、
 松本浅之丞(まつもと・あさのじょう)さんは、
 その炯眼で真相を見抜きますが……
 
「ふァ~、おしばいィのせかいィもォ、おそろしィ~でスゥ~」

 新進若衆役者さんのミステリは
 綿密な時代考証に裏打ちされ、
 時代小説としても楽しめるエンタメ作品になっています。
 また、花之助さんや浅之丞さんの使う『役者言葉』が
 お江戸の風情を高めます!
 時代小説マニアの御方も、きっと大満足~♪

 短編3作品から成るアクターズミステリ、
 シリーズ化されますよう、祈っております。
 気難しいミステリ好きさんも、どうぞ、ご賛同を!

「せんりょうやくしゃさんにィ、はくしゅゥ、はくしゅゥ~!」
  
  
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謎の怪獣よ、いずこに…?

2009-10-17 23:14:18 | ブックス
 散り始めた金木犀のお花は地面に描かれた星図のようです……
 こんにちは、ネーさです。散っちゃうなんて、さみしいぃ~!

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ……むッ? くんくんッ!
 においィまスよッ!
 おはなのォかおりィ、ではなくてェ、これはァ……
 あやしきィにおいィ!」

 あら、わかります?
 妖しき香りの源は、きっと、この御本!
 さあ、ご一緒に! こちらを、どうぞ~!


 
    ―― アジア未知動物紀行 ベトナム・奄美・アフガニスタン ――



 著者は高野秀行さん、’09年9月に発行されました。
 『Asia UMA Mystery Tour/vietnam/amami/afghanistan』
 と英題が付されています。
 UMAとは……言わずと知れた『未確認不思議動物』。

「あはッ!
 かいじゅうでス! ねッしーくんでス! つちのこでスゥ!」

 デビュー作『幻獣ムベンベを追え』ではアフリカの、
 『怪獣記』ではトルコに棲むという怪獣の探索に全力を傾け、
 自称《辺境作家》となった高野さん。
 今度もまた、怪獣探しの冒険に出発です!

「ふむふむッ!
 こんどはァ、どんなァかいじゅゥ~?」

 えーと、それが……はっきりしない、んですね。
 詳細な資料が少なくて…… 
 猿みたい、という人もいれば、
 動物、というあやふやそのものの証言や、
 普通の人間には見えないと言い出す人もいて、
 UMA探しの強者・高野さんも面食らうほどです。

 ベトナムの猿人フイハイ……いったいどんな奴なんだ~??

「ふゥ~むッ、なぞォでス!」

 奄美のケンモンも……なんなんでしょう???
 妖怪? 妖獣? 怪物? 精霊?

「うゥ~むッ、なぞなぞォのようでスゥ?」

 めげない高野さんの旅は続きます。
 アフガニスタンの凶獣『ペシャクパラング』を探しに
 パキスタン経由でアフガニスタンへ……
 え? アフガニスタン? 
 それって危ないんじゃないですか!?!
 内戦とかっ、ゲリラとかっ、誘拐とかっ???!

「あわわわッ、きけんでスよゥ!」

 生命の危険と隣り合わせの怪獣探しは、しかし、
 高野さんの筆にかかると街道珍道中のよう……
 何度も冷や汗をかきながら、
 現地の人々の話を聞き、徐々に浮かび上がってきた
 未確認生物の特徴・特性とは……?

 UMA本? 怪獣探し?
 いいえ、先入観にとらわれてはいけません!
 あとがきで言及される『遠野物語』への考察が
 ぞくぞくっ!とさせてくれます。
 《怪》なる《何か》の本質に迫る名文です!

「なにかがァ、みえてくるのでスよッ!」

 怪獣を信じる御方も、信じられない御方にも、
 いえいえ、すべての活字マニアさんに、ぜひ~!

「なぞなぞのォ、こたえはァ……まだまだァ、なぞッ!?」
 
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お出かけ博物館・オマケのグミハント編♪

2009-10-16 23:03:06 | 美味
 えっへん♪ こんにちは、《グミハンター》ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスッ!
 ネーさ、ぐみはんたーッてェ、なにィでスかァ?」

 モンスターを狩る職業があるのなら、
 グミを蒐集する食いしん坊がいてもいいんじゃないかしら~?
 なので、東京国立博物館《皇室の名宝》展を鑑賞した後、
 目指すはアメ横!!
  カニが安いよ~!
  大トロ!特上のトロが千円だ~!
  伊勢エビはどうだい~!
 などという呼び込みには耳も貸さず、
 ネーさは向かいます。お菓子問屋さんへ~!

「ネーさ、あほゥでスねッ」

 ほっほっ♪ 何とでも言ってくださーい♪
 画像が収穫のグミ一覧ですよ~♪

「こ、こんなにィ……ますますゥ、あほゥでスゥ!」

 いちばん怪しい、いえ失礼、珍しい系なのは、画像左上、
 『ノーベル製菓』さんの
 《TUWISH ジンジャーエール&ビタミンドリンク グミ》でしょうか。
 さあ、実食! いただきま~す! もぐっ!

「テディちゃもォ、いただきまスッ! もぐッ!
 ……むむゥ?」

 ビタミンドリンクって、あんまり飲んだことないんですけれど、
 それっぽいお味はしますね。
 ジンジャーエールは……ちょっと甘め?
 グミにまぶされたシュワシュワパウダーが微笑ましいです♪

「はむむッ、もぐぐッ、なかなかァおいしィッ!」

 グミを味わいつつ、
 お出かけっていいなぁ~としみじみ思います……。
 4月に、ネーさ家に緊急事態が発生して以来、
 長く家を留守にすることが出来ず、
 ムットーニさんの展覧会や世田谷文学館へ行くのも
 寄り道もできぬ急ぎ足でした。
 最近になってやっと、警戒警報が注意報に変わり、
 上野にお出かけする余裕も生まれた次第なのですが、

「もふッ、はふッ!
 こッちのォ、ぐみもォ、おいしィでスよッ!
 あんずのォおあじがァ、んままッ♪」

 来月は《皇室の名宝 2期 正倉院宝物と書・絵巻の名品》展が
 開催されまーす!(11月12日~29日まで)
 また上野へ来るぞぉ~っ!

「おォ~ッ!
 もぐッ? けほほッ、ごほッ」(←食べながら叫んだので、むせました…)
 
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《皇室の名宝》展→東博・本館見学記

2009-10-15 22:52:52 | ブックス
 てくてく歩き過ぎて足が痛いネーさです、こんにちは~。
 博物館や美術館の広さって、侮れませんよね。

「こんにちわゥ! テディちゃはァ、げんきィ!でスよッ」

 さあ、てくてく疲れの原因である’09秋の東京国立博物館レポを
 本日もお送りいたしましょう~!
 テディちゃ、お名残り惜しいけれど、
 《皇室の名宝 1期 永徳、若冲から大観、松園まで》展とは
 お別れするとしまして、

「ばいばいィ~ッ、じゃくちゅうおじさんッ!」(←手を振っています)

 はい、連絡通路をぬけ、
 東京国立博物館本館日本ギャラリーへやってまいりました。
 季節ごとに展示作品が入れ替わる本館ギャラリー、
 どんなに歩き疲れていても、やっぱり見てみなくては!

「わきゃおゥ!
 ネーさ、たいかんさんでスゥ!」

 お~! ⑱展示室で、さっそく『発見!』ですね。
 《皇室の名宝》では大観さんの巨大な屏風が展示されていましたが、
 こちらは……かわいい~♪
 『長江之巻』という墨一色の絵巻作品です!
 軽妙な筆遣い、墨の淡いぼかし具合……この良さが解るのは、
 肉眼での鑑賞のみ!

「あッ! れいこおねえさんッ!」

 岸田劉生さんの『麗子微笑』も展示中です!

「むむッ!
 にかいもォ、におうゥのでスよッ! くんくんッ!」

 本館2階、刀剣の展示室では、
 武田信虎さんが上杉謙信さんに贈り、
 さらに上杉景勝さんに受け継がれたという太刀が展示されています!
 『太刀 銘 弘の拵』ですって!

「ほんもののォ、はくりょくゥ!!」

 ⑨展示室を満たすのは、能面のオーラ……
 お能好きな御方は何時間いても飽きないでしょう。
 
 浮世絵の展示室も、歌麿さんの美女たち、
 広重さんの名作、と見応えがありまくり!
 根付のケースも、じーっくり覗いてみましょうね。

「あうゥ~、へいかんじかんがァ~」

 おっと、お帰りの前に寄らねばならぬ場所がもうひとつ。
 本館地下の、ミュージアムショップには
 アートグッズと美術書、図録などが販売されています。
 こちらでの『発見!』は、
 ↑上の画像を御覧下さい!
 
  風神雷神ベアブリック!!

「むぱォ!
 へんなァ、かおッ!」(←ずばり言ってしまいました……)

 尾形光琳さんの『風神雷神』をもとに製品化された
 国立博物館オリジナルベアブリック!
 他では売っていない迷品?ですね。
 2体セットで¥3.000なり~♪

「……ぷふふゥッ」

 笑えるベアブリックちゃん、欲しいぞ!という御方は、
 ミュージアムショップでご購入を。
 また、MIHOミュージアムの『若冲ワンダーランド展』図録も
 書籍コーナーにありましたので、
 若冲ファンさん&図録コレクターさんは必見です!

 では、これから《皇室の名宝》展へ行かれる御方は
 どうぞ楽しい鑑賞タイムを~!
 
「あるきやすいィ、くつでッ、ゆきましょうッ!」
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《皇室の名宝》展で若冲さんを!

2009-10-14 23:13:03 | ミュゼ
 お出かけです!
 久々のお出かけに気合!のネーさです。こんにちは~♪

「こんにちわゥ! テディちゃもォ、ついてきましたよゥ!
 えェ~とォ、ここはァ……」

 はい! ここは上野の東京国立博物館です!
 ただいま、こちらで開催中の企画展へ、さあ、みなさまも、どうぞ~!


 
     ―― 皇室の名宝 1期 永徳、若冲から大観、松園まで ――



 1期の展示は10月6日(火)~11月3日(火・祝)まで、
 2期の展示は11月12日(木)~11月29日(日)まで。
 皇居の三の丸尚蔵館に収蔵されている皇室所有になる美術品を
 天皇陛下の即位20周年記念として、
 特別に公開しているのです。

「ネーさ、はりきッてまスねッ!」

 それはそうよ、テディちゃ。
 この1期展では、あの!
 伊藤若冲さんの『動植さい絵』(←『さい』の字は糸偏に采です)
 全30幅が一挙に展示されるんです!
 きっと会場は大混雑だわ!
 正面入り口には行列が……行列が……
 あ、あれれっ?

 行列が、ないーっ!!!

「ネーさ、おちついてッ」

 だだだ、だって、京都の相国寺で行われた『若冲展』では、
 チケットを買うのに並び、
 入館するまでにン十分並び、
 展示室に辿り着くまでにまた並んで並んで、と
 半日を行列に費やしたような記憶がありますよー!
 それが、ここでは……待ち時間ゼロで、つつつーっと
 会場の平成館2Fに来ちゃいました……

「らッきーなのでスよゥ!
 はやくゥみにいきましょゥッ!」

 そ、そうですね。ありがたく拝見いたしましょうか。
 今回の展示で目立つのは、
 やはり、若冲さんの御軸30幅と、
 狩野永徳さん&永徳さんのお孫・常信さんの『唐獅子図屏風』、

「できゃッ! はくりょくゥ~!」

 酒井抱一さんの『花鳥十二ヶ月図』、
 葛飾北斎さんの『西瓜図』、
 横山大観さんの『朝陽霊峰』……
 ここで北斎さんの西瓜に逢えるとは思っていませんでした♪
 かっこいいぞぉ、画狂人~!

「ネーさ、おちついてッてばァ~」

 上村松園さんの『雪月花』、
 七宝や、色絵の花瓶や、螺鈿(らでん)の家具……
 気付くと、90分以上の時間が経っていました。
 ふぅ~、高密度高レベルですねえ。

「あしがァいたいィ~でスゥ~」

 現在、滋賀のMIHOミュージアムでは
 《若冲ワンダーランド》展が開催されています。
 関西の若冲ファンさんは《ワンダーランド》展へ、
 関東の若冲ファンさんは《皇室の名宝 1期》展へ、
 ぜひ、お出かけいたしましょう!

「まちじかんぜろッ!はァ、きちょうでス!
 おみのがしィなくッ!」
 
 上野・国立博物館レポート、明日に続きま~す♪
 
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― 天の燈、空の灯 ―

2009-10-13 22:56:06 | ブックス
 今年は紅葉が早いのかな~?遅いのかな~?と
 高尾山を見上げて思うネーさです。こんにちは。

「こんにちわゥ~、テディちゃでス!
 こうようをォきめるのはァ、おてんとォさまッ!」

 ええ、紅葉も、お天道さまのご機嫌次第ですね。
 では本日は、お天道さまのもうひとつの姿をとらえた御本を、どうぞ~!


 
             ―― 星空の歩き方 ――



 著者は林完次さん、’09年8月に発行されました。
 副題に『夜空に秘められた物語を探す、とっておきのヒント』とあります。

「おおッ!
 ひょうしにもォ、おほしさまァ、まんぱいッ!」
 
 満天の、と言ってくださいな、テディちゃ。
 お月見の宴は終わってしまいましたが、
 冬が近づくにつれ、夜空はいよいよ透明度を増してゆきます。
 ふと仰げば……ハズレとはいえ、このあたりも東京都内ですから
 ピッカピカ!
 とは申せませんけれど、
 ピカ♪
 くらいには、お星さまが輝いていますね。

「むむゥ~……だめでスッ!
 ごほんのォなかのォ、おほしさまにはァ、まけてまスッ!」

 た、確かに、この御本に掲載された空のお写真は
 素晴らしい作品ばかり……
 そして、写真に寄り添う文章もまた
 キラキラ星変奏曲のようにラブリーです。

 ごく稀に、日暮れに見えるという
 『グリーンフラッシュ(緑の閃光)』のおはなし――
 
「むッ!
 しッてまスゥ!
 みたひとはァしあわせにィなれる!ッていうのでスよォ~』

 中国の星座は独特なもので、
 天空の中心にある北極星を皇帝に見立て、
 周囲には皇族や大臣たち、
 他に暮らしに入用なお台所や倉庫、
 はてはトイレまで星座になっちゃっている――

「おッ、おといれェ???」

 古代中国では、トイレ(厠)は不浄ではなくて、
 精霊のすむ神聖なところであると考えられた、のだそうよ。
 関所や牢屋の星座もあるというのですから、
 ちょっと驚きましたね~?

「どのあたりにィあるのかッ、しりたくなるのでスゥ!」

 レンズに夜露が宿るような
 寒い夜中の撮影にはカイロが効く!
 というお話も、プロならではの知恵です。
 輪ゴムでレンズの下に取り付けると
 露がつきにくくなる、んですって。
 テディちゃ、憶えておいてね。

「ふァいィ~!
 かめらはァ、かいろォがァ、すきッ!とォ……」(←メモしております)

 星の、月の、空の美しさがよりいっそう身近になる
 読む歓び、眺める愉しみ満杯!の写真+エッセイの御本です。
 活字マニアさんも
 写真好きさんも、ぜひ!

「ほしぞらァうおッちんぐするときはァ、
 かぜにィごちゅういィでスよゥ~!」
 
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ヘヴィロテ♪

2009-10-12 23:15:25 | ブックス
 本日は、読書をちょいっとひと休み、
 CDの御紹介をいたしましょう~♪
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ~るるるゥ~♪」

 テティちゃ、お静かに。
 るるるゥ~♪は必要ない美声の持ち主さんは、はいっ、こちらの御方です!



 ―― FIELDS OF GOLD  THE BEST OF STING1984-1994 ――



 著者はSTING(ステイング)さん、1994年に発行されました。
 スティングは愛称で、
 本名をゴードン・マシュー・サムナーさんと申されます。
 この作品は、ロックバンド『POLICE(ポリス)』活動休止後、
 ソロ活動に力を注ぎ始めたスティングさんの
 ベストアルバム第一弾、に当たりますね。
 収録されているのは、1984年から1994年にかけて
 発表された作品から選ばれた17曲!
 
「めいきょくゥぞろいィ~でスかッ」

 名曲です、どれも!
 ネーさのモストフェイヴァリットは3曲目の
 『FIELDS OF GOLD』――
 アルバム表題作にふさわしい、美しい楽曲です。
 ゆるやかに広がるメロディライン、
 映画を想わせる歌詞は、もう完璧!
 
 えっ?それどんな曲ぅ~?
 という御方も、耳にすれば……
 あっ!これ知ってる!
 と頷かれることでしょう。

「うむうむッ、
 よいィおうたッ、でスよゥ!」

 また、1984年といえば、
 ボブ・ゲルドフさんの呼びかけによって制作された
 『ドゥ・ゼイ・ノゥ・イッツ・クリスマス?』が話題になった年でした。
 スティングさんも、このチャリティ運動に参加し、
 ヴォーカルの1パートを担当しています。

 こういった背景も影響しているのでしょうか、
 収録曲の中には、政治的なメッセージも
 散見されます――
 14曲目の『RUSSIANS』は
 まだソヴィエト連邦が存在し、
 ベルリンの壁が崩壊する以前に書かれた作品ですが、
 こちらも、『FEILDS OF GOLD』に劣らぬ美しさ!
 歌詞が古臭い、ナンセンスだ、なんて言わせませんよ~!

「いいませんッてばァ~」

 平成生まれのお若い方々は、たぶん……
 スティングさんの曲に聞き覚えはあっても、
 お顔、もしかしたら名前も知らない、ということも
 ありえるかもしれません。
 
「えええェッ?
 そんなのォ、もッたいないィでスよゥ!」

 ええ、もったいなさ過ぎ!
 スティングさんの才能が際立つソロ初期の作品集、
 秋の夜長に、ぜひお聴きくださいな~!
 
「るるるゥ~♪
 ふぃーるずゥおぶゥごォ~るどォ~♪」

 いえ、テディちゃ、るるる~は要りませんから。
 
「ゥるるゥ~……」(←諦めきれないようです……) 
 
コメント
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