テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

発見の、発見へ。

2014-09-20 21:38:22 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きゅわゥ!さぶゥ~ッ!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!寒いです!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、今日の東京・八王子は、まるで10月末?くらいの冷え込み!
 ヒートテックを出しちゃおうかしらと本気で悩みましたが、
 いやいや、秋はこれからのはずですから、
 本日の読書、いえ、展覧会情報は、こちらをどうぞ~!

  



    ―― ディスカバー、ディスカバー・ジャパン 『遠く』へ行きたい ――



 東京都千代田区の東京ステーションギャラリーにて、
 会期は2014年9月14日~11月9日(月曜休館、ただし祝日の場合は開館して翌火曜が休館)、
 『 DISCOVER “DISCOVER JAPAN”』と英語題名が付されています。

「おッ?
 ちらしのォ、うらがわはァ~…」

  

「ぐるるがるるる♪」(←訳:こんな仕掛けが♪)

  

 チラシ(フライヤー)の裏面を広げると、
 雑誌『anan』の第47号(1972年2/20日号)の表紙写真が
 パッと目に入ってきます。

 JRさん、じゃなくて、
 日本国有鉄道さんが
 《ディスカバー・ジャパン》
 というキャンペーンを大々的に打ち出したのは
 1970年のことでした。

 目的地を特定せず、
 思わせぶりな《DISCOVER JAPAN》のロゴ、
 美しい写真、
 駅や車両での大々的なキャンペーン、
 ファッション誌での《旅》特集……

 その頃の広告の手法としては
 とても画期的なもの、だったそうですよ。

「うむゥ! たびにィ~でたくなッちゃうぞォ!」
「がるるぐっるる!」(←訳:列車に乗ってね!)

 この展覧会では、1970年当時のポスター100枚を中心に、
 《旅》の在り様を変えた《DISCOVER JAPAN》をDISCOVERします。

「はッけんのォ、はッけんッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:再発見で新発見!)

 秋の旅行シーズン、
 旅情香るレンガ駅舎の東京ステーションギャラリーで
 40年前の日本の《旅》世界へ、
 タイムトリップしてみてくださいね。

「それにしてもォ~…」
「がるるるっる!」(←訳:国有鉄道って!)

 いろんな意味で《?》《!》だらけの展覧会、
 鉄道ファンさんは必見でしょう♪♪
 




   では、ここで美味しいオマケ画像も!
  
   『カルビー』さんの
   《じゃがりこ 赤やさい》で作るポテトサラダ!
   「さらだッ?」
   「ぐるっ?」(←訳:ええっ?)
   カップヌードルを作る要領で、
   《じゃがりこ》のカップ容器に熱湯を注ぎ入れます。
   お湯の量は、容器の半分あたりを目安にして
   フタをしたら、2~3分ほど待ちましょう。
   その後は、フタを開け、
   スポーンなどで中身をぐるぐる~っとかき混ぜて……
   はい!おいしいマッシュポテト風ポテトサラダの完成です。
   (熱湯の取り扱いにはくれぐれも注意!)
   キャンプマニアさんにはよく知られた《じゃがりこ・裏の味わい》を
   秋のおやつタイムにお楽しみくださいな~♪




   
   
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“地方”が集う、花の都。

2014-09-19 21:42:45 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 ブエルタ・ア・エスパーニャが終わったばかりですが、
 この9月22日~28日にかけて、
 スペインのポンフェラーダでロード世界選手権が開催されます。
 自転車競技の2014王者決定戦ですよ~!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ちゃんぴおんにィなるのはァ、だれだッ?」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!激戦です!)

 各国の、そして日本の選手さんたちの健闘を祈りつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



          ―― おいしいフランス おいしいパリ ――



 著者は稲葉由紀子(いなば・ゆきこ)さん、2014年4月に発行されました。
 『Les Plaisirs du Terroir a Paris et ailleurs』と仏語題名が付されています。
 世界選手権が行われるスペインの、
 その隣国さんの花の都・パリの《食》ガイドです♪

「♪るるゥ~♪ぱりのォそらのォしたァ~♪」
「ぐーるるがるる~♪」(←訳:セーヌは流れる~♪)

 花の都にして、
 美食家――グルマンたちの都・パリ。

 パリの食、レストランやカフェについて書かれた御本は、
 それこそミシュランの星の数以上に刊行されておりますが、
 著者・稲葉さんは、

  “パリにいながら」地方を食す”

 ことを目指して、
 地方の名物料理を食べさせてくれるパリのお店を訪ねました。
 その数、30軒!

「……ふしぎなァ、おりょうりがァ、あるゥ!」
「がっるるるぅ……!」(←訳:かっカエルぅ……!)

 カエル――蛙。

 そうよね、カタツムリちゃんだって、
 イノシシだってシカだって食べちゃうのが
 おフランスの人たち、ですものね。

 この御本で、カエル料理を出すお店として紹介されているのは
 パリ9区のブルゴーニュ・レストラン
 『Bourgagne Sud(ブルゴーニュ・シュッド)』。

 テーブルに運ばれてきた《カエルのフリカッセ、ドンブ風》、
 お店の看板料理だそうですよ。
 はい、ボナペティ!

「かッ、かかかッ、かえるゥ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ホントにカエル!)

 看板料理と銘打たれていても、
 カエルくんたちを食すのは今や簡単ではありません。

 フランスでも、農薬の影響なのでしょう、
 カエルくんたち、カタツムリくんたちは激減しています。
 食用のカエルは、
 はるばるトルコやアルバニアから輸入している、とか。
 そのため、普通のレストランやビストロでは
 カエル料理は出されなくなりました……。

「ふァ~、ほッとするようなァ~」
「がるるぐるる~」(←訳:悲しいような~)

 他にも、パリで頑張る地方食のお店がいっぱい♪
 オーヴェルニュの、ジャガイモ餅?風のお料理《アリゴ》。
 スペインに近いバスク地方のピリ辛シチュー《アショ》。
 ブイヤベースとはちょっと違う、《コルシカ風魚のスープ》。

 著者・稲葉さんがロワール地方で見つけたローカルなお料理・食材、
 ブノージュという村での田舎暮らしの様子も
 実に美味しそうで、
 読んでいてワクワクさせられます。

「ふらんすッてェ、こういうゥおりょうりもォ~」
「ぐるるるるる!」(←訳:あるんだねえ!)

 広大な《美食》の国・フランスの、
 多彩な《食》MAP。

 稲葉さんの文章は読み手を楽しい《食》旅行へ
 連れ出してくれます。
 パリのレストランに行く予定はなくとも、
 食いしん坊な活字マニアさんにこの御本は
 ぜひのおすすめ!ですよ♪

「おしゃしんもォ、きれいィ~なのでェ……いただきまスッ!」
「がるぐるるぅがるっ!」(←訳:本は食べちゃだめっ!)
 


 
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闇から、光へ!

2014-09-18 21:47:12 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 もうすぐゥ~はッぴきィ~はろうィんッ♪」
「がるる!ぐるるぅがるる~!」(←訳:虎です!カボチャ飾ろう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 前回記事のオマケ画像で御紹介しましたように、
 街のあちこちにカボチャさんたちが大増殖!
 さらには……本日の読書タイムにまでカボチャさん登場です~!

  



               ―― ハロウィーンの文化誌 ――



 著者はリサ・モートンさん、原著は2012年に、日本語版は2014年8月に発行されました。
 英語原題は『 TRICK OR TREAT : A HISTORY OF HALLOWEEN 』、
 ハロウィーン文化をテーマとしたノンフィクション作品です。

「かぼちゃまつりィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:仮装のお祭り!)

 ハロウィーン、もしくは、ハロウィン。
 それは、オバケやら妖精さんやらの仮装に身を包み、
 お菓子をねだるお祭り……ではありませんよ、もちろん。

 異教徒(キリスト教徒から見ての異教徒、ですね)の新年の祝祭、
 キリスト教徒の死者の祝日、
 秋の収穫祭などなど、
 起源や謂われは多々あるのですが、
 その名の由来ははっきりしているようです。

 『万聖節の前夜(オールハロウズ・イヴ)』。

 もとは、11月1日を『万聖節(オールセインツ・デー)』としていたのが、
 『セインツ』の部分が『ハロウ』になり、
 やがて、『オールハロウズ・イヴ』が『ハロウィーン』になりました。

「ぷふッ♪ それはァ、まるでェ~」
「がるぐーるがるるる!」(←訳:伝言ゲームみたいな!)

 ええ、そうなんですよ。
 本当に《ハロウィーン》って、
 伝言ゲームのごとく
 様々なカン違いや地域的要素を吸収し、
 本来の意味が薄れさせながら、
 地球規模に拡大していった季節イベント、なのです。

 ケルトの祭祀、
 古代ローマのお祭りに
 ガイ・フォークス・デーの花火、
 悪魔の裏をかいた鍛冶屋ジャックの伝説、
 それが、どこをどうしたら
 お菓子ねだりの仮装パーティーになるのやら?

「こんがらがッてまスねッ!」
「ぐるるる!」(←訳:大混乱だ!)

 どうやらひどい混乱の原因は、
 伝言ゲーム同様に、“通信状態の悪さ”にありそうです。

 欧州から新大陸・アメリカへ、
 新大陸から欧州へ、
 お祭りの特徴が伝えられたり戻ってきたりするうちに
 儀式の神聖さは削り取られてしまい、
 遊びが主体のイベントに変身。

 それがまた、電波やWebに乗せられて、
 ぐんぐんヒネくれてゆく……。

「かぼちゃきーんぐゥ!」
「がるるがるる!」(←訳:お菓子お菓子!)

 しかし、著者・モートンさんは
 ヒネくれる過程、
 起源となった古代の祭事、
 ハロウィーンに取り込まれていった各地の文化、
 現在のハロウィーン事情まで
 悠々と“刈り採って”ゆきます。

 すると、表れたのは……
 死ではなく生命を讃えるお祭りの姿?

「くらァ~いィ、あきのよるにもォ!」
「ぐるるるるがるるるるぐる!」(←訳:寒い冬にも負けないぞ宣言!)

 いったい何なんだハロウィーンって?
 と、かねてより思っていた活字マニアさんに
 この御本、おすすめですよ♪

 読み終えたら、晴れ晴れ気分で、さあ!

「はッぴきィ~!」
「がるるぅーる!」(←訳:ハロウィーン!)



 
 
 
 
 

 
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明治・大正・昭和の《おしゃれ》さん♪

2014-09-17 21:30:02 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでスゥ!
 うゥむむゥ~? どれにィしようッ??」
「がるる!ぐるがるる♪」(←訳:虎です!これいいな♪)

 こんにちは、ネーさです。
 2015年版のダイアリーがお店にずら~っ!な季節ですね。
 どれがいいかな~♪『ほぼ日手帳』にしようかしら~♪
 と迷うあまり読書をおサボりの本日は、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~!

  



              ―― 日本のおしゃれ 展 ――



 群馬県高崎市の 日本絹の里(NIPPON SILK CENTER)にて、
 会期は2014年9月11日~10月13日(毎週火曜休館、ただし9/23は開館して9/24は振替休館)、
 『日本絹の里 第29回企画展 池田重子コレクション』と
 副題が付されています。

「きものォ~でス!」
「ぐるる!」(←訳:絹です!)

 世界遺産に指定されたことで一躍注目の度合いが高まった、
 群馬県富岡市の富岡製糸場。
 同じ群馬県内の高崎市にある《日本 絹の里》で
 着物コレクターとして知られる池田重子さんのコレクション展が開催されています。

 池田さんのコレクションは、
 明治から大賞・昭和初期のきもの、帯、帯留、半衿、髪飾り……。

「むゥ! これッてェ、どこかでェ~…」

  

「がるぐるがるるるる?」(←訳:見たことあるような?)

  

 ええ、見たこと、あるでしょ?
 朝の連続ドラマ『花子とアン』は、
 ちょうど“この時代”が背景になっています。

 きもの文化の黄金時代、といわれる明治~昭和初期。

 主人公の花子さんが学生時代を過ごした頃こそ
 黄金時代の最後の輝きであった、と申せましょうか。

「おひめさまァみたいィでス!」
「ぐっるぅる~♪」(←訳:おっしゃれ~♪)

 『花子とアン』ファンの方々、
 池田重子さんのファンの方々も、
 群馬へお出掛けの際は、
 ぜひ本物の《おしゃれ》を御覧くださいね。

 (関越自動車道の前橋I.C.から車で約20分、
  JR前橋駅からバスで行くことも出来ます。
  詳細は、日本絹の里のHPでご確認を!)




   では、ここでオマケ画像も、どーん!
   
   
   『チロルチョコ』さんの
   《ビッグチロル ハロウィン》で、どどーん!と。
   「にしゅるいィのォ、ちょこッ!」
   「がるるるぅ!」(←訳:秋限定だぁ!)
   じわじわ~っと深まってゆく秋……
   朝夕の寒さ&秋の花粉に、
   皆さまどうぞお気をつけて!



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― 真珠色の空、求む。 ―

2014-09-16 21:39:10 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ネーさがァ、ふにゃふにゃァでス!」
「がるる!ぐるるが~る!」(←訳:虎です!腑抜けで~す!)

 こんにちは、ネーさです。
 ジロ、ツール、ブエルタ、と2014年のグランツールが終わってしまって
 なんとも寂しい……んですけれど、
 こういう時こそ、読書でファイト!
 本日は、“ファイター”な美術監督さんの著作を御紹介いたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



              ―― ジブリの世界を創る ――



 著者は種田陽平(たねだ・ようへい)さん、2014年7月に発行されました。
 先ごろ公開されたスタジオジブリ作品『思い出のマーニー』で
 美術監督を務められたのが、この御本の著者・種田さん!

「わほほゥ! じぶりふぁみりィ~♪♪」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:たいへんなお仕事だ!)

 日本中どころか、世界中から注目される、
 スタジオジブリの最新作で美術監督と務めあげる。

 それだけでも大変なこと、ですが、
 種田さんにはもうひとつ、
 たいへん!がありました。

 種田さんが今まで美術監督を担当したのは、
 『スワロウテイル』
 『不夜城』や、
 『KILL BILL』、
 『THE 有頂天ホテル』『ステキな金縛り』……
 どれも、いわゆる《実写》作品です。

 アニメーションの美術を、
 やった経験はない、んですが。

 あのヒト、に目をつけられちゃいました。

「あのひとォ?」
「っるがるる?」(←訳:ってもしや?)

 2012年、種田さんは映画『悪人』の美術を担当し、
 第34回日本アカデミー賞の優勝美術賞を受賞!
 その授賞式会場で、
 会ってしまったんです。

 『借りぐらしのアリエッティ』で
 最優勝アニメーション作品賞を受賞した
 ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんと、
 監督の米林宏昌(よねばやし・ひろまさ)さんに。

 そして、鈴木プロデューサーさんから、

    種田さんは、アニメの美術やらない?

 そう訊かれて、

    もちろん、やりますよ

 と答えたことから、
 いつの間にか、ジブリの次回作では種田さんが美術担当!
 みたいな既成事実が??

「いきおいィッてェ~…」
「ぐるるる!」(←訳:怖ろしい!)

 種田さん、それ以前にもジブリと係わりがありました。
 少年時代に観た『太陽の王子 ホルスの大冒険』は
 強烈な原体験でした。
 『ホルスの大冒険』で場面設定を担当していたのは
 高畑勲さん!と宮崎駿さん!だったのですから、
 種田さんも立派なジブリっ子さん。
 
 となれば、毒気とカリスマ性を持った映画監督が大好きです、と
 言い切る種田さんが、

 アニメの美術……やりたいけど忙しいんで出来ません、
 なんて逃げちゃうはずはありませんよね♪

「おうけしまス!」
「がるる!」(←訳:任せて!)

 スタジオジブリとの出会い。
 アニメの世界を創る。
 美術監督という仕事。
 映画の世界に生きる。
 さらに種田陽平さん×米林宏昌さんの特別対談も!

 映画好きな御方、
 アニメ好きな御方、
 それぞれに愉しく読めて、
 そうだ、あの映画/アニメ、よかったよな~、と
 しみじみ記憶を反芻できる、
 ふところの広さ、いえ、
 “キャパシティの広さ”を備えた一冊です。

「うつくしいィ、しんじゅいろのォ~…」
「ぐる~るがるる!」(←訳:ひろ~い空と雲!)

 どんどん広がってゆく種田さんの世界を
 この御本で実感してくださいね♪




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それは、ピンクの…!!

2014-09-15 21:32:11 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 2014ブエルタ・ア・エスパーニャの総合優勝は地元スペインの
 アルベルト・コンタドールさん(ティンコフ・サクソチーム所属)!

「こんにちわッ、テディちゃでス! やッたァ~♪♪」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!おめでとう~!)

 最終ステージの個人TTもゲリラ豪雨が襲来したりして大変だったんですけど、
 聖地サンティアゴ・ディ・コンポステーラの大聖堂前で行われた表彰式は
 とってもファンタスティックでしたよ♪
 よぉし!本日の読書タイムも負けずにファンタスティックにゆきましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



             ―― ぶたぶたのお医者さん ――



 著者は矢崎存美(やざき・ありみ)さん、2014年1月に発行されました。
 あの!ぶたぶたさんがこの御本ではお医者さんになって
 大活躍してくれちゃいます~!

「ぐッじょぶゥ、ぶたぶたさァ~んッ!」
「ぐるるっ!」(←訳:やるねっ!)

 《ぶたぶた》ファンの方々にはお馴染みの、
 でも、ぶたぶたさんを知らない方々には、
 何のこっちゃ?な《ぶたぶた》シリーズ。

 ここはひとつ、登場人物さんたちの視点を借りて
 御説明いたしましょうか。

 近田孝美(ちかだ・たかみ)さんは、もう困り切っています。
 飼い猫のモカちゃんたら、
 “超”っていうだけじゃ足りないくらい、
 ビビリな性格で、大の人間嫌い。

 獣医さんに連れて行きたいだけなのに、
 抱き上げようとすると
 キィ~!と爪を立てて――

「わきゃッ、あいたたたッ!」
「がっるるるるるー!」(←訳:引っ掻かないでー!)

 ああ、どうしよう。
 今日も診察の受付時間は終わり、
 日が暮れる……。

 夫の長和(おさかず)さん、中学生の娘・瑞穂(みずほ)ちゃんも、
 モカちゃんは警戒しています。
 このままじゃ診断もワクチン注射も出来ないわね、と
 悲壮な空気に包まれていた一家に。

「すくいのォ、てがッ?」
「ぐるる!?!」(←訳:それは!?!)

 往診してくれる獣医さんがいるそうな。

 そんな話を聞きつけて、さっそく頼んでみれば。
 みれば……みれば……えっ? えええっ?

 ピンクのぶた?
 ぶたさんのぬいぐるみが、やって来た??

「ぶたぶたさんでスゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:真打ち登場!)

 ぬいぐるみ、ってだけじゃなく。
 ぶたぶたさん、動きます。
 ぶたぶたさん、喋ります。
 渋い男性の声で。

 ええ、これが、ぶたぶたさん。
 山崎動物病院の院長・ぶたぶた先生。

 啞然呆然とした孝美さんと瑞穂ちゃんですが、
 或る可能性に気付きます。
 確かに、このぶたぶた先生なら
 ビビリのモカちゃんに接近もOKかも?
 診察、できちゃうかも!

「そのとォ~りィ!」
「ぐるるる!」(←訳:出来るぞ!)

 既成概念を吹っ飛ばす痛快な存在・ぶたぶたさん。

 え? ゆるキャラ、きぐるみちゃんが喋るのは
 イマドキ珍しいことじゃない、ですか?
 いえいえ、ぶたぶたさんはね、
 ふなっしーくんよりも長~いキャリアを誇るツワモノです。

 『ぶたぶた日記(ダイアリー)』、
 『訪問者ぶたぶた』、
 『キッチンぶたぶた』、
 『ぶたぶたカフェ』……
 《ぶたぶた》シリーズの御本は他にもたくさん刊行されていますよ。

 しゃべるぶたのぬいぐるみ?って何なの~???

 と思った活字マニアさんは、
 ファンタスティックな《ぶたぶた》本、ぜひ一読を!
 どの作品から読み始めても
 充分に楽しめますので安心してトライしてくださいn♪

「よめばァ、かならずゥ!」
「がぅるるぐる!」(←訳:ファンになる!)




 
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《奇想》の日誌。

2014-09-14 21:32:37 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 2014ブエルタ・ア・エスパーニャも大詰め!
 現地時間明日の第21ステージ個人TTで王者が決定しますよ~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ことしはァ、とくべつゥ!」
「がるる!ぐるるがーる!」(←訳:虎です!聖地がゴール!)

 例年でしたら、マドリッドにゴールするところを
 今年は聖地サンティアゴ・ディ・コンポステーラにゴール!するんですよ。
 結果を心待ちにしつつ、
 さあ、本日の読書タイムを、どうぞ~!

  



              ―― 奇想の発見 ――



 著者は辻惟雄(つじ・のぶお)さん、2014年6月に発行されました。
 『ある美術史家の回想』と副題にありますように、
 美術史家として知られる著者・辻さんの“回想”録です、が……。

「ううむゥ! かいそうろくゥなんてェ~」
「ぐるがるるるっ!」(←訳:まだ早いですっ!)

 そうよね、
 辻さんにはまだまだガンバっていただかなくちゃ!
 なんてったって、
 アート好きな方々&活字マニアさんにとって、
 辻さんは《恩人》です。

 もしも、辻さんの著作の数々がなかったら、と思うと。

「こわいィ!」
「がる!」(←訳:不安!)

 昭和45年(1970年)春、
 『奇想の系譜』
 と題された御本が書店さんに並びました。

 辻さんが著したこの御本こそ、
 日本の美術評論界に大転換を促す
 エポックメイキング的な“伝説の一冊”!

 新発見と再評価――
 岩佐又兵衛さん、
 曽我蕭白さん、
 伊藤若冲さん、
 長沢蘆雪さん、といった江戸期の絵師さんたちを
 表舞台に引っ張り出したのは
 辻さんのこの御本のチカラです。

「しるひとぞォしるゥ、からァ~」
「がるぐるぐるがるる!」(←訳:広く知れ渡る画師へ!)

 『若冲』ってどう読んだらいいの?
 それは『じゃくちゅう』と読むのだよ、と
 美術の専門家さんたちはもちろん迷いもしなかったでしょうけれど、
 専門家でもない私たちには『??』だったのが、
 すんなり『じゃくちゅう!』と言えるようになったのは、
 辻さんの功績ですね。

 そこに到るまでの、
 辻さんの少年時代、学生時代、
 ひょんなことから修士論文で岩佐又兵衛さんの絵巻を取り上げ、
 本格的に又兵衛研究を開始。
 文化財研究所職員を務めるかたわら、
 辻さんはアンテナを巡らせます。

   《あッと驚くような画家が、まだいるはずだ》と。

「いるいるゥ!」
「ぐるる!」(←訳:いたよ!)

 若冲作品のコレクターであるプライス夫妻との出会い、
 米国の美術館に収蔵されている日本美術品の精査、
 大学の学長さんになり、
 現在はMIHO MUSEUM(ミホ美術館)の館長さんに。

 けっこうな波乱万丈“体験”記は、
 読む側はつい期待しちゃいますね。

「もッともッとォ!」
「がる!ぐるるる!」(←訳:発掘!発見して!)

 アート好きさん&
 日本美術好きさんは、
 この御本(装幀がシャレていて笑!)と、
 辻さん著『奇想の図譜』『日本美術の歴史』
 『ギョッとする江戸の絵画』も、
 ぜひ一読してくださいな~♪♪



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江戸の美女、日本の美女。

2014-09-13 21:40:29 | ミュゼ
「こッ、こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
 ひゃわわァ! ひょうがァ、ふッてきたでス!」
「がるる!ぐるがるる~!」(←訳:虎です!連休なのに~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ただいま、ここ東京・八王子では雷がゴロゴロ、
 雹(ひょう)がビシバシ降っています。
 せっかくの連休になんで~?と嘆きながらも、
 読書おサボりの本日はアート情報を、どうぞ~!

  



           ―― 鏑木清方と江戸の風情 ――



 千葉県千葉市の千葉市美術館にて、
 会期は2014年9月9日~10月19日(第一月曜日の10/6は休館)、
 美人画の第一人者として知られた
 鏑木清方(かぶらき・きよかた)さんの展覧会です。

  

「おおォ♪ びッじ~んッ♪♪」

  

「ぐるぅる~♪♪」(←訳:おしゃれ~♪♪)

 鏑木さんは、明治11年(1878年)という
 まだ江戸の風情が色濃く残る時代、
 東京・神田に生まれました。
 没年は昭和47年(1972年)……
 明治・大正・昭和を生き抜いた画家さんの目は、
 自然と、江戸の美の中に日本の美を探したのでしょうか。

「きものにィ、おびッ!」
「がるるる!」(←訳:結髪に櫛!)

 鏑木さんが幼少時に親しんだ草双紙、
 修業時代の作品、浮世絵研究、
 江戸に取材した官展出品作、
 本領たる美人画……等々の
 多岐に渡る展示作品は
 会期中展示替えが行われる予定です。

 ファンの方々は、お出掛けする前に
 千葉市美術館HPで詳細をチェック!
 もしくは美術館にお問い合わせを!

「おてんきにィ、きをつけてェ~」
「ぐっるがっるぅ~る!」(←訳:いってらっしゃ~い!)





   はい、ここで恒例のオマケ画像は、といいますと~…
  
  
  『グリコ』さんの
  《Palitte パリッテ》!
  「ひるまはァ、まだまだァあぢぢィ~でスからッ!」
  「がるるるぐるるる!」(←訳:冷たくて美味しい!)
  パリパリ食感のチョコレートとアイス、
  ショコラマニアさんはぜひ実食を。


  
  では皆さま、穏やかな連休をお過ごしくださいね~♪


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理系だけど、体育会系!

2014-09-12 21:33:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 れんきゅゥだァ~♪♪」
「がるる!ぐるるる~♪」(←訳:虎です!お休みだ~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 新学期が始まってアタフタしていた学生さんには待望の三連休ですね。
 本日は、お休み気分がより盛り上がる楽しい御本を、
 さあ、どうぞ~!

  



          ―― 理系アナ桝太一の 生物部な毎日 ――



 著者は桝太一(ます・たいち)さん、2014年7月に発行されました。
 ええ、桝さんって、あの御方ですよ。
 私たちがよくTVで拝見している――

「あなうんさーのォ、おにいさんッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:日テレの顔!)

 TVマニアさんはよく御存じのことでしょうが、
 民放のアナウンサーたちの中で、
 桝さん、ちょこっと“変種”系さんです。

 東大卒、というのは、有名なアナウンサーさんやキャスターさんには
 ちらほら見受けられますよね。
 ただ、農学部水園環境専修、とか
 農学生命科学研究科修了、となると、
 おやや?と思いますでしょ。

「のうがくぶゥ~!」
「がるぐるぅ!」(←訳:生命科学ぅ!)

 つまり、御本の書名にもありますように、
 桝さん、理系さん、なのです。
 彼を笑顔にする話題とは、
 アサリであり、アナゴの耳石(じせき)であり、
 東京湾や八丈島や西表島の大自然。

 そんな理系青年が、どうしてまたTV局に就職しちゃったのか……?

「そのォきッかけはァ~」
「ぐるるる!」(←訳:少年時代!)

 文学少年で虫取り大好きな少年であった桝さんは、
 中学生となって生物部に入部します。

 そのこと自体は、珍しくもありませんよね。
 虫屋さんたちの王道コースです。

 生物部――なんとなく、顕微鏡ばかり覗いて
 室内にこもりがちの部活動、って気がしますが……

 桝さんが入部した学校の生物部は
 フィールドワークが第一!
 そのために体力向上を!
 と考える体育会系生物部だったのでした。

「たいいくかいけいィ~…」
「がるるるぅ~…」(←訳:筋肉派かぁ~…)

 基礎体力をつけるべく、
 今日も桝少年は筋トレをし、走り込みもいたします。

 走るコースは、
 某女学院の周囲を二周する6キロや、
 某女学館への往復10キロ弱。

「…………」
「…………」

 えー、ちなみに、桝さんが通った学校は男子校だったのです。
 女子高の周りを走る青少年たちの姿に、
 なんだか生物部的な情熱が見え隠れいたしますね。

 そうして、真の生物部員となった桝さんは
 農学部へまっしぐら。
 大学でもまた、フィールドワークにどっぷり漬かります。
 海で、島で、浅瀬で、
 華やかな生活とは縁もなく……?

「ふなよいィ、したりィ~」
「ぐるぐるるがるるる~」(←訳:統計作業で泣いたり~)

 研究者魂を胸に秘めた人気アナウンサーさんの半生記は、
 予想外にバラエティ向き、でしょうか。
 読後は、人気投票で桝さんに一票入れたくなること必至の
 愉快な御本です。

「りけいさんもォ、ぶんけいさんもォ!」
「がるるぐる!」(←訳:読んでみて!)

 桝さん御自身が描いた!というイラストも
 楽し、いえ、ラブリーなので、見逃さないでくださいね~♪
 



 
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― 哀しい《王》さま ―

2014-09-11 21:40:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 りんどうのォ、おはながァ、きれいィでス!」
「がるる!ぐるるるがるるるぐる?」(←訳:虎です!月見草も咲いてるかな?)

 こんにちは、ネーさです。
 ススキが揺れる原っぱ・川原には
 秋の花粉を振りまく草花たちも揺れています。
 アレルギー体質の方々はご注意くださいね。
 花粉予防のマスクを装着して、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本をどうぞ~!

  



            ―― 哀しすぎるぞ、ロッパ ――



 著者は山本一生(やまもと・いっしょう)さん、2014年7月に発行されました。
 『古川緑波日記と消えた昭和』と副題が付されています。

 古川緑波(ふるかわ・ろっぱ)さんこと“ロッパ”さん……っていっても、
 おそらく――

「むゥ? どなたァでスかッ?」
「がるるるぐるる?」(←訳:何してる人だろ?)

 そんな反応が普通のこと、だと思われます。

 けれど、かってはロッパさん、
 日本でその名を知らぬ者はないというくらい、
 一世を風靡した御方でした。

 1903年、東京麹町に生まれたロッパさんの
 お父上は加藤照麿男爵。
 帝国大学総長を務め、
 森鴎外さんの友人としても有名な、本物の華族さんです。
 幼いうちに、縁戚の古川男爵家の養子となったロッパさんは
 生まれも育ちも、やはり華族の一員、であるのですが……

 選んだ職業が、ちょっと、いえ、だいぶ変わっていました。

「かわッたァ~しょくぎょうゥ??」
「ぐるるる?」(←訳:というと?)

 喜劇王。

 昭和の喜劇王とも呼ばれ、
 映画、舞台、ラジオで大活躍し、
 声帯模写もすれば歌もできる!

 昭和10年代には《東宝のドル箱》であったそうですから、
 華族さんの余技ではありません。

 正真正銘の、大スターさんだったのですよ。

「おんぞうしィさんなのにィ?」
「ぐるるぅるる!」(←訳:コメディアン!)

 ロッパさんは文才のひと、でもありました。

 探偵小説家の浜尾四郎さん(浜尾四郎子爵)はロッパさんの実の兄。
 ええ、一族の遺伝だったのでしょうか、
 文筆の才は。

「すごいィ~おうちィ、なのでスゥ!」
「がるる!」(←訳:溜め息!)

 公演や撮影、ラジオ出演の仕事がどんなに忙しくとも、
 ロッパさんが欠かさなかったのは、日記。

 業務日誌のように、
 今日は誰と会ったか、
 舞台の出来栄え・批評はどうであったか、
 記述しておく、んですね。

 この御本の著者・山本さんは
 ロッパさんの日記と
 当時の資料をもとに
 古川緑波――本名・古川郁郎さんの生涯を追いかけます。

 華やかな、喜劇王の時代。
 非国民と罵られたこともあった、混乱の戦中と、戦後。
 やがて、人気は徐々に
 新たなスターたちに移ってゆき……

「あうゥ~、それはァ、つらいィ~…!」
「ぐぃーるるるるるがるるぅ~…」(←訳:ショービジネスは非情だぁ~…)

 ひとりのボードビリアンの、苛烈な一生。
 栄光も凋落も、
 カムバックへの希望も喜びも、
 ゾッとさせられる苦痛も、
 ここに凝縮してあるかのような。

 昭和史になんて興味ないわ!という御方には
 見向きもされない《評伝》かもしれません。
 でも、歴史好きさん&演劇史好きな活字マニアさんは
 夢中になっちゃうかもしれない、
 2014年きっての労作・力作です!

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

「よみごたえェ、たッぷりィでス!」
「がるるぐる!」(←訳:御堪能あれ!)
 



 
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