テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

黄金の手で。

2015-08-11 21:48:18 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こうそくどうろォじゅうたいィ、はじまりましたでス!」
「がるる!ぐるがるるぐるる!」(←訳:虎です!道中お気を付けて!)

 こんにちは、ネーさです。
 夏旅のハイシーズンとなって、
 帰省の旅、観光の旅を
 満喫しておられる活字マニアさんもおられましょう。
 本日の読書タイムも、テーマは旅!
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



          ―― イタリアの小さな工房めぐり ――



 著者は大矢麻里(おおや・まり)さん、2015年6月に発行されました。
 ううむ、題名を耳にしただけでも
 テンション上がりますねえ♪♪
 美景に恵まれた観光大国イタリアと、
 高品質な工芸品の組み合わせは最強でしょう♪♪

「わくわくッ! ちいさなァ、こうぼうにはァ~」
「ぐるるがるる?」(←訳:どんなモノが?)

 著者・大矢さんは、イタリア在住20年、
 語学テキストの執筆なども手掛ける
 イタリアコラムニストさんです。

 そんな“イタリアに関してはベテラン”な御方が、
 はじめはちょっと遠慮がちに、
 そのうち足音も軽やかに訪ねてわまるのは、
 21の小さな工房。

 その殆どが、
 家族経営を基本とする
 ハンドメイド製品のファクトリーです。

「むふふッ、いたりあァらしィでスねッ♪」
「ぐるるるるがる!」(←訳:職人さんが主役!)

 手縫いの靴工房に始まる大矢さんの歩みは、
 極細の銀線で作られる装飾品フィリグラーナ、
 ハープ、
 伝統的なレース編み、
 マーブル紙、
 伝統的なジュエリー……と、
 イタリアならではの美を知る旅でもあるようです。

「はーぷゥ!」
「がるるぐーる?」(←訳:楽器のハープ?)

 ええ、そうです、楽器のハープ!

 私ネーさ、初めて知りました。
 イタリア・ピエモンテ州には世界屈指のハープメーカーがある!
 ヴァイオリンだけじゃないのねえ、
 楽器王国ナンダワ、イタリアって♪

「おおッ! せいさくちゅうのォ、おしゃしんッ!」
「ぐるるっるがるるるぐーる!」(←訳:こうやって造るんだハープ!)

 Salvi Harps(サルヴィ・ハープ社)というハープ工房は、
 ハープ奏者さんにとっては憧れの楽器工房、なのでしょうか。
 
 お! 著者・大矢さん、御本の後半では、
 また別の楽器の工房さんを取材していますよ。
 こちらは、オカリナの工房です♪

「おかりなはァ、いたりあァうまれッ??」
「がるるぐるー!」(←訳:それも初耳ー!)

 ボローニャ近郊の、ブドゥリオ。
 その小さな村がオカリナ誕生の地、なんですね。
 ボローニャの方言で小さなガチョウを意味する
 「ucareina(ウカレイナ)」が
 「ocarina(オカリナ)」になった、という説があるそうよ。

「おかりなのォねいろはァ、いたりあのォねいろッ♪」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:トトロも吹いてた!)

 月夜の大樹でトトロが奏でた音色を
 想い浮かべつつ、
 さらに巡るは、
 イコン画、
 彫金レリーフ、
 そして自転車。

 はい!
 イタリアはロードレース競技などに使用される
 完全ハンドメイド自転車工房の王国でもあるんです♪♪

「くふゥ! きゃッこいいィ!」
「がるるるぐる!」(←訳:輝いてるよう!)

 21の工房のどれかひとつで、
 或いはふたつ、みっつ、いえ、全部で、
 読み手さんの知欲&物欲アンテナが
 ピピン!と反応するのは確実です。

 こころを潤してくれる、
 うつくしいもの。
 それを世にを送り出す職人さんの手。

 活字マニアさんも旅好きさんも、
 ぜひ、一読を。

 
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振り返れば、ズシン!と足音が。

2015-08-10 21:48:29 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 やッとォ、なつやすみィ~!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!大人も夏休み!)

 こんにちは、ネーさです。
 《お盆休み》週間がやってきました。
 待望のお休みだ!という御方、
 お盆週間も仕事よ!という御方も、
 ヒマを見つけては、さあ、読書タイム!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



             ―― 日本怪獣侵略伝 ――



 企画・キャラクター原案は寒川江弘さん、
 著者は収録順に、村井さだゆきさん、小中千昭さん、中野貴雄さん、會川昇さん、
 井口昇さん、上原正三さん、2015年4月に発行されました。
 『――ご当地怪獣異聞集――』と副題が付されています。

「ほぺッ? ごとうちィかいじゅうゥ~??」
「ぐるがるるっ」(←訳:ゆるキャラですかっ)

 いいじゃありませんか、都道府県や市町村ごとに
 公認や非公認のキャラクターちゃんたちが存在するのなら、
 怪獣さんたちに出身地があり、
 日本を元気にしてくれるご当地怪獣がいても。
 けれど、なぜいま怪獣なのか?というと――

 御本の冒頭には、
 企画者の寒川さんによる
 《今、日本に怪獣が足りない!》論が掲げられています。
 その一部をちょっと拝借させていただきましょう。

   書店に並ぶ怪獣の研究本、
   怪獣フィギュアなどは
   すべて過去の遺産の食いつぶしだ!
   日曜朝の番組にも怪獣は居ない。
   輸入品のKAIJUで君は満足か?

   新しい国産怪獣映画をもい待っていられない!
   ならフィギュアから先にドンドン作ってやれ!
   映画があってそこからフィギュアが作られる、
   その流れを逆にしてやれ!
   いつかそれが映画へと繋がるように……。

「わほうゥ! あつきィこころざしィでス!」
「がるるぐる!」(←訳:怪獣愛だね!)

   そんな想いから始まった『ご当地怪獣プロジェクト』。
   先ずは第一歩。
   フィギュアから小説に進化した!
   新しい国産怪獣誕生の瞬間を見逃すな!

 という経緯があり、
 この御本は編まれました。

 6人の作家さんによる6編の怪獣物語は、それぞれ、
 新潟県、東京都、大阪府、
 千葉県、神奈川県、沖縄県、
 を舞台にしています。

「かながわけんとォ、とうきょうとォ!」
「ぐっるがる!」(←訳:メッカだよ!)

 ええ、ゴジラの上陸以来、
 東京都と神奈川県は怪獣発生率で
 常に他道府県を一歩リードしてきました。

 けれど、東京と神奈川のお隣り、
 千葉県を忘れてはいけません。

 會川昇さん著『伝奇怪獣 バッケンドン登場』では、
 ゴジラよりも古くその起源をさかのぼる?
 とある怪獣が牙を剥くのです。

 すなわち、
 《南総怪異八犬獣》。

「はッけんでんッ? ッていうとォ?」
「がるぐるるー!」(←訳:馬琴さんだー!)

 江戸時代も煮詰まった文政四年(1821年)、
 ひそかに囁かれる噂がありました。

 近ごろ、巷で大評判の『八犬伝』を読んでは、
 安房国へ“八犬伝詣で”をする者の多いこと。
 しかし……

 “八犬伝詣で”をすると、
 無事に帰れない……?

 山中で、行方知れずになる……

 いや、怪獣に食われるのだそうな……

「ひょえええェッ!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:それ有り得そう!)

 噂の真偽を確かめんと、安房国富山(とみさん)山中に分け入る、
 いわくありげな男たち。
 彼らがそこで目にしたものは――

「わうううゥッ、これはッ!」
「がるるぐるぐる!」(←訳:助けて馬琴先生!)

 古典と伝奇ミステリが混然となって怪異の雄叫びに揺れる
 秀逸な怪獣ファンタジー、
 時代小説好きな活字マニアさんにおすすめですよ♪
 
 いやー、他の作品も詳しく御紹介したいのですが、
 題名だけでネタばらしになっちゃいそうなものもあり、
 挿絵の愉しさについては、
 これはもう御自身の眼で見ていただかないとー!

「さしえッ、ちゅうもくゥでス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:どれも超力作!)

 怪獣を愛する皆さま、
 ぜひ一読してくださいね~♪
 

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~ 消えぬ光 ~

2015-08-09 21:54:20 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あちこちでェ、ふッとぼーるゥ!」
「がるる!ぐっるーがる!」(←訳:虎です!サッカー開幕!)

 こんにちは、ネーさです。
 英プレミアリーグが開幕し、
 私ネーさが応援する伊ユヴェントスも初公式戦を戦いました。
 長崎原爆忌の今日、欧州サッカーを観戦していると、
 やはり《平和》を感じさせられますね。
 英国人やベルギー人のMFさん、スウェーデン人のCFさん、
 日本人のDFに、スペイン人のGK、
 チリやブラジルのスター選手さん……と、
 もはや国境に鉄の壁は無し。
 この《平和》が続くようにと祈りながら、
 本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



           ―― 新宿ベルエポック ――



 著者は石川拓治(いしかわ・たくじ)さん、2015年4月に発行されました。
 『Sinjuku Belle Epoque』と仏語題名が、
 『芸術と食を生んだ中村屋サロン』と日本語副題が付されています。

「あはァ! なかむらやさんッ!」
「ぐるがるーる!」(←訳:あのカレーの!)

 はい、そうです、
 東京・新宿にお店を持ち、
 『カリー』の美味しさで広く知られる中村屋さん。

 この御本は、明治期に中村屋さんを創業した、
 相馬愛蔵(そうま・あいぞう)さんと
 相馬黒光(そうま・こっこう)さん夫妻、
 そして荻原碌山(おぎわら・ろくざん)さんという、
 三人が織り成したベル・エポック――
 “美しき日々”に光をあてたノンフクション作品です。

 今でこそ名店として揺るぎもない中村屋さんですが、
 その誕生は意外なものでした。

 お店の名前は中村、なのに、
 創業した人の名は相馬、って……?

「うむゥ? いわれてェみればッ?」
「がぅっるぐる?」(←訳:ちょっとヘン?)

 実は、中村屋さん、
 もとは東京帝大前にお店を構えるパン屋さんでした。

 それを、明治34年のこと、
 店舗からパン製造道具、職人さんたち働き手をも
 丸ごと買い取ったのが、
 相馬愛蔵さんだったのです。

「ていだいまえェのォ、ぱんやさんッ?」
「ぐるがるぐるー!」(←訳:今と全然違うー!)

 愛蔵さんと、黒光さんこと良(りょう)さんは、
 経済的に傾いていたパン屋さんを
 懸命の努力で立て直し、
 明治40年には新宿に支店を開店する運びになりました。

 その当時の新宿ときたら、
 町はずれで、非常に見すぼらしくて、
 商売繁盛など覚束ないと思われたのですが。

「せんけんのォめいィ、でしたでス!」
「がるる~!」(←訳:大繁盛~!)

 お店の本拠を、本郷から新宿三丁目の新店へ移したのは
 明治42年の出来事。

 その前年に、相馬夫妻は
 懐かしい友人と再会し、喜び合います。

 友人の名は、荻原守衛――
 のちに、荻原碌山として
 日本美術史に名を刻む非凡な彫刻家さんでした。

「テディちゃ、しッてるでス!」
「ぐるるるがるるぐるるる!」(←訳:安曇野に美術館あるよね!)

 相馬夫妻、そして碌山さん。

 三人を核に、
 日本で初めて“サロン美術”が育まれてゆく様子を、
 著者・石川さんは静かに追ってゆきます。

 つかのまの、光。
 明治から大正、昭和と変貌してゆく世情と世界の裾で
 生まれては散らばっていったもの。

「それがァ、べるえぽッくゥ?」
「がるぐるる?」(←訳:佳き思い出?)

 単なる思い出で終わらせてはいけない、
 嵐の前の“美しき日々”――良き時代の記録を、
 活字マニアの皆さま、ぜひ。
 



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2015の、八王子まつり。

2015-08-08 21:44:14 | おまつり
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おまつりィだァ、わッしょォ~いィ!」

  

「がるる!ぐるがっるぅる!」(←訳:虎です!皆でわっしょい!)

  

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、私どもの地元・八王子の、年に一度のお祭り、
 《八王子まつり》が今年も
 8月7日・8日・9日のスケジュールで開催されています。
 昨日7日は、生命に危険を感じる酷暑だったりして、
 今年はおまつり見物を止めておこうかなぁ……とも思いましたが、
 ぴいひゃらら♪……と祭囃子が聞こえてきたら、
 もういけません、
 お祭り好きの血が騒ぎます。
 なので先ほど、山車巡行を少しだけ観てまいりました。
 本日は、その様子をいつもより大きめの写真で、どうぞ~♪ 

  

 ↑こちらは、八日町一・二丁目の山車さん。
 お揃いの半纏のチビっ子ちゃんたちがカッコイイです!

  

 ↑横山三丁目の山車では、お囃子の太鼓さんが……

  

 ↑お二方とも美人さんでした♪

「きゃッぽゥ!」
「がるぅる!」(←訳:おしゃれ!)

  

 ↑甲州街道の交差点に、
 中町の山車と、南町の山車が並んで、

  

 ↑元横山町の山車もやって来ました!

  

 ↑そこに加わる、横山町三丁目の山車と、

  

 ↑三崎町の山車ではキツネさんが舞い、

  

 ↑こちらでは子どもたちが舞い手をつとめ、

  

 ↑見物のチビっ子衆と握手♪

  

 獅子舞のお獅子に頭をガブリと噛まれたら
 ラッキーカムカム!
 というのと同じノリなんでしょうか、
 舞い手の子どもさんたち&キツネさん、
 たいへんな人気です。
 次から次へとチビっ子ちゃんがやってきて記念の握手!

「みんなでェ、らッきーかむかむッ!」
「ぐる~!」(←訳:招福~!)

  

 午後六時を過ぎて、《ぶっつけ》も始まりました。

 《ぶっつけ》とは、
 山車がすれ違うとき、山車を寄せてお囃子を競い合うことを謂います。
 お囃子の合戦、ですね。
 相手のお囃子のリズムにつり込まれちゃったら敗け、ですよ~♪

「へいわなァ、たたかいッ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:お祭りだもんね!)

  

 ↑山車に後れをとってはならじと
 横山町一丁目の御神輿も、いざ、渡御!

「わッしょいィ!」
「がるるぅ!」(←訳:よいしょ!)

 山車は全部で19台……
 すべてを見学するのは難しいんですけれど、
 明日9日も夕方から巡行が行われます。
 我こそは!な祭りマニアさんは
 八王子にいらしてくださいね。
 
 さて、本日のおまつり情報を〆る画像は↓こちらで!

  

 横山町三丁目の会所では、
 八幡八雲神社遷宮を記念して
 大正時代に制作された獅子頭を拝見できます。
 総金箔、高さ約1メートル、
 獅子頭としては市内最大の大きさ!

 私ネーさ、ちょっと感激しました。
 泉鏡花さんの『天守物語』に登場する獅子頭さんも
 こんな感じかしら~♪

「きらきらのォ~」
「ぐるるる!」(←訳:まばゆさ!)

 各地でお祭りや花火大会が大賑わいな今週末。
 どうか皆さま、楽しい休日を過ごされますよう。



  
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ふかふか、もふもふの、《謎》。

2015-08-07 21:49:08 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ネーさッ! にゅーすゥでスよゥ!」
「がるる!ぐるがるー!」(←訳:虎です!これ見てー!)

 こんにちは、ネーさです。
 えっ?なになに?あ、ディノスさんからメルマガが来ていて……
 んまぁ!《となりのトトロ》ぬいぐるみをシュタイフ社が制作?
 可愛いわー!
 お値段¥45,360(税込)も凄いわー!
 これは本日の読書タイムの主役さんに報告しないとね♪
 という次第で、こちらを、どうぞ~! 

  



          ―― 回想のぬいぐるみ警部 ――



 著者は西澤保彦(にしざわ・やすひこ)さん、2015年6月に発行されました。
 はい! ぬいぐるみ愛を語らせたらこの御方!ですよ。
 シリーズ前作『ぬいぐるみ警部の帰還』で
 ミステリ好きな活字マニア諸氏を魅了した
 音無美紀(おとなし・よしき)警部です~♪

「ぼくらのォ、ともだちィ!」
「ぐるがるる!」(←訳:大の理解者!)

 音無警部、
 まさに《ぬいぐるみの友》でございます。

 眉目秀麗、頭脳明晰、しかもエリート、ですのに、
 殺風景な事件の現場に
 キュートなぬいぐるみちゃんが居合わせようものなら、
 警部さん、そわそわし始めちゃいます。
 その上、ぬいぐるみが事件の謎に絡んできたりしたら、
 平常心ではいられません。

    こんなにかわいい子を犯罪に巻き込もうとするなんて!

 と、その心は嘆きに震えるのでした。

「いいぞッ、けいぶさんッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:討つべし巨悪!)

 音無警部の心情に共鳴した方々は多かったのでしょう。
 著者・西澤さんも『あとがき』で

    一冊で打ち止めのつもりだった――

 そう述べておられますが、
 めでたくもシリーズ再開となりました。
 さあ、こちらの新作でも
 警部さんにモフモフっと謎を解いていただきましょう♪

 まずは御本冒頭の第一話、
 『パンダ、拒んだ』から!

「……ぱんだァ??」
「……ぐるる?」(←訳:……拒んだ?)
「だじゃれェ、でスかッ???」

 音無警部、事件現場で首をひねっています。
 彼が持っているのは、
 特大のダンボール箱。

 宅配便で発送する直前だったか、と思われる、
 ダンボール箱の伝票の品名欄には、
 《ぬいぐるみ》の字が。

「わほゥ!」
「がるっ!」(←訳:出たっ!)

 箱の中身は、
 いえ、音無警部的に表現するなら、
 箱の中にいたのは、
 確かに、ぬいぐるみの子がひとり。

 そうとなれば、警部の頭脳は高速回転したします。

 ここで、何が起こったのか?
 否、何が起ころうとしていたのか?

「ぬいぐるみィたちのォ、ためにィ!」
「ぐるがるる!」(←訳:事件解決を!)

 警部さんはもとより、
 部下の刑事さんたちもみな個性豊か、
 被害者さんも加害者にも強烈キャラが揃ってますが、
 ぬいぐるみ好きな方々には
 楽しくてたまらない一冊です♪

 もちろん、《謎》の本気度合いも強烈ですから、
 ミステリ好きさんにもおすすめですよ。

「ぬいぐるみィたちのォ、ためにィ!」
「がるる!」(←訳:読破を!)

 短編5作から成る本格推理作品、
 ぜひ一読してくださいな。
 
 

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ニャンダフル×100!

2015-08-06 21:33:13 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、はちがつゥむいかッ!」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!記憶すべき日!)

 こんにちは、ネーさです。
 広島平和記念日・広島原爆忌である本日の読書タイムは、
 一見、戦争や平和とは関係なさそうな、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

  



   ――猫本専門 神保町にゃんこ堂の ニャンダフルな猫の本100選 ――



 著者は神保町にゃんこ堂 アネカワユウコさん、2015年3月に発行されました。
 フィクションじゃありませんよ♪
 『神保町にゃんこ堂』さんはちゃあんと実在する本屋さんです。

「でもォ、ちょびッとォ、わかりにくいィ~??」
「ぐるるがるる!」(←訳:小さいからね!)

 東京・千代田区の神田神保町2-2、
 神保町の交差点にある『姉川書店』さん。
 このお店の一角、いえ、半分を占めて“商い中”なのが、
 猫の御本の専門店『にゃんこ堂』さんです。

 茶トラの店長ネコ・リクオくんは
 万年不在、なのだそうですが、
 2013年にオープンして以来、
 ニャンコ好きさんには大人気!
 リクオ店長いわく、
 
    《猫好きホイホイ》の異名をとっているほど

 の猫本の聖地になりました♪

「しょせきィだけじゃァ、ないィのでス!」
「がっるるぐるるる!」(←訳:グッズもたくさん!)

 猫店長・リクオくんの部下さんである
 アネカワユウコさんが、
 リクオくんに代わり、案内してくださるのは
 猫好き&動物好きなら頬が緩みっぱなしの
 珠玉の猫本と、
 猫をテーマにしたグッズ、
 コラム、インタビュー、
 くまくら珠美さんによるコミック……

 もうどこを切っても、いえ、どこをひらいても、
 猫ネコねこ、なのですね。

「もふもふゥ、でス!」
「ぐるがる!」(←訳:毛玉です!)

 リクオ店長と私たちの好みは重なっているのでしょうか、
 拙ブログで御紹介したネコ本も
 『にゃんこ堂』に置かれているようです。

 『猫は神さまの贈り物《小説編》』、
 『江戸猫ばなし』
 『旅猫リポート』
 『明日もいっしょに起きようね』
 『夏への扉』や『ねこはい』
 『ボブという名のストリートキャット』。

「こッちのォ、にゃんこもォ~♪」
「がるるる!」(←訳:可愛いぞ!)

 ええ、記事にはしておりませんが、
 私ネーさが大々好きな猫本、
 
 『本日のスープ』
 『ありがとう!わさびちゃん』
 『ポテト・スープが大好きな猫』
 《くるねこ》シリーズ、

 といった御本なども
 『にゃんこ堂』のロングセラーらしいわ♪
 
「ほんッとうゥにィ~!」
「ぐるる!」(←訳:猫専門!)

 こうして楽しくニャンコ本を語ることが出来るのは、
 やはり、平和だから。

 散歩するワンコに目を細め、
 仔猫を見かけたといっては騒ぎ、
 カモの仔たちの行進に声援を送り、
 セミの脱け殻に王蟲を想ったりするのは、
 いま、この国が戦争をしていないから。

 キノコ雲の下で
 数えきれない生命が失われていった日が、
 二度と、
 世界のどこでも再現されることのないようにと願いつつ、
 さあ、皆さま、
 ちびっこ猫たちの寝顔に微笑んでください。

 これが平和だ、と。
 
 

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日本初!が、ぞろぞろぞろ~っと?

2015-08-05 21:28:30 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ようこそッ、かせきのォせかいィへェ!」
「がるる!ぐるー!」(←訳:虎です!骨だー!)

 こんにちは、ネーさです。
 読書をサボって本日お送りする展覧会情報は、
 いかにも夏休みちっくな、
 近日公開!な例の映画をも意識した、
 こちらの特別展を、さあ、どうぞ~!

  



              ―― 生命大躍進 ――



 東京・上野の国立科学博物館にて、
 会期は2015年7月7日~10月4日(9/7、9/14、9/28は休館)、
 『Leaps in Evolution - Tracing the Path of Vertebrate Evolution』と英語題名が、
 『脊椎動物のたどった道』と日本語副題が付されています。

「きょうりゅうゥとはァ、ひとあじィちがうゥ~」
「がるぐるる!」(←訳:化石なのだ!)

 そうね、この展覧会は、
 副題にもありますように、
 脊椎動物の化石を中心に構成されています。
 その多くが、日本初公開となる貴重な標本で、
 例えば……

  

 95%の骨格が残る“奇跡”の霊長類化石『イーダ』。
 ノルウェーのオスロ大学自然史博物館所蔵の、
 4700万年前の生物の化石です。

「きゅうじゅうゥごッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:なるほど奇跡的!)

  

 ↑こちらは、最古の哺乳類!だそうよ。
 北京自然博物館所蔵の、『ジュラマイア』。
 北京以外での展示は世界初!なんですって。
 そして、次は――

  

「むゥ! これはァ、ずかんでェみたことあるゥでス!」
「がるるるるるるる!」(←訳:アノマロカリスだ!)

 一時期話題となった、
 バージェス頁岩(けつがん)動物群38点も、
 日本初公開!
 それから――

  

 日々研究が進む、化石人類の頭骨標本も
 しっかり展示されますよ。
 
 他に、実物大の復元模型の展示、
 本物の化石に触ってみよう!のコーナーなどもあるこの展覧会、
 今秋から来夏にかけ、
 名古屋市科学館、
 愛媛県美術館、
 大阪市立自然史博物館、
 岡山シティミュージアムへも巡回予定です。

「たァ~くさんのォ、かせきィ!」
「ぐるがるる!」(←訳:見学しよう!)

  

 ……見学はいいんですけどねー、
 私ネーさ、
 コイツだけはちょっとパス!
 夜道で会いたくないわ!絶対に!と思ったのが、
 ↑これよ、これ!
 『ウミサソリ』!
 体長2.2m、
 史上最大の節足動物っていうこれ!
 皆さまもお気を付けくださいね、
 こんなのが背後からズダダダダ~っとやって来たら……!

「だいじょぶゥでスゥ!」
「がるぐるがるるる!」(←訳:もう絶滅してます!)
「たぶんねッ!」

 お出かけの際は、
 JR上野駅公園口改札から博物館までは
 少し距離がありますので、
 御注意くださいませ。
 水分補給を忘れずに!




   では、ここでオマケ画像も、はい!
   
   水分だけでもダメ!食べなくちゃ!と、
   『森永』さん&『午後ティー』さんのコラボお菓子、
   《午後の紅茶レモンティーパイ》を、
   「ぱくぱくさくッ!」
   「ぐるるぅ!」(←訳:美味しぃ!)
   
   酷暑です。猛暑です。
   頑張り過ぎず、スローペースで、
   とにかく皆さま、御自愛を。

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バテ予防の、友。

2015-08-04 21:35:54 | ブックス
「こんにちわふゥ~、テディちゃでスゥ~…
 もうゥ、ばてばてでスゥ~…」
「がるるぅ~ぐるる~…」(←訳:虎ですぅ~ボクも~…)

 こんにちは、ネーさです。
 猛暑猛暑で毎日クタクタ、
 食欲も減退気味な8月ですね。
 ならば!
 読書で、食べるぞ!と気力を取り戻していただきましょう!
 さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



            ―― 深夜食堂の料理帖 ――



 著者は飯島奈美さん、漫画は安倍夜郎さん、2015年1月に発行されました。
 ええもう、知ってる人はとっくに知ってる伝説的ドラマ『深夜食堂』の、
 レシピブックはこちら!なんですよ~♪

「……きいただけでッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:元気出てきた!)

 安倍夜郎さんのコミック作品『深夜食堂』を原作とし、
 小林薫さんが主演ドしたラマは
 DVD化もされていますけれど、
 コミックを映像化するにあたり、
 もうひとつ、いえ、もうひとりの重要な“主役”を手がけてきたのが、
 フードスタイリストの飯島奈美さんでした。

 この御本には
 飯島さんが漫画『深夜食堂』から厳選したメニューのレシピ43作品、
 安倍さんの漫画3作品――
 『赤いウインナー』
 『春雨サラダ』
 『ちくわの磯辺揚げ』、
 そして、
 飯島奈美さんの阿部夜郎さんの対談が収録されています。

「きゃッぽゥ!
 たこさんういんなァー!!」
「ぐるるるがるー!」(←訳:赤いのがいいー!)

 一目でテンション急上昇、
 タコさん型の赤いウインナーの夏バテ粉砕力は
 信じ難いほどですね。

 安倍さんの漫画『赤いウインナー』を読み、
 飯島さんが調理したタコさんウインナーの写真を見れば、
 なんかこう、お腹のあたりが
 ワクワクしてきます♪

「こッちのもッ!」
「がっるる!」(←訳:そっちも!)

 やはり漫画で取り上げられた、
 春雨サラダと、磯辺揚げもまた、
 食べたくてたまらなくなります。
 
 ……磯辺揚げ、しばらく食べていない気がするなー。
 おととい食べたばかりだけどまた食べたいなー、と。

「だんぜんッ、わいてきたでスッ!」
「ぐるる!」(←訳:食欲が!)

 夜12時から朝7時頃まで営業する『深夜食堂』。
 常連さんの多くは昭和生まれの方々でしょうか。
 リクエストに応えてマスターが作るのは、

 タマゴサンド、
 あさりの酒蒸し、
 プリン、
 ナポリタン、
 ピーマンの肉詰め、
 クリームシチュー、
 お茶漬け、
 ビーフストロガノフ、
 ロールキャベツ、
 かぼちゃ煮、
 冷奴の玉ねぎスライスのせ、
 きんぴらごぼう……

「かんばんめにゅーはァ♪」
「がるー!」(←訳:豚汁ー!)

 夏だから~
 あんまりお腹空かないし~
 ムズかしい本はカンベンしてほしいし~
 もうなんでもいいや~

 と、投げやりになっちゃってる御方は
 ソッコーでこの御本を読むべし!
 
「よんだらァ、きッとォ!」
「ぐるがるっ!」(←訳:食欲増進っ!)

 レシピも漫画も対談も楽しめる贅沢な一冊、
 深夜でなくても、
 いえ、むしろお昼どきに、ぜひ♪


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 渋さが光るアンソロジーは。 

2015-08-03 21:47:10 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あつさもォわすれるぅ、だいぶーむッ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!みんな夢中だね!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、本日の読書タイムで御紹介いたしますは、
 ホントに近頃すっごい人気!の或るモノをテーマにした
 こちらの作品です。
 マニアさんも初心者さんも、さあ、どうぞ~♪

  



               ―― 名刀伝 ――



 編者は細谷正充(ほそや・まさみつ)さん、2015年4月に発行されました。
 『傑作日本刀小説アンソロジー』と副題が付されたこの御本には、
 収録順に、
 浅田次郎さん、山本兼一さん、東郷隆さん、
 羽山信樹さん、津本陽さん、好村兼一さん、白石一郎さんの短編7作品と、
 中村彰彦さんのコラムも収められています。

「ぜェ~んぶゥ、てーまはァ~」
「ぐるる!」(←訳:日本刀!)

 はい、どれもこれも、
 日本刀にまつわる物語ばかり。

 けれど、どの作品も、
 ブームに媚びて書かれたものではないのです。
 時代小説好きな活字マニアさんは
 著者さんたちの名前を目にした時点で
 ニヤリ♪としたことでしょう。
 編者・細谷さんの好みも加味されているのか、
 実にシブ~いラインナップですよ。

 先ずは、浅田次郎さんの人気シリーズ《沙樓綺譚》より、
 『小鍛冶』。
 しかも、お話の幕開けの場は、
 東京国立博物館の刀剣展示室です。

「ふァいィ! しッてるでスゥ!」
「がるるぐっるる!」(←訳:国宝がいっぱい!)

 物語の語り手《私》が、
 展示されている名刀に見入っていると、
 声をかけられました。

 振り向けば、そこに立っているのは
 旧知の刀剣鑑定家。

 彼に誘われ、
 《私》は不思議な昔語りを聞くことになります。
 
 《小狐丸(こぎつねまる)》、という
 一口(ひとふり)の刀のものがたりを。

「ぞくぞくするゥおはなしィ、でス!」
「ぐるがっるるる!」(←訳:鬼気迫ってます!)

 浅田さんのこの作品、
 鎌倉~江戸初期の歴史と文化の知識を欠いては
 面白さ、奥行きが理解できません。
 
 また、《にっかり青江》という、
 なんとも奇妙な名を持つ太閤ゆかりの名刀を主役とする
 東郷隆さんの作品『にっかり』も、
 戦国時代末期の複雑な政情を知った上で読めば、
 ははぁ、なるほどね♪となります。

「ひとすじなわではァ、ゆかないィのがァ~」
「がるるぐる!」(←訳:刀剣の世界!)

 山本兼一さんの作品には《堀川国広》、
 羽山信樹さんの作品には《粟田口国吉》、
 津本陽さんの作品には《胴太貫正国》、
 好村兼一さんの作品には《和泉守兼定》、
 白石一郎さんの作品には《日本号》、
 と、名刀名槍が登場し、
 刀剣マニアさんの血を熱くさせること必定ですし、
 巻末の、編者・細谷さんによる解説は
 時代小説好きな方々を魅了するに違いありませんね♪

 ゲームを経て、
 刀剣や武具への興味を持った御方、
 もとから日本刀好きなんです!という御方も
 それぞれに楽しく読めるアンソロジー作品、
 ぜひ、手に取ってみてくださいな。

「しょしんしゃさんにもォ、じょうきゅうしゃさんにもォ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:おすすめです!) 
 
 

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ただ独りの。

2015-08-02 21:45:07 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しゃりしゃりッ、すいかッ♪」
「がるる!ぐるるるー!」(←訳:虎です!夏の味だー!)

 こんにちは、ネーさです。
 よく冷やしたスイカの美味しさは格別ですね!
 暑さで朦朧としていたアタマが少しシャッキリしたところで、
 はい、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



             ―― ヴィクトリア ――



 著者はイーディス・シットウェルさん、原著は1935年に
 日本語版は2015年3月に発行されました。
 英語原題は『Victoria of England』、
 題名からもお分かりのように、
 ヴィクトリア女王(1819~1901)の伝記……
 と言っていいのかどうか……。

「えッ? でんきィじゃないィのでスかッ?」
「ぐるるがるるぐるる?」(←訳:表紙に女王様いるよ?)

 ええ、御本の表紙カバーにあるのは
 80歳の折のヴィクトリア女王を描いた肖像画。

 しかし、
 御本の著者の、
 イーディス・シットウェルさん(1887~1964)が、
 ちょっとばかり曲者なのです。

 シットウェルさんは、
 ダービシャーに領地を有する准男爵を父に持ち、
 母方の血筋もプランタジネット王朝以来の伯爵――
 つまり、
 完全に貴族階級出身の作家であり、詩人なのでした。

「ふァ~、それじゃァ~、きわめつけのォ~…」
「がるるる!」(←訳:お嬢さま!)
 
 ええ、ですから、
 上流社会・貴族階級の良いところも悪いところも、
 シットウェルさんはよく解っていて、
 また、うんざりもしているのです。
 貴族なんて!と。

 となると、必然的に、
 その筆には《敬意》よりも
 勝手知ったる身内の噂話をするような
 《遊び》の色が濃くなります。

 ヴィクトリア王女生誕、
 教育と成長、
 アルバート公との出会いと戴冠、
 そして長い統治期間を描きながら、
 決して、単なる“偉人伝”にはしない。

 フィクショナルな描写、
 推測、
 伝記作品としては必要なかろう社会批判も
 遠慮なく、はばかることなく、書入れます。

「だいなみッくゥ!」
「ぐるる!」(←訳:冒険家だ!)

 シットウェルさんのそんな冒険的な試みは、
 効果があった、と思われます。

 例えば、ヴィクトリア女王の生涯の伴侶にして
 最愛の夫であったアルバート公が
 亡くなる場面から読み取れるのは、
 明らかな過労死。

 アルバート公は公務に殺されたのだという示唆です。

「ちょッとォ、びッくりィ!」
「がるぐるるがっるる!」(←訳:いや大いにびっくり!)

 “公人”にならざるを得なかったひとりの女性と、
 その家族たち縁戚たち。
 女王を取り巻く政治家、軍人、桂冠詩人、
 産業革命と国の繁栄、
 数々の戦争――

 現在の日本には、
 敢えていうなら、
 “とりたてて係わりのない”過去のひと、の伝記です。
 地味で、
 読まなくてもいい、
 読んでも何の役にも立たない本であるとさえ
 言えるかもしれません。

 けれど、静かに目を通してゆけば
 ひとつの世界が見えてくることも
 有り得るでしょうか。

「えいぶんがくすきなァおかたにィ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:おすすめです!)

 歴史好きな御方も、ぜひ♪




 
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