テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 美味しいものに、情熱を ~

2021-11-10 23:27:44 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うちゅうゥからァ、おッかえりィ~なさいィ!」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!お疲れさま~!)

 こんにちは、ネーさです。
 国際宇宙ステーションから
 星出彰彦さんが6ヶ月半ぶりに帰還!
 はぁ~…半年も宇宙で過ごすって
 どんな気分なのかしら?と想像しつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
      ―― 歴飯ヒステリア ――



 監修は加来耕三(かく・こうぞう)さん、
 漫画は北神諒(きたかみ・りょう)さん、
 レシピ監修は後藤ひろみさん、
 2021年7月に発行されました。

 先日は、
 古典文学に登場するスイーツをテーマとする
 前川佳代さん著『平安時代のスイーツ』
 を御紹介し、
 《いもがゆ》
 の真実に大ショックを受けましたが――

「ほんとにィ~びッくりィ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:今も続く衝撃!)

 では、平安時代以外にも、
 まだまだ”食のショック”が
 隠されているかも……?

 と考えて、
 今回はこちらの
 『歴飯ヒストリア』を
 手に取ってみました。

 この御本では
 第1話『紫式部と清少納言ーかき氷』
 第2話『織田信長ー京料理』
 第3話『徳川家康ー天ぷら』
 第4話『徳川光圀ーラーメン』
 第5話『坂本龍馬ー軍鶏鍋』
 第6話『篤姫ー白いんげん豆』
 第7話『西郷隆盛ー豚骨』
 と、7つの《偉人&食》物語が
 収録されています。

「あはァ! てんぷらッ!」
「がーるる!」(←訳:ラーメン!)

 ええ、そうですね、
 家康さんと天ぷら、
 光圀さんとラーメン、
 っていうあたりは、
 有名過ぎてコントのネタにも
 されちゃってるくらいです。

 でも、これはどぅお?

 西郷さんと豚骨!

「こッてりィでスねッ!」
「ぐるるるがるるるぅ!」(←訳:ドラマで見ましたぁ!)

 大河ドラマ『青天を衝け』にも、
 博多華丸さん演じる西郷さんが
 鍋料理を食べているシーンが
 出てきましたね。

 あれは、
 豚骨味だったんでしょうか?
 現代の豚骨と同じ豚骨味?
 それとも、
 幕末ならではの豚骨味、
 だったのでしょうか??

 そして、
 坂本龍馬さんも、
 鍋料理がお好きだった?

 京都・近江屋で
 暗殺された当日、
 食べようとしていたのが――

「しィ~ッ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:そこはヒミツで!)

 あっと、失礼しました、
 あんまり内容を
 バラしてしまってはいけませんよね。
 
 坂本さんや西郷さんたち
 幕末の志士さんたちが、
 食卓で何を食べ、
 食べながら
 何を語らっていたのか――

 想像力と食欲を
 刺激するレシピは、
 本文にてご確認ください。

「あきのォよながにィ~」
「ぐるがるる!」(←訳:ついパクリ!)

 時代を築いた偉人さんたちの、
 生涯と、食生活。

 文章よりも
 マンガが多め、の構成ですので、
 歴史モノ初心者の
 小学生さんたちにおすすめですよ。
 大人な活字マニアさんも遠慮せず、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 
 
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~ 《治す》を、いま! ~

2021-11-09 23:51:08 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、いちのとりィ~!」
「がるる!ぐるがぅるぐぅる!」(←訳:虎です!皆でシャンシャン!)

 こんにちは、ネーさです。
 大鳥神社さまの周辺には夜店が並び、
 縁起物の熊手を持つ参詣者さんも笑顔で、
 コロナ禍以前の風景が戻ってきたかのようです♪
 この平和が続きますようにと願いつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  


 
    ―― 猫が30歳まで生きる日 ――


 
 著者は宮崎徹(みやざき・とおる)さん、
 2021年8月に発行されました。
 『治せなかった病気に打ち克つたんぱく質《AIM》の発見』
 と日本語副題が付されています。

「むむゥ! おぼえてまスゥ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:東大史上最速!)

 今夏、或るニュースがネットを駆け巡りました。

   多くのニャンコたちが苦しむ腎臓病……
   その治療薬の臨床試験が、
   資金難で難航している――

「ぴんちィでス!」
「がるるる!」(←訳:SOSだ!)

 ニュースを知って立ち上がったのは、
 世の愛猫家さんたちでした。
 
 お薬の開発に役立ててほしいと、
 研究チームのリーダーである
 東大の宮崎徹教授のもとへ
 続々と寄付が寄せられたのです。

 寄付金の合計額は、
 10月末の時点で約2億2千万円……
 臨床試験全体では10~20億円が必要なのですが、
 ともかくも
 スタートラインには立ちました。

 計画中断の危機から一転、
 臨床試験は
 来春にも本格始動!

「やたッ!」
「ぐるがる~!」(←訳:行け行け~!)

 では、
 ニャンコたちの
 腎臓病克服につながる物質――
 AIM(apoptosis inhibitor of macrophage)
 とは何かというと。

 AIMは、
 体内のゴミにくっつき、
 マクロファージに効率よく食べさせて
 体内を掃除する、
 という働きをするのですが。

 ネコのAIMは
 ほとんど機能していない、
 んですって。

「それがァ、げんいんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:腎臓病のね!)

 宮崎教授は、
 かつてスイスにあった
 バーゼル研での研究中に
 AIMを発見し、
 さらなる研究の末、
 AIM→《ゴミ掃除説》に
 たどり着きました。

 AIMには、
 ネコの腎臓病を
 悪化させない効果がある――

 いや、ヒトの腎臓病研究の進歩にも
 ネコ薬開発が貢献する?

 そして、
 AIMには、
 アルツハイマー型認知症や、
 肝臓癌、メタボリックシンドロームなど、
 多くの病気を治す可能性が、ある……?

「ふわわァ~…!」
「ぐるぅ!」

 《治せない病気》を、
 《治せる病気》へ。

 ニャンコたちの寿命を
 30歳以上に。

 この御本には、
 AIM発見、
 研究や創薬についての経緯などが
 詳しく記されています。

 コロナウィルス対策への
 提言をも含む終章まで、
 愛猫家さんはもちろん、
 全活字マニアさん必読の一冊を、
 どうか皆さま、ぜひ!
 
 
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~ 星月夜の贅沢 ~

2021-11-08 23:36:52 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪てづくりィ~ぷらねたァりゥむゥ~♪」
「虎です!僕しか知らない~♪」

 こんにちは、ネーさです。
 BUMP OF CHICKENさんの名曲
 『プラネタリウム』が耳に響き始める11月……
 さあ、読書タイムも夜空散歩を!
 という訳で、
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  


 
  ―― Starry Nights ――The Best of the Best ――



 著者はKAGAYA(カガヤ)さん、
 2021年7月に発行されました。
 SNSで、或いは天文関連のニュース映像などで、
 そのお名前をしばしば拝見するKAGAYAさん。

 この御本は、
 星空写真家KAGAYAさんの集大成とも言える
 ベスト写真集です。

「むむゥ! 
 こんなァほしぞらァ、みたことないィでスゥ~!」
「ぐるがる!」(←訳:もう驚愕!)

 満天の星、
 ムーンシャイン、アースシャイン――

 この上なく輝かしい星空写真を撮影するKAGAYAさん、
 そもそもの出発点は
 画家さんであったそうです。

 デジタルペインティングの第一人者として
 世界的に知られ、
 さらには
 プラネタリウム映像クリエイターとしても
 超がつく人気ぶり!

 KAGAYAさんの作品は、
 ヨーロッパ、アメリカ、アジアの各国で上映され、
 観客動員数は100万人を突破しています。

 そのKAGAYAさんが、
 星空写真家の道に踏み入ったのは、
 2010年のことだったといいます

「よぞらをォ、ぱちりッ!」
「がるるるるぐるる!」(←訳:お月さまをパチリ!)

 表紙を捲れば、
 横に長いページに現れるのは、
 KAGAYAさんがこれまでに発表した
 写真の中から、
 選びに選び抜いたBest of Bestな150景。

 天体写真の見本のような、
 日蝕や金環蝕、
 彗星……
 
 撮影場所は、
 北海道から東京都内、
 山梨、静岡、鳥取といった
 日本国内はもちろん、
 米国のアリゾナやワイオミング、
 ニューカレドニア、
 イースター島、アイスランド、
 ボリビアのウユニ塩湖など、
 世界各地で、パチリ♪

「ぼりびあッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:ウユニ塩湖!)

 私ネーさ的には、
 お月さまをテーマにした作品の数々に
 度肝を抜かれましたよ。

 月って、
 ただぽっかり浮かんでいるだけでも
 存在感がある、
 というか、
 存在感があり過ぎて、
 クセの強い被写体だと思うのですが、
 KAGAYAさんが撮る満月は、
 雲間の月も、
 富士山にかかる月も、
 とっても個性豊かです。

 まるで、写真の中で息づく
 一個の生命体のような。

「こういうゥおつきさまならァ~」
「がるるるるるぐるる!」(←訳:ウサギさんもいるね!)

 また、
 御本巻末でKAGAYAさんは
 次のように述べています。

  《カメラ、レンズ、
   望遠鏡とその開発者の方々に
   感謝いたします》

「うむうむゥ! そうでスゥ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:皆さんに感謝!)

 撮影機器を研究開発してくださった
 大勢の方々に、
 そして
 カメラを抱えて
 野を越え山を越え海を越え、
 撮影してくださったKAGAYAさんに、
 感謝と拍手を送りたくなる一冊です。

 天文好きな活字マニアさんも、
 写真好きな方々も、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
 
 
 
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~ 絵本でも、全力退治! ~

2021-11-07 23:32:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 かんそうにィ、ちゅういィ~!」
「がるる!ぐるるるがる~!」(←訳:虎です!温度差に注意~!)

 こんにちは、ネーさです。
 冬の足音が聞こえてくる11月……
 いえ、もう確実に聞こえてきていますね。
 ならば”風邪の季節”に備えて、
 本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~♫

  


 
    ―― 絵本 はたらく細胞 ――



 原作は清水茜(しみず・あかね)さん、
 作者は牧村久美(まきむら・くみ)さん、
 医療監修は原田知幸(はらだ・ともゆき)さん、
 2020年11月に発行されました。
 『ばいきんvs.白血球たちの大血戦!』
 と副題が付されています。

「いつもォ、ありがとうゥ~!」
「ぐるがるるるる~!」(←訳:毎日お疲れさま~!)

 私たちの身体の中で
 日夜がんばってくれている
 細胞たちの活躍を描いたコミック
 『はたらく細胞』は、
 本編の他に、
 『はたらく細胞 BLACK』
 『はたらく細胞人体のふしぎ図鑑』などが刊行され、
 アニメ作品は国内外で
 大人気となっています。

 さらには、
 3頭身がキュートな
 絵本にもなっているんですよ♪

「あううッ! はッけッきゅうゥさんッ!」
「がる~…!」(←訳:足が~…!)

 ええ、コミックの中では、
 すらりとしていてカッコいい白血球さんが、
 絵本になると
 3頭身……いえ、3.5頭身くらいでしょうか。

 けれど、
 心配は無用です。

 カワイイ短足キャラになっても、
 白血球さんのパワーには
 いささかの変化もありません。

「つよいッ!」
「ぐるる!」(←訳:足速い!)

 この御本には、
 コミック版の
 『肺炎球菌』と『すり傷』の物語が
 絵本向けにアレンジされ、収録されています。

 《けがをしたときや
  病気にかかったとき、
  細胞たちはどんなことをしているのか?》

 《細胞たちは、
  ばい菌とどうやって戦っているのか?》

 眼には見えない
 ミクロの世界で躍動する
 細胞たちのドラマとは――

「はながァ、むずむずゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:背筋がゾクリ!)

 身体に侵入してくる
 細菌やウィルス。

 そんな”悪いヤツら“をやっつけるのは、
 白血球さんのお仕事です。

 今日の敵は、血管を通って
 身体の中に広がってゆく
 厄介なヤツ――
 肺炎球菌。

 捕まえた!
 と思ったら、
 あら? どこに行っちゃったんでしょう?
 近くにいるはずなのに、
 見当たらない?

「さがしィまスゥ!」
「ぐるるる!」(←訳:徹底的に!)

 コミックスはモノクロですが、
 こちらの絵本作品は、
 全ページがカラーで、
 ストーリーも極めてシンプルに、
 それでいて
 正確この上なしに描かれています。

 もしかしたら、
 コミック版より、
 この絵本版の方が分かりやすい……?

「しィ~ッ!」
「がるぐる!」(←訳:敵が来た!)

 非力な細胞たちが、
 強力なバイ菌を倒す方法とは?
 細胞たちは
 平和で健康な世界を
 取り戻せるのでしょうか。
 
 細胞の種類について、
 病原体についての知識が深まる
 コラムのページも必読ですよ。
 大人な活字マニアさんも、
 絵本好きなチビッ子諸氏も、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 
 
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~ 実りの秋の、美装束 ~

2021-11-06 23:00:33 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 んもうッ! ぐッたりィ~!」
「がるる!ぐっるる!」(←訳:虎です!ばったり!)

 こんにちは、ネーさです。
 大掃除の前倒しに取り掛かったものの、
 やっぱり疲れるわね~…ということで、
 はい、週末はの~んびり過ごすべく、
 読書……をサボって、
 ↓こちらの展覧会情報でワクワクしましょう♪
 
  


 
    ―― ジャパニーズ・ウェディング ――



 神奈川県・横浜市のそごう美術館(そごう横浜店6階)にて、
 会期は2021年10月16日~11月14日
 (会期中は無休)、
 『JAPANESE WEDDING』と英語題名が、
 『寿ぎのきもの 日本の婚礼衣装』と
 日本語副題が付されています。

「あきはァ、きもののォきせつゥ!」
「ぐるるる!」(←訳:麗しの絹!)

 七五三のお祝いなのでしょう、
 晴れ着姿の小さい方たちを
 ちらほらと見かける週末ですね。

 女の子たちの赤いおべべ、
 男の子たちの羽織袴も可愛らしくて、
 見惚れてしまいます♫

 一方、
 この季節に大人たちは?

「ふァいッ! まけてませんッ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:さらに晴れ晴れ!)

  

 日本の婚礼シーズンといえば、
 以前は秋が主流でした。
 
 この展覧会では、
 かつて日本の婚礼儀式を彩った
 婚礼衣装や婚礼のしつらえ、
 調度品、資料など
 約160点が紹介されます。

「うちかけにィ、のりものッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:振袖に袱紗(ふくさ)!)

  

 江戸時代から
 近代初期にかけての
 《婚礼》にまつわる
 貴重な品々の展示は、
 前期(10月16日~10月29日)
 後期(10月30日~11月14日)
 に分かれ、
 現在は後期の展示が行われています。

 展覧会の会期は
 11月14日まで、と
 残り一週間になってしまいましたが、
 アート好きな方々はもちろん、
 歴史好きな方々、
 着物好きな方々にも
 おすすめの企画展ですよ。

「わりびきィ、ありまァ~スゥ!」
「がるーるぐるる!」(←訳:ユニークなんだ!)

 使用済み入館券を提示すると、
 《リピーター割引》が、 
 当日着物をお召の方々には
 《着物割引》も実施されています。

 絵画や彫刻の展覧会とは
 また違った趣きの
 《和の美》の世界へ、
 ぜひ、お出掛けしてみてくださいね~♪ 
 



    では、ここでオマケ画像も、じゃじゃ~ん!
   
    久々にグミ・ハンターが始動しました!
    『株式会社 果実工房』さんの
    《国産果実の 岡山白桃グミ》は……
    桃がたっぷりで、
    コラーゲンもたっぷり。
   「つるるッとォ~」
   「がるるぐる~…!」(←訳:溶けてゆく~…!)
    美味しい桃味グミを元気の素としつつ、
    皆さま、どうか穏やかな休日を♫




    
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~ その美しさゆえに ~

2021-11-05 23:45:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しゅうまつゥ~でスよゥ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!紅葉が見頃!)

 こんにちは、ネーさです。
 11月に入って、
 そろそろ紅葉シーズンですね。
 アウトドア派の方々は山野で、、
 インドア派の方々はお家で、
 はい、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの新書を、どうぞ~♪

  


 
      ―― 美貌のひと 2 ――



 著者は中野京子(なかの・きょうこ)さん、
 2021年8月に発行されました。
 『時空を超えて輝く』と副題が付されています。

 歴史に名高い美貌の持ち主たちの
 ドラマティックなエピソードを
 熟練の筆をふるって紹介してくださるのは、
 《怖い絵》シリーズや
 《名画で読み解く》シリーズ他で
 大人気の中野京子さん!

 では、
 名画の中の美しいひとに会うべく、
 出発いたしましょう♫

「まずはァ、でんせつゥ!」
「ぐるがる?」(←訳:虚か実か?)

 第1章『伝説のなかの美しいひと』では、
 レディ・ゴダイヴァ、
 白雪姫、ナルシス他。
 
 第2章『芸術に愛されたひと』では、
 クララ・シューマンさん、
 ウォルター・シッカ―トさん、
 ヴィジェ=ルブランさん、
 ギュスターヴ・クールベさんたち。
 
 第3章『数奇な人生を辿ったひと』では、
 作曲家ヴィンチェンツォ・ベッリーニさん、
 マリー・ゾフィー・アマーリエさん、
 チェチェリア・ガッレラーニさんたち。

 そして、
 第4章『権力に翻弄されたひと』では、
 ベアトリーチェ・チェンチさん、
 マヌエル・ドゴイさんたちの
 物語が描かれます。

「ふむふむッ? だんせいィもォ、いまスゥ!」
「がるぐる!」(←訳:美男多し!)

 ええ、美しい《ひと》ですからね、
 女性美あれば、
 男性美もあり。
 たとえば。

 自他ともに認める《美しいひと》であった
 画家ギュスターヴ・クールベさんの、自画像。

 或る日、
 シューベルトさんのお家を訪ねてきたのは、
 長い金髪の、
 絵画のように美しい顔をした
 二十歳の青年――
 ヨハネス・ブラームスさん。

 結果的に
 作家オスカー・ワイルドさんを破滅させた
 美青年アルフレッド・ダグラス卿。

「わいるどさんッ、かわいそうゥ!」
「ぐるるるがるる……」(←訳:悲しい恋でした……)

 かくのごとく、
 美男美女ランキングの
 上位に入ること間違いない美人さんたちが
 各章に居並ぶのに対し。

 美女と呼ぶには、
 やや頼りなく、
 儚げな女性……いえ、
 少女が、ひとり。

「かおいろォ、よくないィでス!」
「がるるぐるがる!」(←訳:宝石も花もない!)

 彼女の名は、
 ベアトリーチェ・チェンチさん。

 お姫様や大貴族など、
 そうそうたる面子と比べれば、
 装いは地味で、
 宝石で身を飾り立てるでもなく、
 表情には憂いが深く。

 けれど、彼女の肖像画に魅了された
 スタンダールさんの作品によって、
 現代もなお、
 惜しまれ、
 人々から愛される《美しいひと》。

 原画は、
 ローマのバルベリーニ宮殿にあるそうですよ。

「これからもォ、えいえんにィ~」
「ぐるるがるる!」(←訳:美しいままで!)

 美だけが生み出す、
 憧憬、愛着、羨望、嫉妬。
 一瞬と、永遠。

 歴史好き&肖像画好きな方々に、
 おすすめの一冊です。
 書店さんの、新書のコーナーで、
 ぜひ、探してみてくださいね~♪


 
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~ 本邦沙翁の怪舞台~

2021-11-04 23:22:47 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふわわァ~? じんぐるゥ~べるッ??」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!モミの木も!)

 こんにちは、ネーさです。
 ハロウィーンも文化の日も過ぎ、
 お店や街はクリスマスモードに突入し……
 いえ、その前にまだお酉様があるわよね!
 とカレンダーを確認しながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
    ―― シェイクスピア・カバーズ ――


 
 著者はイッセー尾形さん、2021年9月に発行されました。
 大河ドラマ『青天を衝け』では、
 ラスボス感たっぷりに三井組の番頭・
 三野村利左衛門(みのむら・りざえもん)役を
 演じておられた尾形さんが、なんと!

「きゃくほんッ?」
「ぐる?」(←訳:小説?)

 この御本には、
 イッセー尾形さんによる
 W・シェイクスピアさんの戯曲をベースにした
 短編10作品が収録されています。

 そもそもは、
 文芸誌『MONKEY』から、

   誰もが知っている作品の
   カバー短篇を書きませんか?

 と依頼されたことがきっかけでした。

 そこでイッセーさん、
 どの作品をカバーしよう?などと
 悩むまでもなく
 選んだのは――

「これだァ!」
「がるぐる!」(←訳:即決だよ!)

 『ハムレット』。

 “知らぬ者とてない“名作中の名作、
 役者さんなら一度は演ってみたいと熱望する
 『ハムレット』の……

 ヨリックで行こう!

「……ふァ?」
「ぐるぅ?」

 ヨリックとは、
 『ハムレット』の第五幕、
 墓場の場面に登場する頭蓋骨、なんです。

 登場した時点で、既に頭蓋骨……
 “登場したけど登場してない”ヨリックさん、
 生前は、
 ハムレット王子の父王に仕えた
 道化師さんでありました。

 そのヨリックさんを“主人公“に!
 と、イッセーさんは考えます。

   時計の針をうんと戻して
   まだ生きている時のヨリックを
   蘇らせたい!

 思いは結晶して、
 ええ、物語が出来上がりましたよ。
 題して、

 『ヨリックの手記』。

「ほんとはァ、がいこつゥだけどォ~!」
「がぅっるるぐる!」(←訳:ちゃっかり主役!)

 他に、

 『荒野の暗殺者』
 『乳母の懺悔』
 『リア・アゲイン』
 『革命のオセロー』
 『クォーター・シャイロック』
 『私の議事録』
 『暗黙の深海』
 『エロスを乗せてデコイチ』
 『カエサルの子』

 とカバー作品は続いてゆきます。

 中でも、
 私ネーさが大拍手しちゃったのは、
 『リア・アゲイン』!

 題名からバレバレですよね、
 『リア王』を
 主題にした作品であることは。
 しかし、
 読み進んでゆくと――あららっ?

「これはァ、まるでェ~♪」
「ぐるるるっ♫」(←訳:喜劇だ~♫)

 悲劇は喜劇に、
 喜劇は悲劇に?
 
 装画&挿絵も
 イッセー尾形さんが御自身で手掛けたという、
 情熱の『シェイクスピア・カバーズ』世界へ、
 演劇好きな方々も、
 イッセーさんのファンの方々も、
 ぜひ、旅してみてくださいね~♪
 

 
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~ どこでもドア、ありませんか ~

2021-11-03 23:29:07 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、ぶんかのォひぃでスゥ~♪」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!文具の日!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日11月3日は《文化の日》、
 さらに《文具の日》で《まんがの日》で、
 《レコードの日》で……《ゴジラの日》!
 記念日ラッシュの本日の読書タイムは、
 とってもスペシャルなこちらの御本を、
 さあ、どうぞ~♫

  


 
    ―― HAYAO MIYAZAKI ――



 米国ロサンゼルスのアカデミー映画博物館にて、
 2021年9月30日より一般公開されている
 『宮崎駿 展』の公式図録です。

「ゆきたァ~いッ!」
「ぐるるるがる~!」(←訳:どこでもドア~!)

 まことにまことに、
 今すぐ『どこでもドア』で
 LAのミュージアムを訪ねることが出来たら!
 とため息しておりますが、
 こうして図録を拝見して……

 う~ん!やっぱり行きたいぞ!
 
「たァ~くさんッ、のッてまスゥ!」
「がるるぐるるる~!」(←訳:ラフ画可愛い~!)

 アカデミー映画博物館の
 オープニングを飾る企画展であるこの
 『宮崎駿 展』では、
 『となりのトトロ』や
 アカデミー賞受賞作『千と千尋の神隠し』他
 宮崎さんの作品の
 オリジナルイメージボード、
 キャラクターデザイン、
 絵コンテ、レイアウト、
 背景画、ポスター、セル画など
 約400点が展示されています。

 また、
 館内では企画展と併せて、
 宮崎さんが監督した11作品の
 上映が日英両言語で行われますよ。

 ……それにね、
 アカデミー・ミュージアムストアでは、
 オリジナルグッズも
 販売されるんですって。

「ううううゥ~ッ!」
「ぐるる~!」

 この公式図録には、
 数は多くありませんが、
 ジブリ作品以外の
 資料も収録されていますよ。

 本文182~183ページには、
 『ルパン三世 カリオストロの城』、
 『ルパン三世 死の翼アルバトロス』の
 絵コンテが載っていて、
 もう大感謝!
 保存していてくださって
 ありがとう~!!

 『未来少年コナン』や
 『ハイジ』の絵コンテも
 なんてステキなんでしょう~!

「なうしかもォ、いるよッ!」
「がるるるる!」(←訳:ユパさまも!)

 題名、解説の文章、
 巻末のフィルモグラフィーに到るまで、
 徹頭徹尾どこまでも英語、
 容赦なく英語、の図録ではありますけれど、
 図版の数々を鑑賞できるだけで、
 ファンとしては
 幸せな心地になります。

 そして、
 宮崎さんの水彩画って超一流だわ!と
 あらためて思ったり。

「いんさつゥ、おみごとォ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:装丁もお見事!)

 こちらの公式図録は、
 残念ながら
 日本の一般書店さんでの
 取り扱いは無いようです。

 見たいぞ!欲しいぞ!
 という御方は、
 Amazonで検索してみてくださいね
 (お値段は時期によって
  変動する可能性がありますので、
  ご留意ください)。

 では、
 内容(本文)を写真でお見せするのは
 ルール違反になるでしょうから、
 御本の背面を、
 ちょっとだけ……。
 
  

 ……ああ、やっぱり欲しい、
 どこでもドア……。

 
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~ ゆれるゆれる シッポの文学 ~

2021-11-02 22:06:15 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はじまッちゃいィ~ましたでス!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!恐怖の大掃除!)

 こんにちは、ネーさです。
 いざ、2021年の大掃除は前倒しで!
 という訳で、
 疲労困憊&膝がガクガクなのですが、
 こんな時こそ、
 読書タイムでリラックスですよ。
 本日は、こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  


 
      ―― 文豪の愛した猫 ――


 
 編著者は開発社の皆さん、
 2021年9月に発行されました。

 ニャンコLOVE!ねこ大好き!なのは
 一般市民さんだけではありません。
 歴史に名を残すあの文豪さんも、
 実は、大のニャンコ好き♫だったのでした。

「にゃんこのォ~とりこッ!」
「ぐるがるるるるる~!」(←訳:もう離れられない~!)

 日本のネコ好き文豪さんに関しては、
 以前に拙ブログでも御紹介しましたし、
 ネコ飼いさんのための雑誌などでも
 取り上げられることがありますね。

 夏目漱石さんを筆頭に、
 内田百閒さんはもちろん、
 志賀直哉さん、
 大佛次郎さん、
 池波正太郎さん、
 三島由紀夫さんも、
 ニャンコたちを愛してやまない文豪さんであることは
 よく知られています。

 では、海外の文豪さんは……?

「うゥ? かいがいィ~??」
「が~るぅ?」(←訳:え~とぉ?)

 この御本では、
 第1章が『日本の文豪と猫』、
 そして
 第2章が『海外の文豪と猫』
 となっています。

 さぁて、
 海の彼方には、
 どんな文豪ネコマニアさんが――

「あッ、わきゃッたでス!」
「ぐるがるる!」(←訳:あの御方だ!)

 はい、誰もが知る
 ニャンコ派の作家さんといえば。
 そう!

 アーネスト・ヘミングウェイさん!

「ぱちぱちぱちィ~!」
「がるぐる!」(←訳:本命だね!)

 同じく米国の作家さんでは、
 はい、
 エドガー・アラン・ポーさん!

 作品『黒猫』では、
 ニャンコにひどい仕打ちをしているポーさん、
 本当は、愛猫家さんだったそうです。

 フランスでは、
 ジャン・コクトーさん!

 詩人、作家、映画監督、
 舞台演出、絵画など、
 多面的な芸術家であったコクトーさんは
 ネコを主題にした詩を著し、
 フレスコ画を描き……
 はぁ~…筋金入りだわねえ。

「このォおかたもォ!」
「ぐぅるるるがる!」(←訳:ニャンコ派だよ!)

 レイ・ブラッドベリさん。

 『火星年代記』『刺青の男』他
 SF小説の大家……
 とされるブラッドベリさんですが、
 執筆中はいつもニャンコが
 寄り添ってくれて、
 お家にはニャンコが何匹も♪

 ネコとブラッドベリさんは
 良きパートナーだったのでしょう。

「ごろろにゃんッ♪」
「がるるぐるるるる!」(←訳:支えて支えられて!)

 第3章は、
 『猫の名作案内』。

 宮沢賢治さん作『どんぐりと山猫』、
 萩原朔太郎さん作『猫』、
 柳田國男さん作『どら猫観察記』、
 梶井基次郎さん作『愛撫』、
 太宰治さん作『ねこ』、
 高村光太郎さん作『猫』、
 新見南吉さん作『月から』、
 村山籌子さん作『泣いてゐるお猫さん』
 と、ネコ猫ねこ……な作品が
 ずらりと並びますよ。

 40人の作家さんのエピソードと、
 猫の名作8編から成る
 “いつもネコ“
 “どこでも猫“なニャンコ本は、
 愛猫家さんに、
 20世紀文学好きな方々に
 おすすめの一冊です。
 
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね~♫




 
 
 
 


 
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~ 《決闘》は、連綿と ~

2021-11-01 23:26:23 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 かむかむゥ、でスかァ?」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!カムカム!)

 こんにちは、ネーさです。
 11月の到来とともに、
 朝ドラ『カムカムエヴリバディ』が幕を開けました。
 和菓子の画像が美味しそうだわ~♪
 と食欲を刺激されつつも、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  


 
     ―― 決闘のヨーロッパ史 ――



 著者は浜本隆志(はまもと・たかし)さん、
 菅野瑞治也(すがの・みちなり)さん、
 2021年9月に発行されました。

「ただいまァ、こうかいちゅうゥ!」
「ぐるるがる~!」(←訳:決闘の映画~!)

 ええ、ちょうど現在、
 リドリー・スコットさんが監督した
 『最後の決闘裁判』が公開中ですね。

 映画の舞台は1386年のフランス、
 黒澤明さんの『羅生門』を意識した
 “藪の中”の物語のクライマックスは、
 武器を取っての
 決闘……!

「ほんきィでスかッ?」
「がるぐるるがる!」(←訳:本気みたいだよ!)

 決闘――
 かつて日本にあった
 《仇討ち》とはどう違うのかしら?
 と、御本をひもといてみれば。

 えええっ? 
 なんですって?
 
  《ドイツやオーストリアでは
   2020年代の今日でもなお、
   鋭利な真剣を用いた決闘が
   一部の学生の間で
   平然と行われている》

 ですって??

「ひいいいィ!」
「ぐるぅ!」(←訳:うそぉ!)

 いえ、これがね、本当なのよ。

 著者・菅野さんは
 『プロローグ』で語っています。

 1980年代初頭、
 ドイツのマンハイムに留学した際、
 『メンズ―ア』と呼ばれる
 決闘に挑んだ思い出を。

 顔と頭以外は防具で保護し、
 ボクシングのようなラウンド制で、
 シュレーガーという特殊な剣を手にして、
 学生結社を代表する者同士が、
 対決!

「りゅッ、りゅうけつゥ!」
「がるるぐるるー!」(←訳:助けてドクター!)

 『メンズ―ア』には
 決闘専門医さんが立ち会います。
 傷を負ったら、
 すぐドクターストップが……

 なんてことはなく、
 この程度の傷ならまだ闘える!
 と診断されたら、
 無情にも、決闘再開。

 全ラウンドが終了するまで、
 或いは、これはもう闘えないと
 ドクターが判断するほど酷い傷を負うまで、
 ひたすら戦わねばなりません。

「はァ~…」
「ぐるるるるる……」(←訳:信じられない……)

 21世紀になっても
 決して消滅しない《決闘》とは
 どのような歴史を有しているのか、
 著者・浜本さんは掘り起こしてゆきます。

 プロイセン、英国、米国などの、
 それぞれの決闘事情。

 神に審判を委ねる
 《神明裁判》と《決闘裁判》。

 ゲーテさんや
 プーシキンさん他、
 決闘を経験したエリートたち。

 王侯たちは幾度も禁止令を出したものの、
 さっぱり効果はなく。

 やがて、
 《決闘》は
 スポーツへと変容してゆく……?

「ふァ~…こだわりィまスねェ~…」
「がるるるぐるがるる?」(←訳:そんなに好きなんだ?)

 なぜ、
 どうして。
 《決闘》は
 かくも人々を魅了するのか。

 歴史好きな活字マニアさんに、
 映画を観て《決闘》が気になった方々にも
 おすすめのノンフィクション作品には、
 モノクロではありますが、
 図版資料も多数収録されていますよ。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

  
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