テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 祝50周年!の記念展 ~

2021-11-20 22:16:08 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あしたはァ、にのとりィ~でス!」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!酉の市だよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日11月21日は“二の酉“ですね。
 2021年は“三の酉“はありませんので、
 明日は賑わいそうだなぁ~と予想しつつ、
 さあ、本日は読書……をサボって、
 ↓こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  


 
    ―― 諸星大二郎 展 異界への扉 ――



 栃木県足利市の足利美術館にて、
 会期は2021年10月23日~12月26日
 (休館日は月曜日と、11/4、11/24)、
 『Moroboshi Daijiro Exhibition  Debut 50th Anniversary』
 と英語題名が付されています。

「はッぴィ~ごじゅうゥしゅうねんッ!」
「ぐるるるるがるるるる!」(←訳:おめでとうございます!)

 はい!
 2021年は漫画家・諸星大二郎さんの
 デビュー50周年記念イヤーですよ。

 既に、
 著名な漫画家さん&画家さんによる書籍
 『デビュー50周年記念トリビュート』
 が刊行されていますが、
 原画展も開催中なんです。
 
  

 この展覧会では、
 『暗黒神話』
 『妖怪ハンター』
 『マッドメン』
 『西遊妖猿伝』他の
 カラー原画やモノクロ原画約350点と、
 諸星さんの作品世界にかかわりの深い
 美術作品や歴史・民俗資料なども
 展示されます。

  

 また、
 学芸員さんによるギャラリートーク、
 記念講演、
 ワークショップといった
 イベントも予定されています。

 会期は
 前期が10月23日~11月23日、
 後期が11月25日~12月26日の
 前後期に分かれ、
 一部作品の展示替えがありますよ。

「ぎぎぎぎィ~ッとォ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:異界の扉が開く!)

 現時点では、
 事前予約、
 入館規制等は行われていないようですが、
 お出掛け前には
 美術館HPをチェックしてみてくださいね。

「むむゥ、ゆきたいィ~けどォ!」
「ぐる~!」(←訳:遠い~!)

 行きたくても足利市は
 ちょっと遠いわ……という御方は、
 展覧会の公式図録が
 一般書店さん&ネット書店さんでも
 販売されていますので、
 探してみてくださいな~♫
 
 



    では、ここでオヤツなオマケ画像も!
   
    『栗山米菓』さんの
    《ばかうけ 濃厚4種のチーズ味》は、
    ファミリーマート限定のお菓子です。
    「ちィ~ずゥ!」
    「がるぐるるる!」(←訳:これ美味しい!)
    チーズ好きな食いしん坊さんは必食!です。
    晩秋のおやつタイムを楽しみつつ、
    皆さま、穏やかな休日を♪



    
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~ お江戸ほっこりレシピブック~

2021-11-19 23:36:19 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わおおゥ! みちゃッたでスよゥ~!」
「がるる!ぐるるぅ!」(←訳:虎です!月蝕だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ほぼ皆既な部分月蝕、観察成功いたしました♪
 また今日は、夕焼けのお空が
 ことのほか素晴らしい茜色でしたね。
 では、天体ショーの余韻に浸りつつ、
 読書タイムと参りましょう。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  


 
    ―― お江戸ごはんの献立帖 ――



 監修は福田浩(ふくだ・ひろし)さん、
 2021年9月に発行されました。
 『心とからだが癒される江戸のスローフード』
 と副題が付されています。

「むむむッ? これがッ?」
「ぐるるるるがるる?」(←訳:江戸時代のごはん?)

 郊外の田畑から
 山ほどの野菜が、
 房総沖や三浦半島で獲れた
 新鮮な魚介が支える
 大都市・江戸の《食》。

 この御本では、
 手頃な食材で
 からだにやさしい料理、
 かんたんでおいしい
 江戸時代の献立が
 多数紹介されています。

「わしょくゥ、でスねッ!」
「がるるーるぐる!」(←訳:ヘルシーな感じ!)

 昔ながらの
 日本の《食》は、
 素材も
 調理方法も
 とってもシンプルです。

 現代の日本料理との違いは、
 “あまり油をつかっていない”
 ということでしょうか。

 代わりに主役となるのは、
 蒸しもの料理。

 茶わん蒸しによく似た
 『玉子半辨(たまごはんぺん)』
 『寄卵(よせたまご)』。

 そして、
 ごはんものの
 バリエーションも豊かです。

 『桜めし』は、
 蛸を使った汁かけごはん。

 蜆入りの
 『蜆肉飯(しじみめし)』に、
 鶏むね肉を使った
 『もうりょう飯』、
 みょうが入りの
 『利休(りきゅう)めし』。

「あッたまるゥ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:御馳走だよ!)

 お江戸ごはんレシピと
 同じくらいに美味し、いえ、
 面白くってたまらないのは、
 《江戸の食事情》
 といった解説のページや、
 レシピに併載されている
 豆知識のコーナーです。

 《江戸時代にもお肉は食べられていた》
 《西京味噌、赤味噌の違いとは》
 《江戸後期に市民権を得た醤油》……

 ついつい夢中になって
 読みふけってしまいましたよ。

「おとうふゥ、いいでスねェ!」
「がるるる!」(←訳:卵料理も!)

 後半では、
 『江戸の調味料を使った現代の料理』 
 という章もあります。
 これは、私たちにも
 充分に再現可能なレシピなので、
 お料理好きな方々は、
 サクサクっとチャレンジを。

「おえどのォまちにィ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:ないものなし!)

 高級料亭から、
 一膳飯屋、
 お蕎麦や
 お惣菜の屋台、
 外食産業は大繁盛だったという
 お江戸ごはんの
 レシピと知識。

 歴史好きな方々に、
 歴史小説マニアさんに、
 そして和食好きな方々に
 おすすめですよ。
 献立に悩んだときは、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪


 

 
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~ 巨匠さんの、ひそかな怪作? ~

2021-11-18 23:21:56 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ほぼッ??」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!ほぼです!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日11月19日は、
 “ほぼ皆既“な部分月蝕が見られる日!
 最も月が欠ける午後6時3分前後は
 晴れますように~!と願いつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
     ―― 青髪鬼(せいはつき) ――



 著者は横溝正史(よこみぞ・まさし)さん、
 編者は日下三蔵(くさか・さんぞう)さん、
 2021年10月に発行されました。

 全7冊から成る
 『横溝正史少年小説コレクション』の第4巻には
 未完成作品2編を含む
 10作品が収録されています。

「よこみぞォせんせいィ~!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:少年小説も書いてた!)

 BSプレミアムのドラマ
 『獄門島』を観たことから始まった
 私ネーさの横溝さん熱は、
 『犬神家の一族』『八つ墓村』再読へ、
 さらには
 少年小説へと
 迷走を続けております。

 そして、
 ええ、横溝さん、
 実は多数のジュブナイル作品を
 著しておられるんです。
 その点は江戸川乱歩さんと
 共通していますよね。

「じゃあァ、とうじょうゥしまスかッ?」
「がるぐるるる!」(←訳:小林少年的な!)

 表題作品
 『青髪鬼』(1953年発表)で、
 探偵役を務めるのは、
 新日報社(しんにっぽうしゃ)のエース記者、
 三津木俊助(みつき・しゅんすけ)さん。

 三津木さんに憧れて
 新日報社で働くことを決めた
 探偵小僧こと
 御子柴進(みこしば・すすむ)くん。

 新聞記者としてよりも、
 探偵としての評価が高い三津木さんと、
 押しかけ弟子・御子柴くんが
 この事件で遭遇するのは、
 “秋の空よりも、もっとまっさお“な髪の、
 不審人物。

   おれは復習魔、青髪の鬼だ!

 と、自ら名乗りを上げた男の、
 真意は……?

「ストーリー、ぐるぐる!」
「ぐるるる~!」(←訳:速過ぎる~!)

 新聞社に届いた謎の死亡広告、
 青髪鬼の出現と、
 怪盗・白蝋仮面(びゃくろうかめん)の乱入、
 御子柴くんの行動力、と
 事件はめまぐるしく進みます。

 いやもう、
 1行読み飛ばすと
 何が何だか分からなくなってしまう
 密度の高い物語は、
 ミステリであり
 SFファンタジーであり、
 冒険小説?

 ネタバレ回避のため、
 これ以上のお喋りは出来ませんが、
 伊勢田邦彦さんによる
 挿絵の効果もあいまって、
 なかなかの不気味さが漂います。

「こッ、これはァ、もうゥ?」
「がるるぐるがぅるる?」(←訳:子ども向けじゃない?)

 はたして、
 青髪鬼の、
 白蝋仮面の目的は?
 御子柴少年の探偵力は?

 江戸川乱歩さん的なジュブナイルミステリ、
 というよりも、
 海野十三さんの冒険活劇を想わせる
 横溝さんの少年小説は、
 昭和の文学が好きな方々に
 おすすめですよ。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 
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~ こっそり、先取り? ~

2021-11-17 23:22:34 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はやくもォ、らいねんッ?」
「がるる!ぐるがるぅる」(←訳:虎です!すぐ来ちゃう!)

 こんにちは、ネーさです。
 2022年まであと1ヶ月半もない?
 という訳で、
 ↓こ~んな御本が書店さんに並び始めました。
 では本日の読書タイムは、
 ちょっとばかり“予習“をしてみましょう~♪

  


 
      ―― 鎌倉13人衆の真実 ――



 著者は本郷和人(ほんごう・かずと)さん、
 2021年9月に発行されました。
 『日本中世史最大の謎!』
 と副題が付されています。

「あはァ! これはァ、つまりィ~」
「ぐるるがる!」(←訳:来年の大河!)

 2022年NHK大河ドラマは、
 三谷幸喜さん脚本による
 『鎌倉殿の13人』。
 既に撮影は開始されていますね。

 って、『青天を衝け』が
 まだまだ放送中なんですけど!
 これからがいいところなんですけど!

「はらはらァどきどきィ、でスよゥ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:20世紀の攻防!)

 たっぷりの史実を詰め込み、
 武州(武蔵野)の風で織り上げた
 『青天を衝け』に対し、
 『鎌倉殿の13人』は、
 どのような構成になるのか……?

「じゅうさんッてェ~…」
「ぐるるるがるぐるぅ!」(←訳:ざわつく数字だよぅ!)

 ドラマで、
 そしてこの御本でも
 題名になっている《13人》とは。

 源頼朝さん亡き後、
 二代将軍・頼家を補佐すべく
 選出された《13人》を指します。

 《13人》は
 合議制のもと、
 二代目の頼家さんを
 盛り立てようと努めるのですが……。

「むむゥ~んッ! それがァ~」
「がるがるぅるるる!」(←訳:紛糾しちゃうんだ!)

 まあそうよね~
 平和な時でも
 揉めちゃいそうですものね、
 合議制って。

 それが、
 疑心暗鬼な中世の、
 あっちこっちで戦争してるっていう時代に、
 穏やかかつ理知的に
 進行するのかといったら、
 やっぱり難しいわよねえ。

「ちゅうしんじんぶつはァ~…このォふたりィ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:北条さんの父子!)

 北条時政さんと、
 義時さん。

 このふたりに、
 幕府を運営する文官さんたち、
 将軍家に近い有力御家人さんたちが、
 どう絡むか。

 それに、
 忘れちゃいけないのは、
 鎌倉という
 土地柄よね。

 頼朝さんが東国に幕府を開いた頃、
 鎌倉は、いわば
 “未開の地“でした。

 立派な八幡宮の建物も、
 政庁に相応しい御屋敷も、
 まだなぁ~んにもない。
 
 そんな“未開“時代の鎌倉を、
 脚本家・三谷さんは
 描いてくださるんでしょうか……。

「びるでィんぐゥ~ろまんッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:描いてほしい!)

 小栗旬さんたち
 俳優さんの熱演画像が、
 年末になれば
 少しずつ解禁されてくることでしょう。

 それまでに、
 さらにはドラマが始まるまでに、
 基本の知識を知っておこうかしら♪
 というドラマ好きさんに、
 中世史好きな方々にも、
 おすすめの一冊です。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね♫




 ただ、そのぅ、
 私ネーさ、個人的には、
 毎週毎回大笑いできるコミカル大河!
 を熱望しているのですが……。

「それはァ~たぶんッ」
「ぐる!」(←訳:ムリ!)

 


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~ 商都と船場と、夢の跡 ~

2021-11-16 19:18:05 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぺたぺたぺたッ!」
「がるる!ぐるがるぐる!」(←訳:虎です!ぐるぐるぐる!)

 こんにちは、ネーさです。
 空気が乾燥する季節になったので、
 手指や肌をぐるぐる~と
 マッサージしているうちに、
 はい、読書タイムとなりましたよ。
 本日は、コスメとちょっぴり縁のある
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
      ―― 大鞠家殺人事件 ――



 著者は芦辺拓(あしべ・たく)さん、
 2021年10月に発行されました。
 大阪を舞台にした長編ミステリ……
 いえ、著者・芦辺さんいわく
 ”ほぼ十年ぶりの《大阪小説》“ですよ。

「てんかのォ、だいどころォ!」
「ぐるるがる!」(←訳:大商業都市!)

 江戸が武士の都市ならば、
 大阪は、商人さんたちの都市、でした。

 明治に入ってもその気風は変わらず、
 新旧多くの店々が
 競い合うようにして
 街を盛り上げている……のですが。

「たちこめるゥ~あんうんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:戦争の予感!)

 船場(せんば)にお店を構える
 『大鞠百薬館(おおまりひゃくやくかん)』は
 化粧品の製造と販売で
 財を築いた新興店です。

 いえ、でした。

 明治の頃の興隆は
 いまいずこ。

 ぜいたくは敵だ!
 などと言い出す者がいて、
 華やかな化粧品を商うなど、
 世の風潮が許しません。

「ふァ~…」
「ぐるるるる!」(←訳:つまんない!)

 『大鞠百薬館』を営む
 大鞠(おおまり)家も、
 種々の事情から、
 家業を動かすはずの男性たちが、
 ひとり、またひとりと、
 欠けてゆきます。

 昭和18年、
 大鞠家の長男・多一郎(たいちろう)さんは
 軍医として
 出征することになりました。

 結婚したばかりの
 妻・美禰子(みねこ)さんを
 残して……。

「ふあんッ、なのでス!」
「がるぐるる~!」(←訳:同居なんて~!)

 美禰子さんは
 夫の家族と同居、
 つまり大鞠家で
 暮らすことになったものの、
 周囲は誰もみな
 クセのありそうな者ばかり。

 そして或る日、
 不安は現実のものに……?

「どッ、どうしようゥ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:事件だよう!)

 大鞠家に、
 船場に、
 大阪に迫る
 黒い影――

 楽しいもの、
 愉快なもの、
 美しいものが消えてゆく
 暗い時代と絡み合う事件の、
 真相とは?

「これいじょうゥはァ~」
「がるるぐるる!」(←訳:お喋り禁止で!)

 ネタバレ回避のため、
 ええ、ストーリー紹介は
 ここまでにいたしましょう。

 大阪言葉&船場言葉が
 なんともステキでマジカルな
 《大阪小説》を、
 全活字マニアの皆さま、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 
 
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~ お菓子で、招福! ~

2021-11-15 23:39:29 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はッぴィ~しちごさんッ!」
「がるる!ぐるるる~♪」(←訳:虎です!めでたや~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 週末の神社さんでは、
 かわゆく着飾った小さな方々の
 撮影会が微笑ましゅうございましたね♫
 七五三を迎えた全国の皆々様に
 幸あれと祈りつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
     ―― 福を招く お守り菓子 ――



 著者は溝口政子(みぞぐち・まさこ)さん、
 中山圭子(なかやま・けいこ)さん、
 2011年11月に発行されました。
 『北海道から沖縄まで』
 と副題が付されています。

「らッきィ~かむかむゥ!」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:晴れの日のお菓子!)

 超有名でも、
 話題の銘菓でもないけれど。

 厄を祓い、
 福をもたらす
 『縁起菓子』『行事菓子』
 などと呼ばれて、
 昔から私たちの身の周りにある
 お菓子たち。

 著者の溝口さんと中山さんは、
 そんなお菓子たちを
 《お守り菓子》
 であると考えました。

「たべられるしィ~!」
「がっるぅるる!」(←訳:飾っちゃうし!)

 お菓子は“食べるもの”ですが、
 《お守り菓子》は
 その限りではありません。

 各章の題名には、
 『占う』『祝う』『供える』や、
 『懐かしむ』『祓う』
 といった言葉が用いられ、
 《お守り菓子》が
 特別な食べものであることを
 知らしめています。

「とくべつゥだけどォ~」
「ぐるるるるる!」(←訳:愛らしいんだ!)

 おみくじの一種である
 辻占(つじうら)を入れて焼いた
 『辻占煎餅』。

 この『辻占煎餅』が
 米国に渡った日系移民さんによって
 『フォーチュンクッキー』となりました。

 一方、
 煎餅やクッキーのように
 焼くのではなく、
 むっちりした
 やわらかな感触のお菓子といえば、
 しんこ細工のお菓子。

 そして、
 しんこ細工のお菓子より
 さらに複雑な造形のお菓子といえば、
 飴細工のお菓子。

「わほほゥ! きゃわゆいいィ~!」
「がるるぐる~!」(←訳:欲しくなる~!)

 細工もののお菓子は、
 まあ♪なんてラブリーなんでしょう♫

 誰からも愛され、
 子どもの誕生や成長にも縁深い
 白い和犬たちや、
 日の出を告げる鶏、
 長寿の象徴・鶴……

 見ているだけでも
 笑顔になってしまう細工お菓子って、
 《お守り菓子》の代表的存在、
 でしょうか。

「えがおッ、だいじィでス!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:笑顔がいちばん!)

 この御本では、
 日本の各地で作られている
 《お守り菓子》紹介の他に、
 お菓子が地域とどう結びついているか、
 神事との係わり、
 食の歴史なども
 解説されています。

 東京にこんなお菓子があったんだ!
 雛菓子のバリエーションの多様さ!
 長野のお菓子ってすごくカラフル!
 などと感心させられるページ、
 コラムなども読みごたえがあります。

「おまんじゅう!」
「がるるる!」(←訳:花ぼうろ!)
「かざりィそうめんッ!」

 招福の思いを形にした
 《守り菓子》が、
 どうか、子どもたちに
 幸福を運んできてくれますように。

 そう願わずにはいられなくなる
 食のノンフィクション作品は、
 お菓子マニアさんに、
 歴史好きな活字マニアさんにも
 おすすめですよ。
 
 ただ、現在は
 入手困難となっておりますので、
 図書館や古書店さんで
 探してみてくださいね~♪


  
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~ 藍色の、空に風に ~

2021-11-14 22:22:59 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 もッとォ、しりたいィ~でスゥ!」
「がるる!ぐっるがるる!」(←訳:虎です!もっと観たい!)

 こんにちは、ネーさです。
 12月が近付くとともに、
 残り話数が少なくなってゆく
 大河ドラマ『青天を衝け』……
 本日の読書タイムは、
 さあ、『青天』関連のこちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
     ―― 青天を衝け 完結編 ――



 作者は大森美香(おおもり・みか)さん、
 監修はNHKドラマ制作班の皆さん、
 2021年10月に発行されました。

「ようやくゥ、やッてきましたでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:維新の後に!)

 激動の日々は、
 幕末から明治へと、
 政権が変わり年号が変わっても、
 まだまだ激動のまま……かと思われましたが、
 少~しずつ整ってきた?のでしょうか。

「ゆうびんッ!」
「がる!」(←訳:鉄道!)
「ぎんこうゥ~!」

 そう、銀行です。
 
 《官》から《民》へ、
 活動の場を移した渋沢栄一さんは、
 銀行の頭取さんに就任。

 明治日本の経済の、
 ド真ん中に座すことになった彼は、
 どのような『おかしれえ』世を
 創ってゆくのか。

 この御本には、
 粉骨砕身し続ける明治の渋沢さんと、
 彼を取り囲む登場人物――

 つまり、
 主演の吉沢亮さんと
 明治の偉人さんに扮する
 俳優さんについての紹介・解説、
 撮影の裏側やインタビューなどが
 収録されています。

「ちゅうもくゥすべきィはァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:冒頭の対談!)

 渋沢栄一役の、吉沢亮さん。
 徳川慶喜約の、草彅剛さん。

 御本冒頭を飾る
 おふたりの対談は、
 『栄一あっての慶喜、慶喜あっての栄一』
 と題されています。

 この対談を読んでいて、
 えええ~っ!と驚かされたのは、
 草彅さんが能のシーンを演じられた、
 と話している部分で――

「ほんにんッ??」
「がるぐぅるるっる!」(←訳:代役じゃなかった!)

 代役というかスタントというか、
 てっきり、
 能を本職とする御方が
 演じていたのだと思ったら、
 草彅さん御本人が
 面を着け、
 舞っていたのだとは……!

「さすがはァ、ぷろふぇッしょなるゥ!」
「ぐるるるっるがる!」(←訳:役者さんって凄い!)

 対談ページでの
 吉沢亮さんは、
 とても優しく、
 柔らかな表情をしていて、
 “演じる“ことの意味を
 考えさせられます。

 俺がこの国を守ってやんべ――
 情熱にあふれ、
 幾多の困難に立ち向かっていった
 稀代の才人に”なりきる“。
 
 本来の自分とは異なる、
 別人に“なる”。
 
 簡単なことじゃありませんよね。

「はくしゅゥ、なのでス!」
「がるぐるるる!」(←訳:賞賛あるのみ!)

 物語テーマカラー・藍色が、
 ページのあちらにも、
 こちらにも。

 涼やかな、
 美しい写真を眺める度、
 吉沢さんに、
 草彅さんに、
 出演したすべての俳優さん&スタッフさん、
 そして、
 脚本家・大森さんに、
 ありがとう!
 と言いたくなる一冊です。

 『青天を衝け』ファンの方々、
 ドラマ好きな活字マニアさんも、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
 
 
 
 
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~ 風と、森と、湖と ~

2021-11-13 23:11:33 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 みつけたらァ~ぱしゃりッ!」
「がるる!ぐるるがるぅる!」(←訳:虎です!探してパシャリ!)

 こんにちは、ネーさです。
 赤いカエデやツタの葉を、パシャリ。
 黄色いイチョウの枝葉も、パシャリ。
 色付いた樹々や山々に
 カメラを向けたくなる紅葉シーズンの週末は、
 読書をサボって、
 展覧会情報をお送りいたしますよ。
 さあ、↓こちらを、どうぞ~♫

  


 
 ―― THE NORTH WOODS 大竹英洋写真展 ――


 
 山形県酒田市の土門拳記念館にて、
 会期は2021年10月6日~12月22日
 (休館日は、12/6、12/13、12/20)、
 『ノースウッズ――生命を与える大地』
 と副題が付されたこの企画展は、
 第40回土門拳賞受賞作品展でもあります。

「ぱちぱちぱちィ~!」
「ぐるるるるがるるるる!」(←訳:おめでとうございます!)

 記念すべき第40回土門拳賞を受賞したのは、
 大竹英洋(おおたけ・ひでひろ)さん。
 
 1975年生まれの大竹さんは、
 199年より北米の湖水地方
 ノースウッズを主題とする写真絵本を制作、
 写真集『ノースウッズ 生命を与える大地』にて
 第40回土門拳賞を受賞されました。

  

「これがァ、じゅしょうさくゥ!」
「がるぐる!」(←訳:北の大地!)

 北米大陸に広がる
 世界最大級の原生林、ノースウッズ。

 この展覧会では、
 大竹さんが20年に渡って取材してきた
 ノースウッズを撮影した作品を中心に、
 60点のカラー作品が展示されます。

  

「わはッ? これはァ~?」
「ぐるがるる!」(←訳:藤田さんだ!)

 現在、館内の企画展示室では
 大竹さんの
 『ノースウッズ 生命を与える大地』展が、
 そして主要展示室では、
 『古寺巡礼 京都』
 『土門拳が撮った藤田嗣治《猫と女とモンパルナス》』
 が展示中ですよ。

 首都圏から山形は
 ちょっと離れていますけれど、
 酒田市への旅行を
 予定されている方々は、
 土門拳記念館へ
 足を伸ばしてみてくださいね。
 



   ではここで、美味しいオマケ画像も!
   
   『シャトレーゼ』さんの
   《贅沢生クリームヨーグルトCream&Creamy》、
   これは……!
   「こッてりィ!」
   「がるる~!」(←訳:美味し~!)
   クリームチーズ?
   いやチーズケーキか?
   と驚かされる
   濃ゆ~い味わいのヨーグルトは新感覚!
   価格も1個¥108(税込)とお手頃ですので、
   休日のおやつタイムに、
   皆さま、ぜひ~♪♫


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~ 貼りまわろう、今日も! ~

2021-11-12 23:40:23 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いつのォまにかァ、しゅつげんッ?」
「がるる!ぐるるがるー!」(←訳:虎です!可愛いツリー!)

 こんにちは、ネーさです。
 雑貨屋さんやヘアサロンの店頭には、
 小さめの可愛らしいクリスマスツリーが
 キラキラし始めましたね。
 大きなツリーが飾り付けられるのは
 いつかなぁ?と想像しながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  


 
     ―― 貼りまわれ!こいぬ ② ――



 著者は うかうか さん、2021年10月に発行されました。
 Webで人気のコミック
 『貼りまわれ!こいぬ』の書籍化されて、
 はい、↑こちらが第2巻です♪

「こいぬくゥ~んッ!」
「ぐっるるる~る?」(←訳:貼ってるか~い?)

 主人公は、
 小さな犬――
 こいぬくん。

 いえ、
 こいぬちゃん、なのでしょうか?
 それとも、こいぬさん?
 まあ呼び方はともかくも。

 或る日、
 失業してしまったこいぬさん、
 傷心のあまり、
 公園でぼんやりしていると……あらっ?

「かみがァ、ひらひららッ!」
「がるぐるる?」(←訳:これチラシ?)

 それは、求犬チラシ。

 『これといっつあとりえのない犬
  大かんげい!!』

 という文章に惹かれたこいぬさんが、
 面接会場を訪ねてみると。

 お仕事の内容は……

 シール貼り?

「ほんきィでスかッ?」
「ぐるがるる!」(←訳:本気みたい!)

 犬の形をしたシールを、
 あっちにペタリ、
 こっちにペタリ。
 え?
 それでお給料が貰えるの?
 騙されてるんじゃないの?
 何かの罠なの?

 と、①では皆が心配しましたが。

 意外や意外、
 シールを貼るお仕事、
 嘘でも罠でもなかったようです。

 それどころか、
 新入社犬の合宿研修や、
 教官によるシールの歴史講座、
 シール工場見学など、
 このお仕事って……
 
 ガチだわ!

「まじめにィ、ぺたぺたッ?」
「がるるぐるるる!」(←訳:真剣にペタペタ!)

 こちらの②は、
 新入社犬研修や、
 研修修了のめやすとなる
 実習課題のエピソードから始まります。

 こいぬさんと同期犬さんたちは
 無事に研修修了できるのか?
 そして、
 担当エリアに戻って後の、
 シール貼りの首尾は……?

「はりきッてェ~」
「ぐるるるるる!」(←訳:貼りまくろう!)

 私ネーさのおすすめは、
 本文56ページの
 『こいぬと書』
 という作品です♪

 書道家の戌原犬山さんの
 ライブパフォーマンス会場は、
 今日も満席!
 しかし、
 観犬さんたちの高まる期待とは逆に、
 楽屋では冷や汗もののピンチが……?

「ちょうどォ、そこへッ!」
「がるるぐる~!」(←訳:こいぬ参上~!)

 こいぬさんのシール貼りが、
 犬山さんのパフォーマンスに
 何かをもたらす?

 シュールでファンタジックな、
 こいぬさんの《貼る!》物語は、
 一度読んだら止められなくなる楽しさ♪
 Webのこいぬさんも良いのですが、
 紙の書籍のこいぬさんも
 可愛らしさ無敵!ですよ。

 書き下ろしや、
 パラパラ漫画も収録されていますので、
 Webで既読している方々も、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♫




 

 
 
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~ 出発点から、名作再読! ~

2021-11-11 23:44:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ちいいいィ~ずゥ!」
「がるる!ぐるぅぅ~るっるぅ!」(←訳:虎です!ピイィィ~ナッツぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日11月11日も、記念日ラッシュ!
 チーズの日で、ピーナッツの日で、
 ポッキー&プリッツの日で、
 チンアナゴの日……!
 誰が決めたのかしらチンアナゴの日って?
 と疑問を抱きつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



     ―― 横溝正史自選集《1》 ――
      本陣殺人事件 蝶々殺人事件



 著者は横溝正史(よこみぞ・まさし)さん、
 2006年12月に発行されました。

 NHKのBSプレミアムで制作・放送された
 長谷川博己さん主演『獄門島』視聴を機に、
 私ネーさ、
 横溝さんの作品再読にトライしております。

 ここまで
 『獄門島』『犬神家の一族』
 『八つ墓村』と来たからには、
 ええ、そうです、
 ↓この作品に言及せぬ訳には参りますまい!

 『本陣殺人事件』!

「ぱちぱちぱちィ~!」
「ぐるぅーるぅ!」(←訳:デビュー作ぅ!)

 この御本には、
 『本陣殺人事件』と
 『蝶々殺人事件』の
 2作品が収録されています。

 『蝶々』は後日あらためて
 御紹介することにしまして、
 今回は『本陣』で参りましょう♫

「みッしつゥ、でスよねッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:意欲作なんだ!)

 『本陣殺人事件』は、
 第二次世界大戦の後――
 1946年に発表されました。

 作品の中で、
 横溝さんは挑戦します。

 日本家屋では、
 密室殺人はムリ?
 いや、ムリじゃない、
 不可能じゃない。

 僕が、作ってみせる。
 日本家屋での、密室殺人事件を!

 そして、もうひとつ……
 私ネーさは、
 こちらの方が大事なのでは、と思うのですが……。

 ルックスぼろぼろ、
 さっぱり見栄えのしない探偵さんの登場です。

「ぼろぼろォ?」
「ぐるるる!」(←訳:ぼろぼろ!)

 探偵たるもの、
 カッコよくて、
 足なんてすらりと長くて、
 オシャレな衣装で。

 というのが、
 世界共通の認識であり願望でありました。
 それを、ちゃぶ台返し!
 
 小柄でも、
 美男でなくても、
 衣装がボロでも、いいじゃないか。
 知性さえ第一ならば。

 が、この”カッコよくない”探偵像、
 なかなか理解されませんでした。

 映画で石坂浩二さんが演じるまで、
 金田一探偵は洋装の、
 スマートな容姿の探偵さんだったのです。

「ありえないィ!」
「がるるるる!」(←訳:ナンセンス!)

 金田一探偵最初の長編作品――
 『本陣殺人事件』。

 探偵小説作家さんが
 有る事件の噂を聞かされたのは、
 疎開先の、
 岡山県の農村でのこと。

 一柳(いちやなぎ)家の
 妖琴殺人事件は、
 どんな手段で行われたのか
 見当もつかないと、
 村人たちは首を傾げていました。

「なぞをォ、とくならァ~」
「ぐるるるがるる!」(←訳:あの人を呼ぼう!)

 東京で評判の探偵、
 金田一耕助さん。

 彼ならば、
 雪の中の摩訶不思議な密室の謎も
 すらすらと
 解けてしまうのでしょうか――

「まだァかけだしィ~なのでス!」
「がるっるぐるるるるる!」(←訳:頑張って新人探偵さん!)

 作品発表時、
 横溝さんは44歳。

 戦争を乗り越え、
 満を持して放つ
 巨匠渾身の探偵小説を、
 金田一探偵の出発点を、
 全活字マニアの皆さま、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 
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