写真撮影日:2017/5/27~28
写真上:「九寨溝」の名瀑「珍珠灘瀑布(ちんじゅたんばくふ)」
幅310m、高さ21m
2017/5/28早朝、「成都から九寨溝への通常の道が渋滞している」という情報により、もうひとつの岷江(みんこう)沿いの道をさかのぼって向かいます。岷江は長江(揚子江)上流にある最大の支流です。中流にある汶川地域は2008年に起きた「四川省大地震」の震源地とされ、中国政府は「四川汶川(しせんぶんせん)8.0級地震」と呼んでいます。
前回のブログでは「汶川」を河川名と思いましたが、どうやら地名であり、県名でもあるようです。岷江と道路の両側に聳える山々は、高く急峻で、多くが荒々しくむきだしの岩盤が続き、「こんなに高い山々がいっぱい!」と単純に驚きます。
山裾には寄り添うように小さな集落が点在しますが、日本のなだらかで緑豊かなやまなみ、上流の清流という環境とはかけ離れています。たしかにこの厳しい自然は、大洪水や山崩れなどの危険と隣り合わせだと感じさせます。
主にこの地域で仕事をしているガイドさんは、大地震後すぐ水、食料、毛布などを車に積んで被災地に駆けつけました。ほぼ全壊の建物、途方に呉れる人々を見て、ことばにならないショックを受けたそうです。現在新しい建物が立て直しされていますが、多くが復旧していません。爪痕がまだまだ大きく残っているのです。
その震源地「汶川」に隣接する「茂県」を2017/6/24、今度は「大洪水と土石流が襲った」というニュース(※)があり、日本に帰ってしばらくの時だったので驚きました。茂県は九寨溝・黄龍観光の中心地であり、宿泊や昼食をしたホテルもあるので現地がどうなったのか心配です。
※【北京時事】中国西部・四川省茂県で24日午前6時(日本時間同7時)ごろ、大規模な土石流が発生した。
四川省政府報道官によると、46戸の農家が埋まり、生き埋めになった141人が行方不明になっている。土砂が付近の川を2キロにわたってせき止めているという。中央テレビ(CCTV)の映像では、山頂付近から斜面を滑り落ちた土砂が広範囲に広がり、村が丸ごとのみ込まれた可能性が高い。
・・・警察は、地元住民のほか観光客らが訪れていることも排除できないことから、土砂で埋まっているのは100~200人に上る可能性もあるとみている。
「九寨溝入口」早朝にもかかわらず多くの人、人、人・・・。
だけど添乗員さんは「いつもよりかなり少ない」と。
最初にお目にかかる「諾日朗瀑布(だくじつろうばくふ)」では、
な~んと虹がお出迎え。嬉しい!
だけど滝の岩盤が黒っぽいみたい・・・。
九寨溝でも最も美しいといわれる「五花海」。さざなみが立たない朝、
反射した景色が最高。
途中で見かけた個性的なチベット族の寺院、建物は立て直されて新しい。
チベット民族は56部族あるといわれる。下:カラフルな寺院も。
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