猛暑で野鳥達も茂みの中に隠れて出てきませんので、この時期 鳥見(とりみ)は不漁(?)続きです。
そんな中 仲間に誘われ森林浴を兼ねて、一昨日(8/29) 久しぶりに夏の里山に「花撮り」に行ってきました。
「花撮り」仲間に教えられて私めが初めて見た花の一つが、メハジキ (目弾き) です。
道端や荒れ地に生える2年草で、7~9月 紅紫色で長6~7ミリの唇形の花が葉腋(ようえき)に咲きます。 萼(がく)は5裂し、裂片は先が針状に尖っています。 茎は四角形で直立して分枝し、草丈は150センチまでで、茎葉は大きく3裂しています。(↓)
昔 子供たちが四角形の茎を短く切って目蓋(まぶた)にくっつけて、上下の目蓋のつっかえ棒にして目を開かせて遊んでいたので「目弾き」と命名されたそうです。
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メハジキはアルカロイドを含む薬草で、全草を乾かし、打撲症や腹痛、月経不順、産後の出血などに煎(せん)じて用いられたことから別名を「ヤクモソウ(益母草)」と言い、昔(と言っても何時の頃なのかは知りませんが…) そのエキスは「益母膏(やくもこう)」と称して市販されたこともあるそうです。
1つの花を真正面から大写ししてみました。(↓)
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「花撮り」仲間の皆さんに現地で教えてもらったことをメモして、帰宅後図鑑を見てみますと、その通りのことが記載されているのを知って、「花撮り」仲間の皆さんは本当にすごいなぁと心底思いましたです、はい。 私めなんぞはとても足元にも及びませんし、あそこまでなれる自信は全くありませんです。
(画像をクリックすれば大きくなりますので、お試し下さい)
スダチ (酢橘) は、ユズ(柚子)の近縁種で、徳島県の特産(大分県のカボスとともに有名)で、徳島県の花にも指定されています。
花は春に咲き、実(み)は夏から秋に収穫し、青いまま半分に切り、その半身を搾ってジュースを、焼き秋刀魚(サンマ)、焼き松茸、冷や奴、漬物など、何の料理にでもかけて香り付けをします。 関西では有名です。
2年生のスダチの木を4月上旬に植えたところ、5月上旬から肉厚のある花弁を持つ白い花が多数咲き出しました。(↓) 木の背丈は80センチ程です。
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(↑の大きい画像はありません)
(↓)が花の拡大写真です。 ちょっと変わった花だと思いませんか?
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自家結実性があって1本でも実がなるそうなので、期待しておりましたが、昨日数えてみると 実は 14個 でした。 沢山花が咲いた割には 実はちょっと少なめかな? という印象です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/cc/8b008594fd27c20da68497b1fcfbfd0b.jpg)
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カラタチ (枳殻) は、枝に硬く鋭いトゲがある(ので、泥棒避けに 生け垣に使われていた)のが特徴で、5弁の白い花が咲きます。(↓)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/77/aaffc57d928cffa69409b493858d3c09.jpg)
(↑)は4月下旬に撮ったんですが、6月中旬に見てみたら青い実がなっておりました。(↓) 秋にはもう少し大きくなって黄色い実になります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/39/abc05e19b52dbef58037917cd472ac81.jpg)
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ところで、カラタチと言えば、北原白秋作詞、山田耕筰作曲の童謡 「 からたちの花 」は誰もが知っていると思います。
からたちの花が咲いたよ。 白い白い花が咲いたよ。
からたちのとげは痛いよ。 青い青い針のとげだよ。
……
私め的には、1958年(昭和33年)に大ヒットした島倉千代子の歌 「 からたち日記 」(西沢爽作詞、遠藤実作曲)が頭に浮かんできますね。 当時10才だった子供の私めにも よほど強烈な印象を与えたんですね、この歌は。
心で好きと叫んでも 口では言えず ただあの人と
……
さすがに 古過ぎますかね? ですよね。(苦笑)