秋にトンボなどの昆虫を撮影に行った里山で出会った人が教えてくれたマルバチシャノキ(丸葉萵苣の木) の果実です。 この木は比較的珍しい樹木だそうで、初夏に芳香のある白い小さな花をびっしりと丸く集団で咲かせるそうです。
(↓)の果実から花が想像できそうです。
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憶えていたら、来年 花を撮って載せることにしましょう。
(↑近頃物忘れがひどくなって来ておりますし、1年も先のことですから全く保証できませんが…)
秋に実をつける樹は多いのですが、今日は3つ紹介します。
トキワサンザシ(常盤山査子) で、ピラカンサに似ております。 花は白です。
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カマズミ で、実は真紅ですが、やはり白い花をつけるそうです。
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冬に、これまたピラカンサに似た赤い実をつけるタラヨウ(多羅葉)です。
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この木、葉の裏を傷つけると黒く変色するので字を書くことができるということで、インドで経文を書くのに使われた貝葉の原料であるヤシ科のタラジュ(多羅樹)という木に似ていることからタラヨウ(多羅葉)の名前の由来となっているそうです。 また、ハガキ(葉書)の元々の意味を作ったので「葉書の木」とも呼ばれます。
ので、葉を取って試し書きをしようと思ったんですが、(↓)のように高木で、葉には手が届きませんでした。(涙) 赤い実の成りようがお判り頂けると思います。
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11月11日の綿毛の写真で 元の花の名前は? と問いかけましたその解答です。
元の花の名前は、ダンドボロギク(段戸襤褸菊) です。
北アメリカ原産の 背丈50 ~ 150 センチにもなる一年草の帰化植物です。 昭和8年(1933年)に愛知県の段戸山(ダンドサン)で発見されたことにちなんで名付けられています。
ボロギク(襤褸菊)は、上部が枝分れし筒形の頭花をたくさん付けますが、花らしい花は咲かず、いきなり写真のような綿毛になったボロボロの状態になることから名付けられていますが、正式名はサワギク(沢菊)です。
このダンドボロギク(段戸襤褸菊)、日本のどこででも見られるポピュラーな花(?)ですので、皆様の誰もが目にしているはずなんですが、気にかけていないので、ほぼ誰もが知らんと言う可愛そうなボロギクです。 そもそも 名前が悪いですよね。 ということで、身の回りを見回してみてください。 きっと あるはずです。
無事 黄葉撮影旅行から帰って来ました。 撮った写真は、パソコンに移しただけで、整理が全く出来ておりません。 が、 とりあえず、3種類の黄葉を見て頂きましょう。
(↓)は、新潟南西部の田舎町のお寺の裏庭にあったイチョウ(銀杏)です。 盛りでした。
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(↓)は、福井県の山寺の裏山のカツラ(桂)の黄葉です。
桂の黄葉した葉から出る甘い独特な香りが100メートル近くも離れた所から匂い始め、それはそれは香ばしい良い香りでした。 おっ家内も私めも黄葉とともにその甘い香りに感激しましたです。 葉を乾燥させて粉にしてお香を作るので、コウノキ(香の木)と呼ぶ地方が多いそうです、と書けば何とも味気ないのですが…。 皆さま、是非一度 カツラの香り を体験してください!
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(↓)は、京都府北部の大銀杏で有名な神社の庭にあったアオハダ(青肌)の黄葉です。 青肌でこれほどの黄葉が見れるのは珍しいです。 名前の青肌は、灰白色の薄い樹皮は爪でも簡単にはがれて、緑色の内皮が現れるので名づけられたそうです。
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北陸から山陰の黄葉は、今夏の暑さのせいか、特にイチョウ(銀杏)の樹は黄葉になる前に葉が落ちてしまって、歯抜けと言いますか、透け透けと言いますか、たっぷりな黄葉は少なかったんですが、地元の方々のご親切を受けて、イチョウに代わる黄葉の樹を教えて頂き、それなりに楽しめた旅でした。 北陸山陰で毎夜食べた旬のカニがうまかったですわ!!
昨日は「花週間(フラワー・ウィーク)」の「おまけ」でしたが、今日は、その「おまけ」の「おまけ」です。 (笑) これで一旦 終わりにします、本当です。
10月に(も)咲くから十月桜です。 コヒガンザクラ(小彼岸桜)の園芸品種と言われています。 もっと遅く 冬に咲く「冬桜」もあります。
<以下訂正 @ 2010/10/31>
「通りすがり」さんのコメントで、(↓)は一重咲きの冬桜であることが判明しました。 皆様には大変失礼いたしました。 お詫びいたします。
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よって、八重咲きの本物の十月桜の写真を、以下に2枚掲載いたします。
(↑)の一重咲きと、(↓)の八重咲きを比較してください。
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昨年 冬桜をご覧頂いております。
(この冬桜も八重咲きの十月桜のようです。近々、現地に行って確認する予定です)
<当日撮った全写真の前後関係を確認し、本日改めて現地に行って確認した結果を元の記事に追記しました。 @2010/11/4>
「花週間(フラワー・ウィーク)」は一昨日で終わりだったんですが、今日は「おまけ」です。
だって、旬の花が次から次へと出て来ますから、いつまでたっても終えられそうにありませんわ。(笑)
センブリ(千振)は、リンドウ科センブリ属の2年草で、同属のアケボノソウといい、このセンブリといい、センブリ属はなかなか風情のある花を咲かせますね。
センブリは、背丈10cm余り、花径は10mm 弱の 小さな小さな草花です。 水辺や湿地に生えるアケボノソウとは違って 野っ原の雑草を掻き分けて生えてきます (↓)が全体の姿です。
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センブリの葉を乾燥させ白湯に浸して胃腸薬「センブリ茶」としますが、とても苦く、千回振り出してもまだ苦いことが「千振」の由来だそうです。
(↑)の先端部を違う角度から撮ったのが(↓)です。
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(↓)は、咲き始めたばかりの花です。 今はまだ雌しべの根本全体が薄い緑色のかたまりですが、満開になると薄緑色の細長いヒゲ状になって伸びて来ます。
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この日は曇っていたので花は満開にならず、半開き状態のままでした。
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「花週間(フラワー・ウィーク)」7日目最終日の今日は、4つの秋の花を見てもらいましょう。
トウゴマ(唐胡麻)
茎や葉柄が赤いのが特徴です。 背丈2.5mほどにもなり、もう立派な「木」です。
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直立した総状花序をつけ、上部には雌花(↑)、下部には雄花(↓)がつくようです。
(↓)の中央~下部の白っぽいのが雄花です。
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シロバナ サクラタデ(白花桜蓼)
サクラタデ(桜蓼)は水辺や湿地に生える多年草で、薄ピンク色の花が美しいので「サクラ」という名前がついていますが、これ(↓)は名前の通り白花です。
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サンベサワアザミ(三瓶沢薊)
三瓶とは島根県中央部、出雲と石見の間にある山の名前で、そこの沢に自生する固有種のアザミ(薊)です。
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普通のアザミ(薊)は天に向かって花をつけますが、これは(↑)(↓)のように首を垂れた形で花をつけます。
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シュウメイギク(秋明菊)
菊という名前がついていますが、菊科ではありません。 白く見えるのは花ではなく、ガク(萼)だそうです。 花にも名実が一致してないのもあるんですね。 でも 綺麗な花です。
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秋明菊の写真は、「しろちゃん」に先を越されてしまいました。 (涙)
ということで「花週間(フラワー・ウィーク)」はこれで終わります。 いかがでしたでしょうか? これからも四季折々に旬の花を集中的に掲載する花週間(フラワー・ウィーク)を開催しようと思っておりますが、いかがなもんでしょうか?
「花週間(フラワー・ウィーク)」6日目の今日は、夏の花を5つ見てもらいましょう。
先ずは、アサザ(阿佐佐)です。
池や沼に生える多年生の水草で、暑い夏の午前に咲いています(→午後にはしぼむ)。 花は濃い黄色の5弁で、花径30mm程度の花ですが、花弁の縁が細かく裂けているのが可愛い特徴です。
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コウリンタンポポ(紅輪蒲公英)です。
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花径15mm程度の小花ですが、縁がオレンジで中は黄色の美しい花です。
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ヒヨドリバナ(鵯花)
鵯の鳴く頃に花が咲くということですが、8月頃から咲きます。 筒状花で突き出た「しべ」の長いのが特徴です。
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トレニア
別名 ナツスミレ(夏菫)とも ハナウリクサ(花瓜草)とも言われるようです。
(↓)はピッコロという栽培種です。
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アザミゲシ(薊芥子)
アザミのように葉にトゲがあるということですが、花色は白もあるようです。
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「花週間(フラワー・ウィーク)」5日目の今日は、秋の花を3つ見てもらいましょう。
先ずは、皆さんご存知のコスモスで、日本名はアキザクラ(秋桜)です。
(↓)は花弁が筒状になっている貝咲きコスモスの、シーシェル(Seashell)です。
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知ったようなふりで書いておりますが、実は今回初めて貝咲きコスモスを見まして、
ほんまに これがコスモスなんかいな? と驚きましたです、はい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/de/11a0da2615024885fdfe379c04d6eda4.jpg)
次も 皆さんご存知のキキョウ(桔梗)です。
秋の七草の一つ。 古名が朝貎(顔)というのも納得できますね。
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最後はフジバカマ(藤袴) です。 これも秋の七草の一つ。
筒状の花を袴に見立て、藤色と合わせてつけられたようです。
昔の人は まっこと 優雅ですな。
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秋の七草の一つとして名前だけは知っておりましたが、実物を見たのは今回が初めてでした。
私めが如何に花を知らないか、恥を忍んで申し上げております。
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ところで、北海道は札幌の友人からメールがあり、昨日10月23日、札幌では雪虫が見えた由。
雪虫は、初雪の降る少し前に出現するので、冬の訪れを告げる風物詩となっています。
北海道は もうすぐ冬になるんですね。