今日から1週間を「花週間(フラワー・ウィーク)」と称して、夏~秋の、いわば「旬の花」の写真を掲載することにします。
1日目の今日は、彼岸花(ヒガンバナ) です。
別名「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」または「マンジュシャカ」とも発音する彼岸花は、文字通り秋のお彼岸の頃に咲くのが普通です。 しかし、今年は猛暑続きで異変が生じたのか、お彼岸を迎えた時期でもほとんど咲きませんでした。 全国的に開花時期が大幅に遅れたようです。
(↓)は低山地の里山に生えていた半野生の彼岸花です。
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万葉集では 彼岸花は「壱師(いちし)の花」として1首だけ詠われております。 しかし、壱師の花はギシギシ、イタドリ、または イチゴという説もありますが、彼岸花という説が一般には多いようです。
道の辺の 壱師の花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は (柿本人麻呂)
(↑)だけでは寂しいので、ちょっとケバイですが…
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アケボノソウ(曙草)は、リンドウ科センブリ属の2年草で、滞っていない冷たい水で湿った山野の水辺に生える山野草です。 9月下旬頃から咲き始める、今が旬の花で、(↓)のように、可憐な花を咲かせます。
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名前の由来は、花の模様の黒紫色や黄緑色の斑点を、夜明けの空の星(=曙)に見立てたものです。
2年草ですから、去年と同じ所には咲きませんので、あちこち探すことになります。
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花の中央に近い黄緑色の斑点は ただの模様ではなく「蜜腺」です。 虫が蜜を吸いにやって来たところです。
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参考に、(↓)はアケボノソウ(曙草)が生えていた近くの小川の堰の涼しげな様子です。
「里山」ですから、人の手が這入っている証でもあります。
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私めがよく出かける里山の様子です。 朝日の光線を撮ったつもりだったんですが…(涙)
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過日、夜の植物園に行った際に撮ったオオオニハス(大鬼蓮)の花やキャンドル迷路の写真を見て頂きましたが、今日はサガリバナという花を見て頂きましょう。
サガリバナの花は夜開いて朝には落ちてしまう一夜限りの花だそうです。
(↓)は夜間開園用の左下側からの照明の光が強すぎて、白色が少し飛んでしまっていますが、白い糸のような、なかなかに幻想的な花でして、 香りも強かったです。 (奥の花は扇風機の風で揺れていたので太くぼやけています)
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(↓)は照明の届かぬ上方で咲いていたもので、フラッシュを発光させて撮りました。
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(↓)もフラッシュを発光させて撮りました。 熱帯が原産地で、花後に成る実は食べられるんだそうです。
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変った形の(夜しか見られない)珍しい花なんですが、如何でしたか?
サガリバナの花は夜開いて朝には落ちてしまう一夜限りの花だそうです。
(↓)は夜間開園用の左下側からの照明の光が強すぎて、白色が少し飛んでしまっていますが、白い糸のような、なかなかに幻想的な花でして、 香りも強かったです。 (奥の花は扇風機の風で揺れていたので太くぼやけています)
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(↓)は照明の届かぬ上方で咲いていたもので、フラッシュを発光させて撮りました。
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(↓)もフラッシュを発光させて撮りました。 熱帯が原産地で、花後に成る実は食べられるんだそうです。
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変った形の(夜しか見られない)珍しい花なんですが、如何でしたか?
普段は16:30閉園なのですが、8月中旬~9月中旬の土曜に限って21:00まで開園して 『夜 花が咲く植物を鑑賞しよう』 との植物園の呼びかけに乗って、行って来ました。
今日は、鑑賞した夜咲く花の中から、栽培種のロングウッド・オオオニバス(Victoria Longwood Hybrid)(大鬼蓮)の花を見て頂きましょう。
花の大きさは別として、睡蓮は水面から突き出た上空に花を咲かせますが、鬼蓮の花は水面上ギリギリに咲きます。 この大鬼蓮の花はたった2日間しか咲かず、1日目は全体が白色の花を夜に咲かせます。(↓)
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<後日撮影した(↑)の1日目の白い花を追加しました。 @2010/10/17>
2日目の花は(↓)のように朝方から昼過ぎにかけて赤くなります。 ちなみに(↓)は14:55撮影です。
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その赤い花が咲くと、中から白い花が出てきます(↓)。 16:33撮影。
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その白い花が咲くと(!)、また赤い花が出て来ます(↓)。 17:54撮影。
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そして最後は、中心部の赤い花が、茂った草のような花になり(↓)、明け方にはそのまま沈んで水中で枯れてしまうんだそうです。 花弁の色が赤くなっているのは、花自体が赤くなって来ていたのと、日が暮れて太陽光がなくなり照明の電灯色によるものだと思われます。 19:54撮影。
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うまい具合に夜の開園日時に合わせて咲くのは極めて珍しいことだそうで、先日の『光芒』といい、幸運が続いておりますです。 次も幸運に会えるのか、逆に不運に会うのか、ちょっと心穏やかではありませんです、はい。
ちなみに、何と言うのか知りませんが、(↑)で花の左手奥に部分的に見えるのが、その下から花が出てくる合図になる花葉(?)だそうで、全体像は(↓)のようなものです。
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普通の葉は(↓)のようで、小学生低学年くらいの子供なら 難なく乗せられるんだそうです。
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ちょっと変ったこの花、キンポウゲ科の二ゲラという花です。 原産地は地中海沿岸だそうです。
(↓)は白ですが、青、水色、ピンクなどもあるようです。
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葉は非常に細かく裂け、糸状になっています。
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花弁のように見えるのはガク(萼)で,花弁は退化しているんだそうです。
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オシベとメシベの状態を上の3枚で もう一度見てみてください。
別名をクロタネソウ(黒種草)と言うように,種子は光沢のある真っ黒で良い香りがするらしいですが、
毒性(アルカロイド)があるそうです。 (↓)は真っ黒になる途中です。
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ちょっと変った花なんで、皆さんにも見て頂こうと 数枚載せてみましたが、如何でしたでしょうか?
いろんな花があるのには いつもいつも驚きです。
(↓)は白ですが、青、水色、ピンクなどもあるようです。
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葉は非常に細かく裂け、糸状になっています。
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花弁のように見えるのはガク(萼)で,花弁は退化しているんだそうです。
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オシベとメシベの状態を上の3枚で もう一度見てみてください。
別名をクロタネソウ(黒種草)と言うように,種子は光沢のある真っ黒で良い香りがするらしいですが、
毒性(アルカロイド)があるそうです。 (↓)は真っ黒になる途中です。
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ちょっと変った花なんで、皆さんにも見て頂こうと 数枚載せてみましたが、如何でしたでしょうか?
いろんな花があるのには いつもいつも驚きです。