牡蠣(カキ)の季節になりました。
牡蠣を育てたホタテ貝等の二枚貝から、牡蠣を取り出して剥(む)き身にする作業を「牡蠣打ち」と言い、その作業をする人を「打ち子」さん、あるいは昔は若い娘さんが多かった(?)ので「打ち娘」さんとも言います。 牡蠣打ちをする道具は、握り棒の先に「へ」の字状の先端が尖った鎌状の金属に刃が付いており、先を殻の隙間に差し込み、刃の部分で貝柱を切り、殻を開け牡蠣の剥き身を取り出します。 簡単そうですが、なかなか熟練したコツが必要のようです。
時には殻がうまく開かなかったりで剥き身が損傷してしまうこともあり、その場合そのまま殻ごと捨ててしまいます。 牡蠣打ち場から殻を屋外に運び出すベルトコンベアには、殻に付いた損傷した牡蠣の剥き身を狙ってカモメ、カラス、サギなどの鳥達がやってきます。
今日は、そういう風景を見て頂きましょう。
牡蠣の剥き身が付いたままの殻をアオサギが見つけて銜えたところです。
殻から牡蠣の剥き身だけを取り出して、口の中にほうり込む瞬間です。
アオサギに追い払われた一回り図体の小さいコサギも周りで牡蠣を狙っております。
コサギも負けずに大きな牡蠣の剥き身を銜え、殻から外そうとしています。
なかなか鋭い目つきです。
牡蠣を飲み込もうとしているコサギです。 嘴(クチバシ)の中は赤いんですね。
口を開けた姿はめったに見えません。
「おまけ」の1枚は、ベルトコンベアの位置取り争い(→コンベアの上流ほど牡蠣にありつける可能性が高い)で、牡蠣打ち場の屋根まで追いかけて争っている青サギです。
ちなみに、牡蠣の生産量全国一は広島県、次いで宮城県、岡山県でして、私めも大好きな牡蠣の土手鍋を早く食べたいものでして、おっ家内に言いつけて(いやいや、丁重にお願いして)おきましたです、はい。