年金暮し団塊世代のブログ

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ドイツワイン法概説(#3)

2010年04月12日 | ドイツの白ワイン
(3)ドイツワイン法の概要

(3-1)概念の設定
法で規制する対象を明確に設定している。 ブドウ畑、ブドウ樹、ブドウ果実、果汁、部分醸酵果汁、ワインに不適当なブドウ汁の製品(食酢・焼酎・発泡酒用原料汁)などに対する概念の設定。

ブドウ作付けのための畑から最終製品に至るまでと、その過程で発生し得る諸製品までドイツワイン法の管理下にあることを定めている。

(3-2)ブドウ畑・ブドウ品種及び栽培法  
ブドウ栽培のための畑、作付け品種、栽培法を規定している。

ブドウ畑に対する規定。 年平均気温9℃以上。 土質検査に対する規定。 畑の傾斜度の規定(平坦畑:傾斜度10度以下。傾斜畑:10~30度。急傾斜畑:30度以上)。 急傾斜畑の公害対策(地滑り防止)[急傾斜畑は税法上優遇されている(所得税が非課税)]。 国境線地帯での畑の規定(ドイツ人が地主の場合、フランスに許可を得た上で農耕可能。 5haを上限としてドイツワインとして醸造可能。 5haを越える部分はフランスに売却するか食酢、蒸留酒などの原料に回す)。

栽培法についても剪定、施肥、育成、摘果などについて規定。

(3-3)各種ワインの混酒・甘味付け  
赤ワイン(Rotwein,、Weissherbst)、白ワイン(Weisswein)、混醸ワイン(Rotweiss、Rotling)およびズースレゼルヴェ(Suessreserve)を規定している。 異なったカテゴリー間でのブレンドは禁止されている。

赤ワインは、赤ワイン用ブドウ品種(果皮が黒、青色のブドウ)を果皮を含めて予備発酵させてアルコールにより色素を抽出して出来たワイン。 途中で果皮を取り除くWeissherbstも赤ワインに分類されている。

混醸ワインは赤ワイン用ブドウ品種と白ワイン用ブドウ品種を原料ブドウあるいは果汁のうちにブレンドして醸造するワイン。 混醸ワインとしてシラーワイン(Schiller wein)やバディッシェ・ロートゴールド(Badisches Rotgold)などがある。


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