8月上旬、標高約500メートル程の林道の湧き水が少し流れる湿った地表面で 私めが初めて見た 体長2センチ弱のとても美しい甲虫で、名前をハンミョウ(斑猫)と言います。
(↓)のように、頭は金青色、前胸は金赤色で、前後が金緑色に光り、上翅は黒紫色で赤銅色の横帯と白色の横紋がある、要するに、全身が赤、青、緑、金に輝く、脚の長い、それはそれは美しい甲虫です。
ハンミョウ(斑猫) という和名は、背中に斑紋があり、素早く走り回って獲物に襲いかかり、鋭い大顎(あご)で獲物をくわえる姿がまるでネコ科の動物に見えることに由来しており、英名ではタイガービートルと呼ばれています。 体下面や足などに白い鱗毛(りんもう)があります。(↓)
ハンミョウは美しい斑紋に加えて、鋭くて大きい大顎(あご)、突出した大きな複眼、幅広い頭楯(とうじゅん)、細く長い脚などが特徴です。 日当りのよい植物の少ない砂地や道路に生息する地表性、昼行性の甲虫で、他の昆虫を捕らえて食べる肉食昆虫でもあります。
この美しさは、見方によっては「ケバイ」ので、毒を持っているのではないか? と疑いますが、毒は持っていません。 但し、大顎で噛まれると人間でもかなり痛い(らしい)です。
ハンミョウは、人が近づくと地面から飛び立ち、数メートル先の地面に止まる。 これを繰返すので「道教え(ミチオシエ)」とも「道標(ミチシルベ)」とも呼ばれるそうです。 動作は非常に敏捷で、素早く走り回ったり翅を使って飛び回ったりします。 但し、通常の生活で飛ぶ距離は10メートル以内です。
ハンミョウの大きな顎(あご)を見てください。 まるで牙のようです。(↓)
いかにも肉食だと言わんばかりの顔付きです。
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